5. ヒヨドリの場合。

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コザクラインコは今まで数羽の雛を見てきました。
2年ほど前にはキジバトの雛を。
今度は ヒヨドリ ですが、種が異なると違うものですね、性格が。
性格と云うよりも習性と云ったほうが正しいでしょうか。

まず、ヒナの食事について。
コザクラインコでは数時間おきにふかしアワダマなど、おなか一杯になるまであげてました。
食い意地がはってるのも居れば、こちらが心配になるほど食べてくれないのもいて、
その辺は個性でしょうか。

キジバトのヒナで大きな間違いに気付いたのは、その食べさせ方。
コザクラでは口の中に食べ物を入れてやるスタイルだったので、疑いもしなかったのですが、キジバトは考え方がまったく逆で、親が大きく口を開いて、その中にヒナがくちばしを突っ込むのが習性。
しばらくそれがわからず、食べようとしないヒナを衰弱させまいと、無理やりくちばしをこじ開けて食べさせられてた時の、ヒナの無言の抗議の目が忘れられません。

さてヒヨドリはといえば、これは解り易い。
ほとんど漫画チックなほどに大きく口を上に向けて開き、口先を震わせるようにして
エサをねだるので、そこに押し込めばコトが足りることは、一目瞭然。
それよりも面白く感じるのは、食べる量と、その時間的間隔。
”おなか減ったっーーーーー”
という、このアピールは殆ど無視できないほどに強烈ですが、一度に食べる量はさほどでも無いようです。
その代わり、あまり間隔をあけずに口にエサを運んでやるのが良いように、ここ数日の付き合いでは感じます。

まだ一週間の付き合いですが、一番意外だったのは、この何とも穏やかな ”性格” でしょうか。
ヒヨドリと云えば、体躯も大きく、大きな声で鳴きながら飛びまわっている姿をよく見かけますが、こんなに穏やかな気性の鳥であったとは、思いもかけませんでした。
攻撃的なことは、一切しません。
なでられたりすることを喜ぶ様子こそみせませんが、嫌がることもありません。
誰にでも ”おなか減ったっーーーーー” とやりますし、とんでも無く穏やかなヒナです。
鼻にかかったような小さな鳴き声も、とても放っておこないほどにキュートです。

あ~あ、 どのようにして野に放てるイッチョマエにしてやればいいのか・・・
と、気が重いのは、いつものコトです。


■写真  居候4日目の様子

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