水辺の風景 2024年7月15日 ツバメ

 

またしても雨、休日が・・・雨。 それならそれで、ってことで雨雲レーダーの様子など見ながら港エリアへ。 

先日は田んぼの上を飛び交うツバメを追いましたが、今回もツバメ。 畑の上、低空に舞う様子でしたが、前回とは全く飛び方が違いました。 降雨の中という事もあるかもしれませんが、スピードは落とし、時にホバリングと云えるくらいの飛行パターン。 いつも捉えることができない表情を写し取れればと思ったのですが。 考察するに、前回とは捉えている虫の種類が違うのでしょう。 こんな飛び方をすることもあるのかと、好い経験になりました。

 

 

■撮影地:熊本市

 

日々のスナップ 2024年7月9日 痩せたモズ

オフィスの駐車場で、スズメとはちょっと違う飛影を目にしました。 見ていると地面に舞い降りて何かを拾います。 今日は少し長めの玉を持ってきていたのでカメラを取って戻ると、まだ居ました。

正体はどうやら、モズ。 幼鳥でしょうか、写真で見るとかなりくたびれた羽衣。 拾い上げたのは セミ の亡骸でしたが、食べるのでしょうか。 

 

 

ここでモズを見かけたのは初めて。 おなかを満たせるといいね。

 

■撮影地:熊本市南区

 

水辺の風景 2024年7月7日 夏の干拓地

 

この時期はめっきり飛影も減って、気温の上昇とともにフィールドに出向くモチベーションが下降してゆくのが自分でもよくわかります。 それでも、と難しく考えずに港エリアへ。 迎えてくれたのはツバメの家族。 

 

 

飛翔するツバメの姿を撮影するのは継続課題ですが、この日は水路や川の上ではなく、干拓地の広い水田の上。 

この程度の写真でも今まで撮ったものと比べれば キャリア・ハイ なのですが、もう一つ手応えがありません。 SSを上げ過ぎてISOが1600くらいになっていたし。 

それに今回、彼らのフライトプランは非常にシンプルで規則性が正しく、飛行速度もさほど早くは無し。 同じパターンを何度も繰り返してくれたのに・・・ この程度か。 民家があって、さして幅員もない道路があって、その先が広い水田。 道路上に走る架空の電線に幼鳥がいて、餌を待っています。 ですから目の前の水田を低く飛び回っては幼鳥のところへ舞い上がり、餌を空中パスしてまた水田へ戻る、その繰り返し。 こんな分かりやすいパターンで撮影できる機会ってそうは無いだろうと、つくづく思うのでした。

 

 

こちらは水路で出会ったカイツブリ。 それなりに距離は近かったので、予期せぬ侵入者にそのまま耐えるか、それとも逃げるか・・・迷っている様子。 右目と左目では瞳孔の開き具合が違っているのが、おもしろい。 

お邪魔ですので数枚だけ撮らせてもらって退散しました。

 

■撮影地:熊本市

 

ガーデニングショット 2024年6月30日 実・成る

降雨が続き、2週間以上向き合うことが出来なかった、庭。 イギリスナラ・コンコルディアの樹に、ドングリの青い実を見つけました。 結実するものかもわからず、それでも心待ちにしていたドングリ。 5年かかった事になります。

 

 

7時も回って薄暗くなってゆく中、ろくな写真となりませんでしたが、とにかく記録撮影。 よく見るとけっこう付いています。 楽しみです。

こんな時間に撮影してもと思いましたが、その他の実も記録。

 

オリーブ・アーベキーナ の小ぶりな実

ヨーロッパブドウ・プルプレア

オリーブ・シプレッシーノ だったかな

地植えのオリーブはどんどん成長し、花もたっぷりと咲いていましたが、どうにも実を結びません。 鉢植は実ができるのですが、地植えはそれなりに難しいことは聞いていましたが、不思議です。

 

朝方から雨が上がった僅かな時間に訪れた、港エリア。 ここで鳥たちを写すのは久しぶりな気がします。

 

大きな羽根を拾ったムクドリ

いつもここで会う ホオジロ

今季は数が減った気がする オオヨシキリ

 

水辺の風景 2024年6月2日 川へ、アイドルを探しに

 

水鳥シーズンが一段落した港エリアも海岸も、これからもまだまだ訪れると思いますが、この日は長らく足をむけることのなかった川へ。 河口ではなく、少し上流域を訪れました。

 

この場所は中流域にしては比較的広い川幅に堰が設けられたポイント。 サギが舞い、背景に水流を取り込むことができるので水辺の撮影には面白い場所です。 ただ、ここは シロちゃん が飛来するポイントになっているため三脚カメラマンも多く、好きなように動き回ることができないのは不自由なのですが。  

 

 

ヤマセミ のファンが多いのは頷けます。 アイコニックでユニーク、カワセミ とも似たコミカルな動き。 以前に一度だけ川を遡って飛び去る姿を撮影しましたが、じっくりと眺めたのは今回が初めて。 例によって仕掛けの止まり木ですが。

 

日の高い時間帯になりましたので一度、川から離れて近くの森林公園を訪れました。 まずは夏季 ”森のアイドル” 、キビタキ。 昼下がり、鳥たちも比較的静かな時間帯でしたが、彼だけは一生懸命に鳴き続けていました。 鳴いてもらわないと、会うこともままなりません。

