グースの越冬地を訪ねて・第三日 2023年12月2日 伊豆沼の塒発ち TAKE2 ~ 内沼 ~ 仙台へ

■ 伊豆沼の塒発ち・TEKE 2  

 

 

夜が恐ろしく早く反省会もそこそこに、撮影した写真など見ようものならすぐに睡魔に襲われます。 この地で塒発ちを見る事ができるのも今朝が最後の機会となります。 2回目ですので新しいポイントを探して臨むつもりでしたが協議の結果、前回と同じ場所で、前回を踏まえて少しでも精度を上げる事を目標とします。 朝も前日よりも15分早く、4時45分に起床。

防寒対策、そして宿を出る用意もして・・・ 出陣です。

 


結論的には 超望遠 などは初めから放棄し、広角から標準レンズを主として臨みました。 それで好かったのだろうと今は思っています。

 

 

 

■ 内沼へ ~ オナガガモ と ひしの実 ~  

この 内沼 は伊豆沼の南方、ほど近くにあります。 せっかくですので見ておきたいと計画しておりました。 この日はまず 内沼 の散策。 

ここで私たちを待っていたのはフレンドリーな オナガガモ の一群。 逃げないどころか、目の前で寝てます。 おいっ、起きろ。 

 

 

横浜でも餌付けされている様子を見たことがありましたが、この状況を受け入れるのが オナガガモ の性格なのでしょう、緊張感がありません。 いつもレンズを通して見ている彼ら、思ったよりも小っさいなというのが実感でした。 それにしても、やはり美しい羽衣です。

 

 

 

見ていて気になった、写真で地面に散らばっている kissチョコ みたいなもの。 これが ひしの実 でした。 あの ヒシクイ が食らうという固い実。 昼食をとった沼畔のカフェの名前が 「ひしのみ」、尋ねると沼に自生の水生植物の実であるとか。 そうなんだ。 私はじめて見ました。 旅に出ると、新しい発見があるものです。 ホットサンドイッチ、美味しかったです、ごちそうさまでした。

さて オナガガモ の昼寝をジャマしてもいけませんので、内沼の周辺を散策に出かけます。 

 

ヘラサギ

エナガ

カワアイサ の小さな群


とても興味深かったのは潜水系のトリたちが一直線に隊列を組んで水上をゆく光景でした。 多くは ミコアイサ と見えますが、先頭付近には カンムリカイツブリ が陣取ったり、カワウ が混じることもありました。 彼らがくるくると潜水と浮上を繰り返す様子はとてもユニークです。

 

 

■ 伊豆沼周辺の散策  

塒発ちの時間帯とは打って変わり、午前中の明るい光の中。 どうしても雁の観測ポイントを中心にしていた観察域を開放し、沼の周りを車で散策します。 雁が飛び去った湖面は広く明るく、薄暮の中では目に留まらなかった小さな鳥たちを見る事ができました。

この沼にも ミコアイサ がけっこう居る事に気付いたのも、この時でした。 熊本ではなかなか会えないやつら。 以前に新横浜で観察した時もそうでしたが警戒心が強く、近くには寄り付けません。 遠目の撮影でしたが、活動的で見飽きないトリです。 

 

 

名残は尽きませんが、今夜の宿泊地は仙台。 伊豆沼・・・ また訪れる機会があるでしょうか。 素晴らしかった。 

宿泊した交流センターの方々、大変お世話になりました。 夜明け前から動き出す宿泊客たちのお相手は大変なことだろうと思います。 ありがとうございました。