前回ここを訪れたのは8月のこと。 天草という場所は東シナ海に面する九州の西端域、渡り鳥が立ち寄るロケーションとして知られていますが、私たちには敷居が高く、全くと云ってよいほど目的の鳥に出会えないこともある場所でした。
それでも前回、季節は違っていても新しい出会いがあった経験を頼りに同じコースをトレースしてみました。
留鳥ですので会えるかなとは思っていましたが、今回も クロサギ に出会うことができました。 前回と同じ場所で、ただ残念ながら単騎の観察。 黄色い脚とクチバシ、そして目が印象的です。
磯の岩場で移動を繰り返し、しばらくすると対岸へと飛んで行ってしまいました。 サギたちはよくコロニーを形成して営巣しているのを見かけますが、クロサギはどうでしょうか。
この地を訪れていつも感じることは トビ の多さ。 もちろん地元でも多く見かけますが、密度が高い気がします。 この時はトラクターへ群がる様子をしばし観察。
今回初めて見ることができたのが ツバメチドリ。 上空を舞う姿を見て 「大きなツバメ・・・」 と思ったのですが、これが噂の ツバメチドリ。 よく見れば顔の紋様が独特で、つぶらで大きな目をしています。 飛影はツバメに見えますが、何か違う感じ・・・でした。
遠征となれば 「こんな鳥に出会えれば・・・」 という野望が必ずあるわけですが、そうそう思い通りにはいきません。 それでも今回出会った ツバメチドリ という種は驚きでした。 どこででも見られるトリでも無いようです。
前回と同じ場所をこの時期に再訪したもう一つの理由が、ミサゴ。 前回、灯台の上部に巣跡とみられる枝積みを見つけていましたので、この時期ならもしかして子育てが見られるかもという思いがありました。
今回撮影した灯台にはミサゴが張り付いていて、巣の中にはもしやミサゴの頭頂部?とみられる写真もありました。 やはり、ちょっと早かったか。 とは云っても、連休でもなければ訪れるのも難しいのが現実。 それでも見てみたいのが、カラフルな灯台の上で巣立つミサゴ若鳥兄弟の姿です。 いつかきっと、きっといつか。
■撮影地:天草