水辺の風景 2023年3月17日 港周辺・雨の風景

 

雨の日曜日。 私は雨の鳥景色がとても好きです。 撮られる鳥たちはこれしきの雨などへ とも感じていません。 いつもの様に、活発に動きまわっています。 機動力は落ちますが、光は柔らかく色も濃く、遠景は霞んでいますが、魅力的です。

 

右手・堤防の外は海、左はクリークを見下ろすロケーション

 

この日、相方は前日の過労でダウン。 いつものコースを、いつものようにゆっくり回ります。 

 

・堤防で休む カルガモマガモ

・草原で食事する オナガガモ の群

・耕作地に飛来した ツクシガモ

・クリークに屯する ホシハジロ

・一羽ので飛来は クサシギ か タカブシギ

クロツラヘラサギ の群

・港で休む ホシハジロ

・枝にとまる カワラヒワ

・枝にとまる アオジ はメスか

・耕作地に屯する オオバン の群

・忙しく飛びまわる ハクセキレイ 

 

■撮影地:熊本市

ガーデニングショット 2024年3月初旬 MACRO

ローズマリー

アネモネ

グレビレア

ポポラス

ネモフィラ

ラベンダー

スミレ

ネムノキ

クレマチス

ティアレラ

ラベンダーセージ

メキシカンハーブ

ティーツリー

 

芽吹き、開花の季節を迎えた3月の庭を SIGMA 70/2.8 MACRO で撮影。 

先ごろクラシックレンズ Makro Planer 100/2.8 を使った時とはまったく違う描写に絶句しました。 最新の等倍マクロレンズの解像力に舌を巻きます。 ”カミソリマクロ” の異名を持つレンズの系譜、ダテでは無いようです。

更に近接させての撮影もできると思いますが、いちおう対象が何か分かるくらいのフレーミングで、手持ちイージー撮影、AF は撮影が楽ちん。

 

ネムノキの枝を株元で剪定して遭遇

クレマチス

オリーブ

バッタから三枚は FUJI 60mm/2.8 MACRO での撮影。 マクロプラナーや SIGMA70 と比べればカジュアルなハーフマクロ・レンズですが、持ち出しやすく気の置けないレンズ。

 

水辺の風景 2024年3月10日 3月の港風景

 

朝方は寒さも残りますが、晴天の日曜日。 蓄積する疲労を少しはいやすべく、この貴重な一日しかない休日は早起きを断念。 潮が高く、水鳥たちの観察には好い日でしたが、体がもってなんぼ、というコトですか。 

それでも潮位表はチェックしてあり、9時以降の出動でもまあ少しは見られるか・・・という感じでした。 などと考えていて、家を出たのは結局10時頃。 まあ、そんな日もありますし、潮目がすべてでもありません。 

 


今季、なぜか港の中で出会うことができなかった カンムリカイツブリ。 残されたシーズンも僅か、もし出会うことがあれば、季節がら夏毛に変りかけたものも見れるかと、最後のチャンスかもしれずイソイソと港へ向かいました。

 

 

今季初めてこの場所で観察できた、カンムリカイツブリ。 思いのほか近くでも撮影ができましたし、少しだけ羽衣が赤みがかったものにも出会うことができました。 もうちょっとだけ、赤黒のコントラストが出ていると嬉しいのですが。 

今季最後 とか思っていましたが・・・ また見に来てしまいそうです、近いし。

 

 

堤防から見渡す海。 潮が引き出して顔をのぞかせた砂礁に、まだ多くのカモたちが観察できます。 この景色を何度でも・・・と目に焼き付けます。

 

 

 

堤防内の耕作地、ずいぶんと水を張った面が多くなりました。 水さえあれば・・・ 彼らはやって来ます。 

 

久しぶりに出会う コチドリ

こちらも久しぶりに近くで、ツクシガモ


ボチボチ引き上げと、耕作地の細い農道を進みます。 その時、海の方から大挙して飛来する白いトリの群が頭の上を横切ります。 何? サギか?

 

 

群の正体は クロツラヘラサギ。 それこそカモの大群に比べれば大した数ではありませんが、大きな体躯、長い翼を悠然と広げて滑空する群の姿は圧巻です。 

頭のすぐ上、低空を横切りましたのでどこか近くに舞い降りるものと、着地先にあてを付け、急いで、・・・そして静かに慎重に車を寄せていきます。 

居ました、たったいま海からやってきた群、数にして42羽、僅かとは思いますが ヘラサギ が混じっているようでした。 みな一斉に羽繕いを始めています。 この時期は冠羽も長く伸びてフワフワ。 しばし見とれて撮影するのも束の間、みなさっさと昼寝を始めました。

 

いっせいに羽繕い

嘴が長すぎて自分ではできないところは、お互いの嘴で

 

