思っていたよりも大きかった!

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夜の帳が落ちるのを待って、巣からヒナを取り上げましたが、これが良いことなのか否か、一つのテーマでした。
もしかしたら、また親が帰って来るかもしれない。ちょっと遠出をして、ヒナに与える餌を大量にゲットしてくるのかも・・・。

以前一度だけ傷ついた鳩に一夜の宿を提供したことがあるものの、ハトの生態に通じている訳もありません。
そのイチゲンさんのハトは、いつも触れ合っている”小桜インコ”の喜怒哀楽の激しさに比べて、何ともまあ無表情で意思の疎通も無く、礼も言わずにさっさと飛び去るとは無礼なヤツ、くらいの印象でしたが、まあ野鳥なのでそれがあたりまえなのは承知しています。

ただ、分かっていたことは、動物の生命に干渉するなら、できる限りのことをしなければならない、ということです。途中で投げ出すことはできないし、精一杯やっても場合によってはすぐに死んでしまいます。それができないなら、死んでしまうのがイヤなら最初から傍観するべきだと思っています。

弱ってしまった動物を健康な状態にするのがいかに大変かを考え、”やるなら早い方が良い”と踏み台の椅子を
持ち出し、巣に手を伸ばすと”ごそり”と動く気配。いるいる!
もう少し見えるようにと、背を伸ばして覗き込むと、目を爛々と輝かせた、かたくなな表情のヒナが一羽、案の定身をこわばらせてがんばっており、手を伸ばすと”カッっ!”と一突き。
ハトにドツカレタのは初めての経験でしたが、インコのそれに比べてもそのくちばしは長く鋭く見え、ひるんだ私は改めてタオルを手に巻いて捕獲を試みました。すると今度は退却戦法でじりりと後ずさり。
これは”落ちるな”と踏み、妻にダンボール箱を落下予定地点に構えさせて手を伸ばすと案の定、更なる退却の上足場を失った雛は見事にバタつきながら箱の中へ落下しました。

改めて光のあるところで見たヒナは、下に落ちて死んでいたヒナのサイズを想定していた我々の想像を超えて
意外に大きく、力もしっかりとしており、まずは一安心。
キジバトのヒナなど見たことの無い私は、これはもしかしてカッコウなのでは?などと阿呆な思いつきを振り払い、体重を量ってみると136gほどありました。
その重さが正常か否かなどはもちろん分かりませんが、この後の成長の確認に、まずはスタートの値です。

次は餌やりです。何せもう二日以上、何も食べていないはずですから、何にも増して栄養補給が急務と思うの
ですが、持てる知識はインコのヒナの育て方のみ。
まあ、同じトリさんには違いないのだから、インコ流でも毒にはなるまい、と、遅い時間でしたので家へ連れ帰り、これまたいい加減に ”ハトムギ”という名前が付くくらいだから好きに違いないと、夜のドラッグストアーで仕入れ、あわだまに混ぜてふかしてハイパーに栄養素を混ぜたものをヒナの口へ。

予想はしておりましたが、自ら食べる様子は全くありません。そっちがその気ならと、後は力技あるのみです。
こじ開けようと触れたヒナのくちばしが、見た目の立派さに反して柔らかかったのがとても印象的でした。
嫌がるヒナを押さえ込み、くちばしを無理やり爪でこじ開けて餌を突っ込む様は、はたから見ればあまり良い絵面ではないでしょうが、食べなければ弱ってしまうのが常ですからここで手加減は無用です。