時代を経た紅白の入れ子椀

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何となくおめでたいような、それでいて日本の食卓の原点を見るような、厳粛(大げさか?)な
気分になったりもするので、思い出した頃に引っ張り出して飾ってもみる、この二組の器。
 
片や根来塗の、そしてもう一方は古伊万里の四つ組椀。
漆器は使い込まれ、枯れた表情に深い味わいの表情を呈し、白磁はつくられた頃から変わらぬ
凛とした雰囲気を湛えているのも好対象。
 
 
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 双方江戸期のものと思いますが、庶民の生活に
 根差した漆器の器に対し、この手の白磁は高価
 でしたので、使えるのはごく限られた階層の人々
 であったであろうことも、また対照的。
 
 四つ椀を見ていると、我が食生活もこうありたい
 もの・・・ などと考えてしまうのは、私だけで
 しょうか。
 
 誠に興味深い、組み合わせなのデス。
 
 
 
 
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