大きな美しい鳥の群と出会うのは、いつも心躍る体験です。 私たちは毎年、それこそあたりまえの様に彼ら クロツラヘラサギ と出会いますが、どこででも見られるトリではありません。  

しかしまあ、ここ一番でその臨場感や自分の感動を焼き付けるような写真が撮れず、悲しくなります。 彼らはヒト(車)に対してさほど神経質ではないので着地後はかなり自由に撮影させてくれるのですが、どうにもまともな写真が撮れていませんでした。

二人で撮っていますので、少なくともどちらかがしっかり抑えようというハンチョマエな体制ですが、今回は二人ともダメ。

私の方で考えられる失敗理由として、ひとつは今回使用したカメラ の AF・鳥認識 に頼り過ぎたこと。 どうも群の写真となると、あちらこちらに標的が移り変わってしまい、欲しい被写体にピントが来ないままシャッターを切っています。 加えて、白い羽毛の軍団、画像はフワフワとするばかりでピントがどこにも無い写真を量産、そんなことが起こることが不思議。 

もっとアンダーに補正するか絞るかして、シングルポイントで被写体を選び、ピントはMF補正を確認、そしてシャッターを切る。 これまでトリ認識AF の無い T4 では普通に習慣付いていたことでしたが、相方から引き継いだ T5 のAF設定を戻すのが面倒で、惰性で撮影してしまった。

相方はと云えば、新しい機材でネガチェックを怠ったまま撮影を続けたコト、のようです。 α6700 と FUJI の T5 では使い勝手が全く異なります。 使い込んで、早く慣れるしかないだろうと思いますが、SONY にはなんと冊子の マニュアルが付いていない! 

明るいフィールドでは液晶へのタッチ操作で設定変更やネガチェックというのは、けっこう難しい作業では? と思うのですが、加えて操作方法が簡単に分からないんですから、困ったものです。

撮れなくて、どうする

シャープネスもピントも無い、ふわふわ写真

ただ今回、全く違うカメラで撮影したものが、同じような現象に見舞われたのは 偶然 では無いかもしれません。 「現代の AF が苦手なロケーション」ってのが、あるのかも。 撮れていないハズが無い、というぐらいの撮影好機であっただけに、悔やまれます。 また機会もある・・・と思いたいです。

 

■撮影地:熊本市

水辺の風景 2024年3月3日 港まわりの散策

 

あいにくの曇天、体調も絶不調ながら・・・ 気晴らしにもと、近場の港エリアへ。 いつものコースを進むと、草原に セキレイ がやたらと集まっています。 何をしてんだろう・・? って、餌をとってるに決まっています。 虫たちがいっせいに動き出した事がよくわかります。 

 

 

クリークでは ホシハジロ がまだまだ多く駐屯。 しばし彼らのイノセンスな表情とパタパタを楽しみます。 

 



 

 

潮が満ちて、いつもの堤防にトリたちが集まって羽を休めています。 クロツラヘラサギ の足には識票がみられました。 季節も進んで白い羽衣には少し黄色い部分が見られます。 何気ないスナップですが・・・ カモメはやはりデカいなと感じます。

 

 

 

耕作地で出会ったクロツラヘラサギ、単騎。 しばらく眺めていると、アオサギにつきまとっている様子がよくわかりました。 アオサギは表情ひとつ変えず、ゆるりと場所を変えていきますが、またそこへクロツラがはりつきます。 ただただ、いっしょに居たいんでしょうね、安心だし。




■撮影地:熊本市

ガーデニングショット 2024年2月23日 ミモザ風景

ミモザの花咲く頃。 

季節が巡り、やがて訪れる春。 花に寄せて様々な想いが巡ります。 

 

満開のミモザ

 

庭には2本のミモザが植えられていましたが、1本は昨年に倒木し、その根元から新たな芽吹きはありませんでした。 玄関のわきに植えられたこのプルプレアも虫に新芽や花芽をやられたりで今季の開花が危ぶまれましたが・・・ 咲きました。

 

 

春庭はもう少し先ですが、そこかしこに芽吹きを見ることができます。 例年、草花の芽吹きや新葉、そして膨らんでゆく花芽を楽しみに、できるだけ記録撮影を試みていますが・・・ 今年は マクロレンズ を入手しての撮影、今までになくちょっと楽しい作業となりました。

普段は野鳥などを超望遠で撮影していますが、マクロレンズもある意味で 超望遠 であることを実感。 小さな宇宙を覗き込む超望遠レンズ。 

ただマクロ撮影というのはピントがシビアで、室内で物撮りするなら三脚も効きますが、風に揺られる花芽などはそう簡単に捉えることができません。 MF撮影はもちろんの事、AF・半押しで合照してもレリーズまでのごく僅かな時間でピントがずれます。

