インドネシアの彫像かと思いますが、日々眺めておりますと、これはまた柴犬の様な可愛さが込み上げてきますが、日本では 獅子 と呼ぶべきでしょうか。
両目のつくりなど、不思議な存在感を備えたものですが、わが国にも狛犬とか、シーサーとか・・・
像に込められた想いなど、国は変わりまして同じアジアということでもございますし、もさほど違いはないでしょう。 源流をたどれば、そこに見える景色は同じものかもしれません。
こちらは僅かにマゼンダばんだチーク材に粗い彫りで、主題のコントラストなどはもう一つ迫って来ないのですが、眺めて楽しめておりますので、それも好いかと。
サイズは高さ 15センチ 程と小さ目で、置きたい場所に置けるのも好いところです。
さて、次は知人との間で少々もめた、チークの丸太から彫り出した彫像。
私は 『 中性的な雰囲気は、四苦を未だ知らぬ幼い釈迦を見るよう 』 と思ってしまったので、そのアイデアから離れることができずにおりますが、知人は 『 それは、無いだろう 』 と。
チークの木彫などは、それこそアートからお土産品まで量産されておりますが、気になるのはそのモチーフ。 宝冠を被り、首飾など高貴な衣装をまとうこの姿、どう映りますでしょうか?
物の素性が判らない、というのは好いものです。 好きとか嫌いとか・・・ それこそ好きな事を言っていれば好いのですから。
私の好きな、木彫のご紹介でした。