日々のスナップ 2024年3月末 家で。

鳩モチーフのアイアン作品

平日もそうですが、休日もなかなか家で過ごす時間はとれません。 そういえばしばらく家の中でスナップも撮っていなかったな。 

家の中はいつしか自分の好きなもので溢れ、心が落ち着く場所になっています。

 

2階・廊下のフィカス

フィカス、いわゆる ゴムの木で、この種は新しく出た葉の赤が美しい。 もう何年でしょう、長い付き合いです。 どうしても伸びすぎてしまうので、数年に一度はバッサリと詰めます。

 

階段に掛けてある カナディアングース の博物画

家の中に飾っている多くの絵や版画。 好きなものばかりですから、ゆっくり見て回るのは美術館のようで楽しい時間です。 

 

今季、冬鳥のシーズンも終わりですが、振り返ればグースのシーズンでした。 伊豆沼で10万羽を体感したし、それこそ近場に飛来した マガン にも会うことができました。 グースへの憧れはそれこそニルスからだと思いますが、このカナダ雁を見てみたいという気持ちが、それこそ鳥見の趣味よりずっと先にありました。 イギリスなどでは公園でも普通に見れるようなトリらしいですが、もうロンドンへ行くことは、無いかな。 また伊豆沼を訪れ、カナディアングース によく似た シジュウカラガン をもっと見てみたいと思っています。
 

Decoy Sumicron 90/2

キャビネットの上に飾ってある Decoy はたぶん ホシハジロ。 アンティーク家具と調和して好い雰囲気に。 オールドレンズ、ズミクロン90ミリで撮影。 

 

レンズ・・・ と云えば。

あの頃・・・ もう30年近く前とは驚きますが M3 でモノクロを撮り続けていました。 当時すでに クラシックカメラ でしたが、薄給ですので Leitz のレンズは何を買おうとしても高価。 それでも彼女のポートレートがも撮りたくて購入した90ミリは Elmar 4cm でした。 ズミクロンには手が届かない。 

エルマーはズミクロンに比べれば開放付近ではふんわりとした描写で、ムキになってそこを使っていた感じがあります。 イルフォード・RCペーパー への焼付けは自分でやっていましたが、部屋を暗室にして夢中で焼き付けていると、すぐに夜明け前に。 今にして想えば何とも懐かしい時間です。

それでもズミクロンは憧れのレンズで、ナケナシの給料をはたいてメガネ付きの 35ミリ を購入したけれど、あまり使わなかった記憶があります。 終盤の頃、M3 のために頑張って入手し、いつも持ち歩いて使っていたのは Summarit 50mm でした。   

 

銀塩の時代は終わって、死蔵は可哀そう・・・とすべてのカメラ・レンズを手放してしまったのに。 この期に及んで買戻しとは。

となれば、あの頃使ってみたかった ズミクロン90。 どうやら現代でも十分に通用する解像度と発色。 エルマーのカラーは・・・フィルムではちょとぬるくて使わなかったことも、思い出です。

 

Leica M3 / Summarit 50mm F1.5 当時の愛機

LOLLEI CORD Vb

そういえばニ眼の ローライコード も楽しかった。 それまで35ミリしか使っていなかったので、6×6 の解像度と正方形のフォーマットは新鮮なものでした。 決して使いやすいものではありませんでしたが。

 

 

亀甲竜はじきにシーズン終了か

愛用した機材を思い出してノスタルジックな気分ですが、写真のグリーンはトイレの窓辺。 FUJI の 16/1.4 で撮影・・・ ってなことは、もういいか。

枝は蔓が這うことができるように添えてあるだけで、別もの。 この植物は冬場が生育期という変わりモノ。 冬の間、日々の生活に目を楽しませてくれました。 惜しむらくはすべての葉っぱが外へ向いてしまうこと・・・でしょうか。

 

 

 

ハトのオブジェは以前よく通っていたショップで一目ぼれして入手したもの。 確か当地の作家さんの作品と聞いたような気がするのですが。 今でこそ 「アイアン」 なんてジャンルが確立していますが、子供の頃から 鉄 が好きでした。 鉄と云わず、他の金属でも好いのですが、重たい塊には妙な敬意を抱きます。 

しばらく飾らずに脇に眠らせていたのですが、先日ふと窓際に持ち出して眺めた時、光を受けて美しく輝く様子に衝撃が走りました。 これは・・・ きちんと飾りたい。

若くして逝ってしまった ウスユキバト の ラリク、ヒナから育て空へ返したくーさん。 美しく優しいハトたちに想いを馳せます。