花ひとつ撮影するにしても、花弁に合わせるのかオシベなのか、はたまたメシベに合わせるのかで上りがまったく違ってきます。

例によって ”数打ちゃ当たる” 的なコトをやっちゃうわけですが、いい加減そをいうのから意識だけでも卒業したい・・・ 気がします。

 

クレマチス・マクロペタラの新芽

球根からチューリップ

コボレ種から庭に芽吹いたポピーを鉢へ移して

ミントっぽいけど、何だっけ? 再生鉢に芽吹き。

オレガノかな、名称忘れました。 こちらも冬越えからの芽吹き。

山道で見つけたスミレの一種、うまく着生しています。

 

その他、庭の花たち。 クリスマスローズは少しずつ大きな株に育ってゆくのがとても楽しみな植物です。 ぼぉーっとしてると花でなくタネだらけに。

いつも朝方の庭で手に触れて香りを楽しむローズマリー。 地植えの株は少し強く剪定したために花付きが少し寂しいようですが、立性の鉢植えがキレイな花を咲かせています。

ワイルドストロベリーはもともとの鉢植から花壇の際に植え込んで3年目。 株が大きくなって、けっこう頻繁に花も付いているようなのですが、花も、そして真っ赤な実も広い葉の陰に隠れて気付かないことが多々あります。

花壇に植えこんだアネモネはもうしばらくすると 花だらけ になると思いますが、連日の春の陽気に誘われて、まず咲き切った一輪。

グレビレアは地植えせずに大きなプランター植えですが、それまでの成長ラインから頭を抜け出させるように伸びて、その先端に花芽が見られます。 開花は三度目かと思いますが、咲いてみて初めて感じたのは 「なんて地味な花・・・」 でした。 株として開花の厚みがまだ足りないのかもしれません。 今季はどうでしょうか。

 

クリスマスローズ

ローズマリー

ネモフィラ

ワイルドストロベリー

ティアレラは初開花

一輪だけ先に咲いたアネモネ、初もの。

グレビレア 蕾が大きくなってきました。

ミツバチのスミレ

先週末の頃か、2月中にと思っていた落葉樹たち、イギリスナラ や ヨーロッパブドウ の剪定を、半ばやけくそ気味ではありますが何とか済ませました。 冬らしい冬とならず、葉が完全に落ち切らずに残っていたりする中、こんな陽気じゃ芽吹き初めてしまう・・・との強迫観念にとらわれました。 

しかしまあ、我流で考えながら毎年剪定をするのですが、思うようにはなりません。 それを、また考えて冬場に剪定を繰り返します。 ブドウ は前期だけでいったい何メートル延びたでしょう? 想定外、ゆく先々の住人に蔓を伸ばして絡みつき、大変な状態でした。 イギリスナラ は小路に向かって低く横枝を 1.5メートル くらい伸ばすことがわかっています。 出るものはしょうがなく、この季節までできるだけ放っておきますが、庭内の通行に支障が出ます。 ということで低めの横枝はみな掃いますが、また同じ個所から枝を出すことが何となくわかって来ました。 今季、コンコルディアの方はかなり大きく成長して茂ることと思います。 また 「頭」 を抑える主幹の剪定をしなければならないのが残念です。 もっと大きなスペースで、自由な樹形を楽しめれば最高なのですが、一般的な住宅庭ではそうはいきませんね。
 

水辺の風景 2024年2月18日 小鳥たちの水のみ場で

季節はまだ2月を半ば過ぎた頃、気温が20度を超える日がたびたびあります。 庭の植物たちはせっせと活動をはじめているのが見てわかります。 ミモザの花も思いのほか早く、開花。 

近ごろは水辺のトリたちばかりを追いかけていましたので、この日は森へ足を延ばします。 今季出会っていないトリの姿を探しに行きました。

 

前回訪れた際はあまりにも不発で、まったく収穫なく帰路につきました。 やはり森は難しくて、この日も山道に鳴き声は幾重となく響きあっているものの、姿を捉えることができるのは稀で、撮影もしかり。

などとやっている時、覗いていたファインダー内の視野を瑠璃色のトリが横切りました。 相方が反応して撮影を試みたものの・・・ 証拠写真とはならず、判別の難しいショットに。

 

 

写真は背面側からですが、見てのとおり 「総瑠璃色」 の姿。 時期的にすぐ 「ルリビタキ」 かと思いましたが、どうやら違う。 証言では「ヒタキよりも大きく感じた」ということで、いったい誰? 疑うなら コルリ あたりですが・・・ 2月ですよ? 

