物・モノ・もの

お店泣かせの受注生産品  --- セーラー・煤竹長刀研万年筆 ---

竹は古来から日本人に親しんで用いられてきた材料の一つですが、 実際、万年筆の軸としても好ましい材料だと思います。 しかし現実には、現代の工業生産品としては材料のあばれからくる精度の問題、材料の選定など、手作業に頼らざるを得ない部分も多く、技…

近頃流行らない金属系万年筆たち。  --- Pelikan,Montblanc,Lamy ---

ペリカン万年筆といえば、スーベレーンがどうしても浮かびますし、モンブランも近頃ではめっきりお高くなって、このような製品を生産することがなくなってしまいました。 ご紹介するうちで、LAMYはかろうじていろんなタイプを生産してますが、これは時代の潮…

セミクラシックな2本の万年筆  ---Sailor と Pilot---

私ごとで恐縮ですが、万年筆の中でも、例えばパーカーの75とか、もうちょっと古いところで 51 や 21 とか。 ウォーターマンなら往年のCFシリーズなど・・・ 実用の万年筆として強い魅力を感じる性質で、かつ愛用もしているのですが、ここにご紹介するもの…

積極活用型クリアーホルダー

オフィスやビジネスシーンではすでに定番アイテムのクリヤーホルダー。 その進化形として様々な使用目的に合わせ、積極的に工夫されたものが数多くあります。 これらは実際にご使用いただくとわかるのですが、積極的な営業活動やオフィスの 整理アイテムとし…

ジャケットアート  --- 女性シンガー編 ---

レコードジャケット、アートワーク。 ジャケットアート! 女性シンガー編。

ジャケット・アート  --- オペラ編 ---

レコードジャケット、アートワーク。 ジャケットアート! オペラ編。

おもしろ怪しい  --- ペリカン・M205 DUO ハイライターインクセット ---

本品はペリカンの特別生産品として 【BB】 (極太) のニブと、蛍光イエロー(ハイライトマーカー) ボトルインク、セットでのパッケージング。 【このスケルトンボディーのペリカン M205 をハイライトマーカーとして使ってみませんか?】 という提案型の商…

発売時、品切れ続出の異色マーカー。  --- テキストサーファーゲル ---

ステッドラー社のテキストサーファーゲル,固形蛍光マーカーです。 今までの水性蛍光マーカーとは違う、大きな特徴を持った製品です。 マーカーというよりは、クレヨンに近い感覚、それが不思議でなりません。 メーカーさんいわく、 | | ・固形(ゲル)マ…

氏の功績を称えて  --- セーラー・長原宣義 【現代の名工】 受賞記念万年筆 ---

セーラー万年筆を支える確かな技術、その立役者である長原宣義氏が【2007年、現代の名工】 に選出されました。 本品はその記念として限定製作された希少なモデルです。 高価できらびやかな限定品が溢れる現代にあって、この万年筆はまさに円熟の深みや 大ら…

fisher の名品を二つ。  --- Bullet, Airplane-pen ---

米fisher社はNASAの要請により宇宙で使えるペン 『スペースペン』 を開発、以来この技術を駆使したボールペンの開発に力を注いでいます。 スペースペンの真髄は、むしろ組み込まれている リフィール(芯) にあり、それは従来難しかった ”上向き” の筆記も、…

№1という名のボールペン --- ペリカン・ナンバーワン ---

ボールペンの製品名など、一般的にはあまり知られている訳もなく、本稿もタイトルだけを読めば『そんな名前のペンがあるんだ・・・』 という反応もあるでしょう。 でも実物を見れば、『なぁんだ、コレのことか』 と、おそらく知らない人は殆どいない、このボ…

セーラー限定万年筆  --- プルマパラボリカ ---

スペインの偉大な建築家アントニオ・ガウディの生誕150周年を記念して、ガウディの研究者、工学博士 ・ 田中裕也氏監修のもと製作された本モデル、プルマ・パラボリカ。 ガウディ考案の放物曲線を手本とし、オリジナリティの高い、美しいフォルムと金属味溢…

セーラー周年記念万年筆  -- 万年筆道楽 --

セーラー万年筆が90周年を記念して発売したモデル”万年筆道楽”。 この万年筆の特徴は何よりもその”ブライヤー”という素材に尽きます。 硬質で美しく、そして希少なこの素材は、使うほどに味わいが増すという性質がよく知られており、喫煙具のパイプなどによ…

セーラー周年記念万年筆  -- シータ万年筆 --

セーラー万年筆が85周年を記念して発売したモデル ”シータ”。 この 『波』 をモチーフにしたデザイン、セーラーではそれまでお目に掛かったことのない系統ですが、そのコンセプトは 『波動』 。 人間本来の正常な波、おだやかな効果を生み出すα波やθ波・・・…

テレビは凄い。 --ペーパーステッチロック、品切れ顛末--

”テレビのチカラは凄いな” と、よく思い知らされます。 文具を扱っていて、ある品物が急に動き出し、自前の在庫など、たかが知れていますのでメーカーへ追加発注をかけると、 『品切れ中、次期入荷は1ヶ月後』 というような返事が返ってきます。 いままであ…

