放鳥記 ・ くーさん
心ならずも、ほとんど "室内放鳥" のスタイルでくーさんと暮らしてきました。 くーさんは相変わらず、ヒトに対して付きまとうわけでもなく淡々としているようで、 それでいて、確実に私に対して "親しみ" のようなものを示してくれます。 休日にお座敷で昼寝…
トリはみな水浴びが好きなようです。 好きという表現は少し違うかもしれません。そこに水を見ると本能的に水浴びの体勢をとります。 蛇口から落ちる水の発する水滴音なども、その気にさせる要因のようで、うちのコザクラ達ももちろん大好き、手を洗おうとす…
おとなの鳥になってゆくにしたがい、くーさんの行動にも変化が見られます。 その一つが食生活です。 出会ってからのくーさんの食事は、インコのヒナ用の "ふかしあわ玉・ハイパーミックス" からはじまりました。これについては完全に食べるのを拒否する態度…
最初は私も妻も耳を疑いました。 『 今の・・・なに? 』 今にして思えば、前兆がありました。 あまり頻繁にあったことではありませんが、時たまくーさんが一生懸命私に何かを話し掛けてくることがあります。 あの、何ともいえない可愛らしい、かすれた音で、『…
出張で4日間ほど家を空けておりました。 もちろんその間くーさんは親戚の家へ預けさせてもらいましたが、帰ってみて聞いた話によると、 『まったくなつく気配もなく、ヒトの顔を見れば逃げていた・・・』 とか。 キジバトのくーさんがヒトミシリなことは前にも…
くーさんは毎日、夜の間は適度な大きさのダンボール箱に入って眠っているのですが、近頃はそのダンボールがとても嫌なようで(好きなワケなどないのですが)、入れるときは最大抵抗をするし、入って蓋をしめた後も、しばらくは箱をボコボコとどついています…
ほんとうに便利な時代になったと思います。 キジバトのヒナをどう育てたらよいかなぞ、ひと昔前ならおそらく途方にくれていたことでしょう。 もしくは、あの手この手で試行錯誤・悪戦苦闘していたことと思います。 改めて、いろいろな知識や経験談を載せてい…
ここ数日で羽も伸び揃い、ひょろりとした筆毛も、今はほとんど見る影もなく、探すほどになりました。 小さな変化はいろいろとあったりしますが、偶然にもはっきりとしたことがあります。 それはいわゆる "ヒトミシリ" でした。 なかば強引に言葉を引用してし…
救出、もしくは自然界から強奪してきた雉鳩の雛に、それがあたりまえのことのように "くーさん" と名前を付けてしまいました。くーさん自身はそう呼ばれても、すぐにリアクションする訳でもなし、相変わらずのマイペースのように見えました。 それでも私たち…
おそろしい程のスピードで、成長していきます。 初めて体重を計った時から数日、あまり数字がかわらずに少し心配にもなったのですが、5日ほど経ったくらいから、数字が急激に上昇し、計測のたびに "うぉ~っ!" と感嘆していました。 そしてここ数日、尾羽…
ハトの雛の成長がこんなに早いとは思いませんでした。 記録の写真などながめていると、日一日と大人っぽい感じになってゆくのがわかります。 出会った時にはまだ全体にひょろひょろと生えていた羽先についた黄金色の毛も、もうほとんど無くなってしまいまし…
私は昔から鳥が大好きでした。 ただ、それは”生き物として”ではなくて造形の美しさといいますか、羽毛の繰り返し模様が織り成す繊細さ、 ですとか。 今回はなぜかキジバトのくーさんですが、うちには今、小桜インコが3羽います。 ひとつがいは人間にすれば…
早めに救出したために、栄養状態がひどいなどということもなく、エサも思ったほど量をたべませんが、 大きな問題はなく数日が過ぎました。 今日はその間にいろいろと感じた”小さなこと”を書き留めておこうかと思います、忘れてしまわないように。 ---まる飲…
昨日は急場のことと、インコの赤ちゃん食をつくり、それにハトムギを混ぜて強引にくちばしをこじ開けて流しこませましたが、ハトなんですから、それに合った餌や方法があるかもしれません。 無理やりに食べさせる、というのは今まで数羽のヒナを育ててきた中…
夜の帳が落ちるのを待って、巣からヒナを取り上げましたが、これが良いことなのか否か、一つのテーマでした。 もしかしたら、また親が帰って来るかもしれない。ちょっと遠出をして、ヒナに与える餌を大量にゲットしてくるのかも・・・。 以前一度だけ傷ついた鳩…
会社の倉庫の大きな軒裏に、一つがいのキジバトが巣を造ろうとしたのは昨年のことでした。 どうも怪しげなキジバトのペアを見かけてはいましたが、ある日、何故か床に小枝が数本・・・。 きれいに片付けても、時が経つとまた数本・・・。 犯人はキジバトでした。 …