小さなこと。

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早めに救出したために、栄養状態がひどいなどということもなく、エサも思ったほど量をたべませんが、
大きな問題はなく数日が過ぎました。
今日はその間にいろいろと感じた”小さなこと”を書き留めておこうかと思います、忘れてしまわないように。


---まる飲みかっ?---

数日もすると、くーさん はヒナという頼りないイメージから早くも成長し、もう幼鳥という感じでしょうか、
ずいぶんと大人っぽくなってきました。
ところでエサについて驚いたことが一つありました。
エサをつくっている時に、少しこぼれたものを、そばでじっと眺めていたくーさんが、(こんな風に大人しくごはんを待っているところなど、インコとは大違いです)、これまたゆっくりと寄って来て、まるで大人のハトのようにツンツンとついばみました。
ハトっぽいねぇ、と感心していましたが、なかなかうまくいかないところが、やはりまだ子ども。
思うようにならず、小さなちいさな声で ”ふぃ~” と鳴くところなどは本当に微笑ましいのです。
落ちているエサ粒はいろいろ混ざっており、見るともなしに見ていると、どうも最初は赤い色の小粒をねらっていたようですが、小さくて、なかなか成功しません。
今度は麻の実を見つけ、これは見事についばみに成功。さらには大きすぎるとよけていたヒマワリへ、
『それはやめておこうよ』と、止める間もなく、ちゃんとついばんでみせました。
ちょっと待って・・・それ、丸呑みか?皮ごといっちゃうの?

正直なところ見ていて少しギョッとしましたが、ハトさんはこうなのですね、麻の実もヒマワリも。
インコは赤ちゃんは丸呑みの流し込みなので、粟だまなど、硬い皮のないものを柔らかくして与えますが、
成鳥はくちばしの先と舌を使って器用に一つひとつ皮をむいて食べます。
その光景に慣れていたもので、ヒマワリの丸呑みにはびっくりしました。
でも、何処にも ”エサは皮をむいて”とは書いてありませんし・・・いいんですよね、これで?



---何て言ってるの?---

タイトルで触れましたが、インコではベテランの私たちも、キジバトの”くーさん”の前では素人です。
最初は ”こんなの食べたくないっ”というサインがわかりませんでしたし、お腹がへったかどうかも、
くーさんはあまり伝えてくれません。
ハトのヒナというのは静かなもんだね・・・と、妻とも話しましたが、やはりヒナの発する信号や言葉を理解したいという気持ちが出てきます。

別段、私たちヒトにこびる様子もなく、かといって逃げたり怯えたりもしません。
とにかく何とも静かで、良い子にしています。
それから、あまり目をつぶって眠りませんね。インコはスキあらば居眠りしてます。
くーさんをどかしたり移動させたい時、ついつい手のりインコのノリで人差し指を出してしまうのですが、
もちろん乗ってくれません。
柔らかいお腹の羽毛と脚の間に、指が深く入っていくだけです、無反応。これもあたり前。

そんなくーさんの発する大きなサイン、”すきま風”を聞いた時は一瞬耳をうたぐりました。
”ふぃ~”という、あの細く小さな、声とも言えないような音。部屋の隅のほうからこれが聞こえた時は、
それこそ すきま風か、いいとこ自分の鼻でも鳴ったのか。
よく、”エサをねだる・・・”と書いてあり、もちろんお食事の時にも声をだすのですが、
ヒトの近くでじっとしてリラックスしている時にも、そんな声を出します。
お腹がすいているようでもないので、『くーさん、なあに?』と尋ねると、二呼吸、三呼吸くらいおいて、
やはり ”ふぃ~”と返します。
ちなみにこのレスポンスの間ののんびりとしたところもインコとは大違い。

近頃はデスクのすぐ脇の窓台にくーさんを置いて、仕事をすることが多いのですが、ほんとに手が
掛かりません。じっとしていますし、ヒトに絡みに来たりしませんし。
PCに向かう時間が長く、神経も安まることない今日この頃。
ふと見ると、そこに静かに考え事をしている(もしくは何も考えていない)くーさんがいます。
こんな素敵な時間が、この先どれくらい続けられるのでしょう?
先のことを考えるのは・・・もう少し後回しにしておこうと思います。