製図用シャープペンのススメ。

現在普及しているシャープペンが一気に普及したのはいつの頃でしたでしょうか? 飛躍的に販売実績が上がったのはおそらく40年近く前のことと思いますが、 鉛筆のように削る手間が要らず、廉価な製品として、一般筆記具の分野では既にあたり前の 定番製品と…

紋様の楽しみ --古伊万里の器--

紋様の多様性、描かれた絵・絵付けの楽しさにおいて、おそらく古伊万里というのは骨董陶磁器の中でも抜きん出た存在と、いつも思っています。 精緻なものから、 『これでよいのか?』 と思うほど雑駁なもの、見ているだけで可笑しさがこみ上げてくるようなユ…

シングルピースの美しさ --カステル・イントゥイション万年筆--

以前ご紹介したDupont社の万年筆がそうであったように、こちらの万年筆もちょっと特殊な構成がデザイン上の大きな特徴になっています。 ”シングルピース” などと云っておりますが、グリップ部分が軸と一体構成になっているもので、比較的新しいもの、新製品…

意外と無い、新しい発想の製品。 --スケジュールファイル/リヒトラブ

文具業界を眺めておりますと、製品についてはやはり多品種少量生産の傾向にあり、 新製品のリリースも多いのですが、その分、それ以上に廃盤製品も多く、販売する方も 振り回されることしきりの感があります。 ライフサイクルはどんどん短くなるような、とい…

手帳再考。

巷で話題沸騰の iPad、最先端を行くアイテムとして、各種メディアのプレス発表も相次ぎ、 想像はしていたものの、やはり大きなムーブメントの本流となることは間違いないようです。 既に一世を風靡した感もある iPod もしくは iPhone は、それこそ手のひら…

1週間分のおくすりを一覧管理。

お薬の服用は何かと煩雑で、ドクターの指示通りに飲めなかったり、私などは喉もと過ぎれば 何とやら・・・ というやつで、最初は用法を守っていても、いつも尻切れで・・・・ そんなだらしない性格ですから、このような製品があっても使いこなすことはできな…

日本の四季と風物を楽しむ---濱文様手ぬぐい---

あちらこちらのお店で、それも呉服屋さんなどではなく、雑貨や書店それに文具店などでも この ”手ぬぐい” などという一見古風とも思えるような商品が目につくようになり、 はや数年が経つと思います。 ブームというほどのことでも無いのでしょうが、既に一つ…

書道半紙を選んでみて。

書道用の和筆を扱っていますが、様々な種類や材料を使用したものがあります。 どんな筆を選ぶのか、使う人の声を聞きますと、その人によって、もしくは通われている教室などによって、少なからず違いがあるようです。 先日、お店にラインナップする書道用の…

木葉猿の神秘的な世界。

如何でしょう、この表情、神秘的なこの雰囲気。 無表情のようでいて、何かを語りかけているような・・・。 能面というものがありますが、一見無表情にも見える面が、光の当たり方によって、 はたまた見る人の心の動きによって様々な表情に映ることはよく云わ…

シルバーの壁。

気に入って使用するペンの本数など、たかが知れたものです。 その中でも近ごろ使い心地が良いように思われてならないものがあります。 モンテグラッパ社製のシルバー軸の万年筆です。 購入はかなり昔のことですが、もちろんそのシリンダーフォルムの美しいデ…

滑るような書き味 --CARAN d'ASHE・ボールペン--

万年筆の書き心地に関する文章をよく拝見致しますが、経験上、かなり主観的な要素が 強く影響する分野ですので、人に紹介する時にはできるだけその "微妙な部分" には触れないように心がけています。 私などは、好きなものは多少使いづらくても、そこを押し…

旅の記録。 --集印帖--

連日30を数度こえる暑さが続いていますが、ここ数日はどことなく心地よい宵の風に、早くも秋の気配を感じずにいられません。 季節が変わると、また何処からともなく旅ごころが湧きあがってまいります。 ほんと、旅は良いものですね。 ひと言で旅とか旅行と…

レコードプレイヤー再考 --その3--

結局、プレイヤーは妻の実家で、これまた30年間の深い眠りについていたものを引き取り、偶然にも同メーカーの類似製品であったことを幸いに、2台から良いところを共用して何とか使用できる環境となりました。 さらに都合の良いことに、新たな1台は、ほぼ同…

レコードプレイヤー再考 --その2--

昔の機械 (といっても30年ほど前のことですが) というのは視覚的に理解可能なシンプルさがありますが、使い続けるためにはメンテナンスが必要です。 入手したプレーヤーは、駆動はベルトドライブになっており、モーターの軸回転力をアルミ鍛造のターンテ…

レコードプレイヤー再考 --その1--

手元にはいま、お客様からお預かりしているクラシック・オペラ関連のレコードが大量にあります。 名盤と呼べそうなもの、数枚組みの豪華版も多々有り、モーツァルト、ヴェルディ、プッチーニ、etc、お好きな方はおられるものと思っております。 売却を前提に…