これまでも三脚は用意していましたが、どうにも使いこなせずにここまできました。 APSC の機材システム、35ミリ換算で焦点距離・約1.5倍はフルサイズに比べれば少しは軽めのはずで、これを基本 ”手持ち” でサラリとこなすのが理想でした。
三脚はどうも面倒で苦手、まじめに向き合うことがなかったのですが。
使用している 600ミリ のレンズも同クラスの一般的なものよりもかなり軽量のはずで、手持ち撮影にも向いたものでした。 それでも、まあ重いっちゃあ重い。 カメラと併せて2㎏オーバーですがあたりまえのレンジ、まあ振り回してはいました。
なのですが・・・ 昨年末にヘルニアの診断、徐々に改善するも、また少し前に長時間睡眠をとった目覚めに再発。 さらに今度はヘルニアで痛みとシビレの右足腰とは反対側、左の肩に激痛が走り、ついにノックアウト。
左・・・ といえばレンズを振り回すウデ・・・ トホホでした。 前回は飛び立ったクロツラヘラサギ に向けて瞬時にあおることも出来ませんでした。
相方曰く 「しばらくその白レンズはやめたら?」
しごくもっともなアドバイスですが、鳥見に行ってそこにある600を放棄し、300で我慢するのはとてもムツカシイです。
だから、という事でもないのですが、これからできるだけ撮影は三脚で、出待ちする時間もとにかく三脚にセットして手に持たない。 購入のこじつけ理由としては我ながらナイスなアイデア。
しかし・・・ 三脚ってこんなに高価なの? 改めて眺める三脚市場は青天井の気配。 何が違う?
たまに使用していた三脚は家電屋さんで安価なものを購入した経緯がありました。 軽量でしたが、機材が重くなるにつれクイックプレートが何だか信用できないのと、それと、水平出しの面倒くささに辟易していました。 フィールドに出てフラットなロケーションでの撮影などはあるはずも無く、脚の長さを調節して水平を出すのがとても嫌な作業。 重量級の基材では合わせても締め付けても微妙に動くのでコト成らず、嫌気が差していました。
それとは別に前向きな入手理由は前季、海岸でシギの群の動画を撮影したのが本当に楽しい経験で、写真とはまた別に動画を撮れる三脚(雲台)が欲しかったことも、今回購入の理由でした。 いわゆるビデオ三脚を見ていて、そして行き着いたのがこの製品でした。
使用はこれからで、使ってみればまたいろいろあるのかもしれませんが、この三脚はどうやら三つの脚で水平がでなくとも、ヘッドの部分(雲台の下)で水平が簡単に調節できる。 カウンター・バランスが利くので重い機材をセットした後でも軽く滑らかにカメラを動かせる。 カーボンの脚も、取り付けのプレートも剛性や精度を感じるもので、心強い。
届いた製品をさっそく試してみて・・・ なるほどこりゃ楽だ。 それに意外とコンパクト。 いわゆるエレベーターの機能を付けない事で、最終の高さ調整をチョイとはできないけれど、得るものは多い・・・ そんな製品でした。
早く600ミリをセットしてカウンターバランスなど見てみたいけれど、いまは白いレンズに手が伸びないのは痛みの恐怖感から。 ほんと、嫌になる。