物・モノ・もの

文房四宝 和硯特集

文房具のコレクションをお預かりしております。 文具と云っても、いわゆる 「文房四宝」、筆・墨・硯・紙 に加え、座辺に用いる文房諸具のことですが、それらは古く中国に起こり、ひとつの文化として発展・伝搬されてきました。 「硯」 はもとより墨を摺るた…

SAILOR セーラー万年筆 カクテルシリーズ万年筆 歴代モデル

セーラー万年筆の カクテルシリーズ 万年筆。 毎年たくさんのご注文をいただく人気シリーズですが、先の2020年にはその10周年を記念して復刻生産・セット販売の企画がございました。 そもそもメーカーのローカル企画であったためか、「カクテルシリーズ」と…

微笑とピース・謎の木彫 キクリ姫

微笑とピースの神像。 神像には、仏像とはまた違う魅力を感じ、かねてより見歩いたりもしていたのですが。 民間信仰の影響を受けたものも多く、裾野の広いジャンルでもあります。 本像は 「キクリ姫」 として入手した経緯がございますが、詳しいことは未だに…

南の島の木彫 小さな神獣・バロン像 丸太一木彫・釈迦的王子像

インドネシアの彫像かと思いますが、日々眺めておりますと、これはまた柴犬の様な可愛さが込み上げてきますが、日本では 獅子 と呼ぶべきでしょうか。両目のつくりなど、不思議な存在感を備えたものですが、わが国にも狛犬とか、シーサーとか・・・ 像に込め…

南海の古陶・葉茶壷

特異な肩付の成形、実用性の良さを伺える四耳壺 カッコつけて ”稀に” と云いたいところですが、むしろ ”頻繁” に素性の計り知れないものに出会います。 私にとって、この葉茶壷もその一つ。 忘れた頃に引っ張り出してきては眺め改め、未だにその由来に想いを…

小さな守護神・木鼻

古来より社寺など木造の建築に、装飾として用いられてきた ”木鼻” と呼ばれる彫刻。由来などは例により不勉強で詳しくは存じませんが、その多くは持ち出した梁の先端など水平部材の先に取り付けられたり、部材の接合や交差・段差部分に据え付けられておりま…

アフリカ美術 マコンデ彫刻 MAKONDE Ebony wood cavings

アフリカの地、現在のタンザニアとモザンビーク国境近くの高原に暮らす民族が伝統的につくり続けてきた木彫、Makonde Cavings マコンデ。 今までアフリカン・アートと向き合う機会もなく来てしまいましたが、今回コレクション数点の出品を託され、幸せなこと…

釈迦如来坐像

オークションに出品の 釈迦如来坐像。 自然光での色合いをご覧になりたいというリクエストがございましたため、こちらに画像をアップさせていただきました。 終了間近、時間の無い中ではございましたが、本日の曇り空が幸いし、自然光での撮影ができました。…

広告イメージとは異なるカラー、でも Iconic なブルー。

▲広告イメージ Pelikan 万年筆の特別生産品 ・ M120 Iconic Blue ”アイコニックブルー" が入荷しました。 事前にメーカーの PR広告を見ておりまして、その何ともいえない クラシック で ”はじけた" カラーにとても興味を覚えました。 入荷した商品を一見して…

こけしのコレクションに触れて

▲小野川温泉 岡崎直志・作 姉妹はいっしょに出品へ ▲弥治郎系 佐藤伝長・作 精緻な筆、美しい色彩 体系的に蒐集された こけし のコレクションをお預り致しました。 今後ヤフオクへ一つずつ、丁寧に出品して参りたいと考えておりますが・・・ これまであまり…

須恵器を眺めながら・・・

須恵器をみるといつも思うのですが、なんともまあ、現代でもさぞかしつくるのが大変そうなものを、よくも量産したものです。 薄作りでシャープな器成形、古代が 「上手」 で、中世になると 「ぼってり」。 技術というものは、基本的には引継がれていくものの…

ストーンウェア・ボトル いろいろ。

洋物のアンティークを扱っていると ”ストーンウェア” というジャンルにあたります。 炻器質 と分類される、要するに焼き物なのですが、アンティークマーケットで見かけるものは多くが 1800年代 の終わり頃から 1900年代初頭 に掛けて、工業的に利用された 「…

残欠の景色。

残欠、コワレモノを愛でるというセンスは日本人だけでなく、諸外国にもあるのでしょうか。 ”あまり例を見ない慣習である” と、知識人のように言い放ちたいところですが、表立って採り上げられるテーマでもなく、学術的な話は耳にしたことがありません。 残欠…

リンゴの花、オリーブの若葉

ここ数日の雨模様。 半屋外に置いているオリーブの鉢に水をやる必要も無く、過ごしておりまして、 今朝起きて見ると おぉー、若葉が出てる・・・ たった数日の事なのに。 植物の成長に気付くのって、何かとても正しい事のように思います。 柿の木を育てるカ…

OMAS/オマス ARTE ITALIANA MILADY ボールペン

現在、輸入ブランド筆記具の価格は為替の影響を受け、改定に継ぐ価格改定を経て高騰。 以前の価格感覚がまだ抜けず、カタログを眺めても仕入れる気力が萎えてしまいます。 そんな中、これは年が変わっても販売価格据え置きで、にわかに良いものに見えました…

