気付いたこと、ヒトの認識について。

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ここ数日で羽も伸び揃い、ひょろりとした筆毛も、今はほとんど見る影もなく、探すほどになりました。
小さな変化はいろいろとあったりしますが、偶然にもはっきりとしたことがあります。
それはいわゆる "ヒトミシリ" でした。

なかば強引に言葉を引用してしまいましたが、要するにヒトを見分けている、ということです。
事の善し悪しは置き、妻も私もくーさんと長い時間を共有しているわけですが、前にも触れた通り、相変わらず私たちに対しては怯えて逃げたり、差し伸ばした手に過剰反応して逃げてしまったりすることは無く、これはヒトに育てられてしまったくーさん故の、ヒトに対する意識の欠如だと思っていました。

ところが今日、結果的にほとんど放し飼い状態となってしまった部屋に来たヒトが、くーさんに手を差し出した時、くーさんは明らかなる後退、接触拒否の態度をとりました。
いわゆるヒトミシリの状態です。別にくーさんを驚かせるようなことをしたわけでもないのに。


くーさんのヒトミシリが本能であるとすれば、とても喜ばしいことだと思います。
誰にでも馴れなれしく寄っていくキジバトは、いわば警戒心の欠如ですから
時にエサをもらえたり、良いこともあるでしょうが、あまり良い状態とは思えませんもの。

他にヒトがいても、どこからか現れて私のところへくーさんが舞い降りてきたりして・・・。
ちょっと嬉しくありませんか?

いけませんね、またイケナイことを考えてしまいました。
自然に帰ってくれるのが一番です。
ところで、もしヒトを見分けているとしたら、何をもって個を判別しているのでしょう?
時間があったら、少し調べてみようか・・・などと思います。


写真:ヒトの近く、デスクスタンドに陣をとる "くーさん" です。




くーさんの態度の変化をちょっと思い出して見ます。

【巣から連れてきた時】
 まだ "へにょん" としていて、ヒナらしい、たじろぎもしないカタクナな感じです。
 まずいエサには頑として口をあけようともしません。
 一言も声を発せず。

【エサやりも慣れた頃】
 相かわらず無表情で馴れ合うような感じではないが、主にごはんの時に "ひゅ~" と

 いう、いかにも頼りない、かすかな鳴き声を出します。

【また数日、風切羽が伸びはじめた頃】
 (インコに比べれば)相かわらず感情が量りづらい感じだが、私たちと居ても
 つねにリラックス。触られるのもイヤではない様子。
 外を眺めて動かない時間が長かった気がします。

【大人っぽくなり、さかんに羽繕いを・・・】
 当初はあまりヒトに絡んで来ない、もの静かなよい子と思っていたのに、仕事中の

 私の頭に初めて着地してみせました。
 『お腹減った・・・』なのか『あそぼう・・・』なのかはわかりませんでしたが、
 積極的に絡みに来たのはこの時が初めてでした。
 放っておくと、ヒトの近くに陣を取ることが多くなり、慣れすぎが心配になりました。

【また数日、顔に変化が・・・】
 もちろん静かに過ごしている時間もありますが、結構飛び回るように。
 私との関係は相かわらずですが、ヒトミシリに気付きました。
 体つきや羽がイッチョマエになったなと思っていましたが、昨日今日で明らかに
 顔のつくりに変化が現れました。くちばしの付け根のところに毛が生え出し、
 目のまわりの変化は、明らかに成鳥のそれを予感させる雰囲気です。