水辺の風景 2023年11月19日 大群

 

日課にすらなりつつある、週末の港周辺散策。 11月もいつしか半ばを過ぎ、出会うべきものに、ひとつひとつ出会いながら・・・ 季節が移り変わっていきます。 

この日の事を書き留めるとすれば 「カモたちが揃った」 ということになるかと思います。 ここまでチラっとは見かけていたものたちも含め、改めて 「居るべき場所に、居る」 という感覚が出揃いました。 

 

この日、クリークで出会ったメンバーを挙げると カルガモマガモホシハジロキンクロハジロオカヨシガモハシビロガモオオバン、バン、コガモ、 といったところ。 まさに冬シーズンの登場人物が出揃った感じです。

 

 

この場所ではよく ホシゴイ を見かけるのですが、ここの何が気に入っているのやら。 ゴミはあるし、ヒトも近くを通るだろうし。 まあ可愛いから写しておこう・・・ あら? 2羽いるわ。 ん?3羽?・・・ まてよ、5羽か!

じっと動かず・・・ ホシゴイの小さな群、でした。

 

 

 

堤防の途切れる部分から、いつもの様に海を覗きます。 いつもの様に、クロツラヘラサギ が防波堤に休み、テトラポットには アオサギ が集まっています。

 

 

 

さて、例年、堤防内のクリークではあまり見かけないのが オナガガモ。 彼らが揃えばホントに満点だなと考えながら覗き見た、堤防の外は海。 遠めに群が認められましたので、望遠写真で確認してみると・・・ オナガガモ。 結構な数が来ているようなので、帰路を変更して防波堤沿い、少しでも近付けるコースを進みます。 

 

 

この辺かな・・・と車を停めて、コンクリートブロックの上に乗ってようやく外界を見渡してみると、居ました、オナガガモの大きな群。 先ほど遠くから見ていた時よりも更に数が増えているようです。 さらに見ている合間にも次から次へと飛来し、群の中に着水して数を増やしてゆきます。 マガモの大きな群も見かけますが、オナガガモの群がダントツ大きい様な気がします。 

 

 

願わくばもう少しだけ近くで撮れれば・・・ などと思いながら、午後の光の中でうごめく群の様子を夢中で撮影して過ごしました。

そうこうするうち、群が皆で同じ動きをする局面にあたります。 首を持ち上げ、右を向いたり左を向いたり。 どうやって統制がとれるのだろう・・・? などと、私は悠長な事を考えておりました。 群が一斉に動く様子・ダイナミクスは壮観です。 

 

 

トリ慣れた者ならば、ピンと来なくてはいけません。 それを私は後からの写真整理で知ることになります。 命がけの警戒行動を 「ラインダンスみたいで、凄い」 などと感心して見るばかりとは、情けない。 

下界がざわつく時、それは上空に猛禽が飛来した時と決まっています。 他の写真に猛禽の姿が写っていました。 何だろう、オオタカか・・・? とてもリファレンスできるような画像ではありませんでした。 ここをビシッと押さえ、そして群の「動揺」のようなものまで写し込むことができれば写真として言う事無しですが、タカが来ていたことすら気付かない様ではお話しになりませんね。 

 

 

■撮影地:熊本市