そして ”町のアイドル” 、ツバメ。 止まってさえいれば、私にも撮れます。

 

 

そして最後に元祖 ”川のアイドル” は カワセミ。 ここ ヤマセミ会場 は当地では珍しく、休日ともなれば三脚が並ぶ BIRDER スポット。 今回シロちゃんが飛来したのは私たちが森から戻った頃、撮影後は既に午後5時をまわっていました。 飛び去ってしまった後、私はそそくさと撤収準備にかかります。 それも終わって「さあ帰ろうか・・・」というタイミングでした。 ただ、他の BIRDER さんたちはまたチェアにどっしりと座り、落ち着いた様子。 この後もまだ撮影機会があるということなのでしょう。 

青いイナズマ が飛来したのはちょうどそんなタイミングでしたが、誰も彼にレンズを向けません、何てコト! 私だけが帰り支度の荷物を地面に放り出し、手持ちで撮影。 私にとって カワセミ との出会いはいつでも嬉しく、幸せな出来事。 青い鳥って、やっぱり好い。 

 

■撮影地:熊本県 和水町 ほか 

 

水辺の風景 2024年5月26日 港エリアで

 

この日は朝から立田山へ足を運んだのですが、収穫は ホイホイ が来ていることが確認できただけ、鳴き声は確かに聞こえました。 会えそうな気配を感じたものの、残念。 姿を見ることはできず撤退。 

帰り道、もの足りない気分を昇華するために寄った港エリアがまた閑散として、カイツブリの一羽すら見かけることが出来ず。 あきらめ気分で堤防際の道を走っていると、相方から「停めて」 の声。 草っ原を キジ のツガイが悠然と歩いていました。 こりゃあ目立つわ。

 

 

私自身がこの地で キジ を見かけるのは2回目。 2年前くらいに河川敷でオスを撮影しましたが、妻は初めて。 メス は私も初めての撮影でした。 しかし、デカいしハデ。 

 

ミミ。

■撮影地:熊本市 

水辺の風景 2024年5月19日 改めて、シギ・チドリの海岸

 

海岸でのシギ・チドリ観察も、例年の記録を見ればそろそろピークも過ぎて終局かと思いましたが・・・ それならなおさらの事、この週末を逃したくない。 週の初めころまでの予報では、またしても日曜日だけは 雨 となっていたのが、直前に少しずつ曇りから晴れへ変わって来ました。 であれば、行くべし。

 

頻繁に訪れる場所ですが、ひと口に 「荒尾海岸」 といっても実際には長大なエリア。 いくつかの観察ポイントが知られていますが、この日はといえば満潮は早朝・6時頃。 最初に車を付ける場所をどこにするか・・・ いつも悩みます。

どうしても以前に好い経験ができたところを選びたくなる、保守的な傾向があります。 せっかく訪れて カラブリ は避けたい。 それに、ついでと云ってはなんですが、せっかくなら アオバト にも会えそうな場所を選びたい。 そんな気持ちがどうしても行動を保守的に縛ります。

 

 

今回はいつもよりもかなり手前から海岸線へアプローチ。 早朝の浜を流し見していこうということになり、結果的にはすぐに群に出会うことができました。 スケールから云えば決して大きな 群 ではありませんが、荒篭に取り付いて潮目を待つ混群を見つけます。 思いもよらず、そこには一羽の クロツラヘラサギ も。 理由は分りませんが渡り遅れたらしき単騎、若い成鳥の姿です。 

 

 

どこからともなく ダイゼン 隊が飛来。 数は100羽ほど、かれらは荒篭ではなく浜の波打ち際に陣取って潮目を待ちます。 

 

 

見ることのできる シギ・チドリ の種類はさほど変わりませんが、荒篭で羽を休めているのは主に チュウシャク、オオソリハシ、キョウジョ、キアシ のシギたちと、クロツラが一羽。 浜には ダイゼン や チュウシャク のほか キアシ の群や メダイチドリ など。 数は多くありませんが、夏毛に変わってお腹の部分が真っ黒な ハマシギ も行動を共にしています。

 

のんびりと引き潮を待つ時間。 シギ・チドリたちにまだ動きは見られませんが、そこへたまたま飛来した来客を確認。 コアジサシアオバト、いずれも単騎でやってきたところを気付いて撮影。 お話しには聞いていましたが、アオバト が浜に降りた姿は初めて撮影しました。

 

  

 

少しずつ潮が引き始め、次第に浜が奥行きを増していきます。 荒篭で休んでいたトリたちは思い思い、浜へ向けて飛び立ちはじめます。 潮が引けば、そこは干潟。 さあ、食事の時間です。

 

 

群は小さなもので、対して次第に現れる干潟は広く、思い思いの場所で食事する鳥たちの密度はいっきに下がります。 そろそろ撮影も、お開きに。 クロツラヘラサギ も食事へと飛び立っていきました。 

アオバト は数羽の小さな群でしたが松林へ入ったり、出てきたり。 これからしばらくはより大きな群で彼らを観察する機会が増えます。

 

今回、写真はもうひとつ彼らのイキイキした表情に欠けるものでしたが、これまででは最も ダイゼン や シギたち の近づいての撮影となりました。 ひとえにロケーションに依るもので、この場所は撮影がしやすかった。 また訪れてみたくなるような場所を見つけられたことは幸運で、大きな収穫です。

 

潮の引きはじめた海岸風景

 

■撮影地:荒尾市