大潮の日曜日、港周辺の散策。 観察に適した時間帯も好い具合でしたので、少し早起きして足を運びました。 早朝の寒気の中、柔らかく澄んだ光が美しく、海辺の風景を撮影して回ります。
今季この場所で見かけるのは2回目の オオハクチョウ。 グレーの羽衣は 若鳥 です。 カモたちといっしょの写真では ハクチョウ の大きさが際立ちます。
キンクロ と ユリカモメ、気が合うのでしょうか? いっしょに群れているところを記念に一枚。
潜って獲物を捕る カンムリカイツブリ、いつも水深のある港湾部で見かけます。 けっこうな数を見る事ができましたのは今季では初めて。 またしばらく、羽衣が変わり始めるくらいまで楽しませてもらえそうです。 遠く航路を行くフェリーには ユリカモメ たちがはりついているのがわかります。
白川河口部の背景は山、大好きなロケーションなのですが撮影はいつもイマイチです。 この時間帯は多くの群が行き来する絶好のタイミングなのでしたが。 群はカモが多いのですが、カモメ と ホシハジロ隊。
群れるように舞っているのは ズグロカモメ。 冬季ですのであの黒顔は見ることができません。 ユリカモメと体格なども似ていますが、クチバシの色などで判別ができます。
潜水系のカモたちが水面を走って舞い上がるのに対し、見事に一瞬で離水する カルガモ のテイクオフ。 当たり前のようにやっていますが、お見事。
クロツラヘラサギ と ヘラサギ。 ここではいつも混群となっていて、違和感がありません。 朝の光だと白いトリもディテールまで写すことができてとても好い気分。
そういえばこの頃は脚に 識管 を付けた個体を見かけませんが、増えているのかなと思います。
ツクシガモ と いっしょに食事をしているのは セイタカソリハシシギ。 例年この港湾部でごくわずかに観察できるようですが、この日は遠いながらなんとか撮影を試みました。 終始、水中に首を突っ込んでいるためになかなか特徴的な嘴を捉えることができません。
堤防内の耕作地も少し広く見て回ります。 今季はいつでも タゲリ を見ることができます。 群は十数羽ほど、居る場所はだいたい決まっているようです。 車にはだいぶ慣れてもいるようでさほど警戒しませんが、この日は飛来したカラスに一瞬にして追い散らされました。
こちらは珍客のグースたち。 彼らが収穫の終わった耕作地で休む姿は先日、宮城県の伊豆沼周辺で何度も見かけた風景。 懐かしさを覚えます。 見る限り5羽の小さな群れですが、この地で見かけるのはけっこうな驚き。 気候変動などは望ましい事ばかりとはいきませんが、例年訪れてくれるようになると好いのですが。 今回は単騎ではなく小群ですので、少し期待してしまいます。
事後の調べですが、写真の大きな一羽は オオマガン(亜種) の可能性があるようでした。
■撮影地:熊本市