瑠璃色のトリに選択肢など、そんなにはありません。 せめて正面側面の雰囲気だけでも写っていればというところですが、残念ながら写真はコレだけ。 謎を残されるとまた通ってしまいそうですが、もう会えないのはよくあることです。

季節が早く、どんどんと巡っているとすれば、鳥たちの移動が始まっているのかもしれません。 となると、思わぬトリに出会うものですが・・・ この日はもう二羽、水場で見慣れないトリに出会いました。 

その一羽がこちら。

 

 

マミチャジナイ? でなければ シロハラ のメスってとこか。 これまた画像があまく情報不足。 顔の太い白眉など見ていると、マミチャに近い様な気がします。

もう一羽は水場を観察中にすぐ近く、道を横切った瞬間を相方が発見。 その辺にまだ居るような気配は続いたものの、その後に撮影機会は得られず。 こちらはむしろ留鳥と思いますので 「この辺に居たんだ」 と新たな発見とも見られますが、季節的な移動もあるのかもしれません。 

 

 

こちらの正体は ガビチョウ で間違いないでしょう。 居るところにはいるのかもしれませんが、私たちは初見でした。

今回観察した水場は ”穴場” 的な場所でもなんでもありませんが、眺め続けているうちに小鳥たちが入れ代わり立ち代わり顔を出します。 ただ、ちょっと薄暗くてSS・ISOは重たく、前景には植物が茂って撮影しにくいロケーションでした。 

この季節らしく シジュウカラメジロシロハラ・スズメ が水を飲み、時には水浴び。 森の撮影もホットな水場さえ抑えれば、山中に分け入ってこちらから出向く必要がありません。 

 



立田山の森をあとに、夕方前の江津湖へ向かいます。 森とは違い、いつも被写体には困らない場所です。 車を停めて降りるとさっそくエナガが姿を現します。

 


■撮影地;熊本市

 

水辺の風景 2024年2月12日 港から干拓地へ・冬シーズンの終わりの予感

 

ここから一だんと春の陽気になるとすれば・・・ 意識せずにはいられません。 冬シーズンの終わりを告げる、この陽気。 そういえば潮目も悪くないのに、カモたちの数が少し少ないような・・・

例年そんなことばかり書いているので笑えますが、今年はとくに冬が短そうな気配。

 

 

潮の加減に合わせてカモたちが少しずつ移動します。 観察は堤防から、ちょうどそれを横から眺めるポジションは、飛翔する鳥たちを撮影する練習には絶好の機会となります。 相変わらず手持ちでの撮影、特にこのポイントは防波堤の高さがあるので三脚では撮影ができません。 T4 はトリ認識が甘いのでシングルポイント AF + MF 微調整の連写ですが、連写すべてにピンが来ることはまずありません。 T5 を使用する時はできるだけトラッキングコンティニュアスの利用を試しています。

相方が新たに迎えた α6700 はAFが優位で鳥目を捕まえてくれるようですが、操作に慣れるべく奮戦中のようです。 撮影しやすいカモたちをモデルにこんな練習ができるのも、残り僅かな時間です。

 

 

防波堤内、クリークのトリ風景、いつものヤツら。 

 

 

 

クロツラヘラサギから三枚は初めて訪れた玉名方面・池での景色。 この日は ミコアイサ のメスが見られましたが、どうしても湖面の中央付近に陣取る姿は遠く、光量も足りずに好い絵が撮れませんが、記録として掲載。

 

 

玉名の干拓地は何といっても冬季がハイシーズン。 なのですが、、、 全体的に飛影が少なくてちょっと寂しい風景でした、タゲリも居ないし。 今季を振り返れば、やはり全体に収穫が少なかった印象です。 

この日は ホシムクドリ の一団を樹上で撮影することができました。 マナヅルも離れて二組を確認。 

トリたちはその年ごとに、越冬に最適な場所を選びます。 もちろん気候変動もありますし、耕作地の状況も毎年同じわけではありません。 この干拓地でいえば、今年は水を張った休耕地が少なく見えました。 それともう一つは大きな土木工事の影響。

以前どこかで ”渡り鳥たちは海岸線を覚えている” という説を読んだ覚えがあっるのですが、それこそこの肥沃な干潟と干拓地は有明海に面するこの地方に長大に広がっています。 望ましい場所があれば、鳥たちはそちらへ流れていくのは自然な事です。 

 

 

今季はチョウゲンボウと会いまみれる機会があまりなかったのですが、この日は遠目にホバリングしている飛影があり、建物に留まるのを見届けて撮影しました。 あまりにも遠くてかつ逆光でしたので、確認写真だけ撮ってその場を後にしました。 帰宅後に画像を見ると・・・ どうもチョウゲンボウではない。 何だろう? ハイタカ

リファレンスしてみると、特徴的なアイリングはどうやら ツミ。 写真にはなりませんでしたが、私たちにとっては初めての出会い。 こんどはもっと近くで会いましょう。

 

 

■撮影地 : 熊本市玉名市