7周年企画の Sailor オリジナル万年筆 のお話し。

運営しているショップの7周年を期に、オリジナルの万年筆を企画しよう! ということになりました。 企画はセーラー万年筆さんとのコラボレーション。 九州支店のスタッフ方々、その節は大変お世話になりました。 誰の目にも留まらぬこのような場所ではなん…

珍品をどうみるか --- PARKER 52 デモンストレーター万年筆 ---

旧品を含め、多くの万年筆を見てはきましたが、判らないものが一つ。 いまの世界、多くの疑問は瞬時にインターネットを利用することで答えを得ることができますし、これもすぐに判明すると思っていたのですが。 万年筆の名称としては ”PARKER 52” と云うこと…

時代を経た紅白の入れ子椀

何となくおめでたいような、それでいて日本の食卓の原点を見るような、厳粛(大げさか?)な 気分になったりもするので、思い出した頃に引っ張り出して飾ってもみる、この二組の器。 片や根来塗の、そしてもう一方は古伊万里の四つ組椀。 漆器は使い込まれ、…

放射線量計 テストレポート

九州に居ると、放射線の影響についてニュースなどで見聞きしても現実的な切迫感がありません。 日ごろお付き合いのあるセーラー万年筆から放射線量器が発売になった時、当地・九州ではあまり 売れることはないと思いましたし、事実そのようです。 今回たまた…

柔らかく繊細なトータスシェルの楽しみ  --- Pelikan M101N ---

発売予告から、随分と待たされましたがようやく入荷となったペリカン・M101N。 いわずと知れた、ヴィンテージを現代に甦らせた特別生産品です。 撮影していて思うのは、やはりトートイスシェルブラウンの柔らかな美しさ。 複雑で繊細なこの表情は、他で…

セーラー万年筆、創業100周年の想い。

今年で創業から100周年を迎えるという、国産万年筆の雄 『セーラー万年筆』。 そう、プロフィット万年筆のニブには 『1911』 の刻印がありました。 ということは 2011年は 100周年の節目の年になるわけです。 何よりも先ず、その歴史と伝統を築き守っていら…

迫力の極太ニブ  -- セーラー・クロスポイント万年筆 ---

受注生産でなかなか出会う機会がなく、実際に手に取って試筆したことも無かったのですが、今回たまたま現品として私の元へ舞い込んだ、セーラーのクロスポイントニブ。 店頭品ですので、またと無い好機とオークション出品に先立ち試筆をしてみました。 クロ…

近頃のオマケって・・・

BMW・・・ う~ん、懐かしい。 個人的にも特別な思い入れがありますが、私にとってのBMWは 2002ターボ くらいからの記憶です。 キドニーグリルに独特な直線的構成のフォルム。 初めて乗ったのは E28シリーズ でしたが、今眺めるとさすがにクラシック…

手に取ってしまった一冊の本  --- 写真再考・その3 ---

”写真を撮る” という本編の行為から、とかく乖離しがちになる、クラシックレンズ・グルメの世界。 その当時、20代半ばのことではありましたが、後で思えばそのような志向があるから手にとったのだと思いますものの、一冊の本との出会いが嗜好に拍車をかけま…

モノクロ写真の楽しみ  --- 写真再考・その2 ---

デジカメ時代もPCの高速化と大容量化に支えられるように円熟の度を増し、その便利さ手軽さに世界は圧倒されつつあるのですが、はたしてアナログ銀塩写真の時代は幕を下ろすのでしょうか。 この状況に一矢報いるものとして、”モノクローム写真の楽しみ” が…

銀塩写真に戻れる?  --- 写真再考・その1 ---

美しい写真を撮りたい・・・ 自分が思い描くように、景色や瞬間を写し 取りたい。 いろいろと奥深いジャンルなので (何でも そうですが・・・)、自分がいろいろと試して みたことや、揃えてみた機材など、所詮は ローアマチュアの粋を出ないのですが、 い…

干支筆 山兎と兎口髭

広島は筆の生産が盛んなところ、地域はいくつかに分かれるようですが、 川尻筆の老舗、菊寿堂の干支筆が入荷してまいりました。 干支筆・・・ そういえば去年(今年)は無かったなぁ・・・ 虎はつくらなかったんですね。(笑) 来年の干支はと云えば、ご承知…

お店泣かせの受注生産品  --- セーラー・煤竹長刀研万年筆 ---

竹は古来から日本人に親しんで用いられてきた材料の一つですが、 実際、万年筆の軸としても好ましい材料だと思います。 しかし現実には、現代の工業生産品としては材料のあばれからくる精度の問題、材料の選定など、手作業に頼らざるを得ない部分も多く、技…

近頃流行らない金属系万年筆たち。  --- Pelikan,Montblanc,Lamy ---

ペリカン万年筆といえば、スーベレーンがどうしても浮かびますし、モンブランも近頃ではめっきりお高くなって、このような製品を生産することがなくなってしまいました。 ご紹介するうちで、LAMYはかろうじていろんなタイプを生産してますが、これは時代の潮…

セミクラシックな2本の万年筆  ---Sailor と Pilot---

私ごとで恐縮ですが、万年筆の中でも、例えばパーカーの75とか、もうちょっと古いところで 51 や 21 とか。 ウォーターマンなら往年のCFシリーズなど・・・ 実用の万年筆として強い魅力を感じる性質で、かつ愛用もしているのですが、ここにご紹介するもの…