水辺の風景 2022年8月14日 夏の水路に集う鳥たち

近ごろ頻繁に通っている、港に近い海辺の干拓地。 夏場に見られる鳥たちは限られますが、カイツブリが抱卵しているのを見れば、今度は子育てが見たくなる。 近場という事もあって、足を運ぶことが多くなっているエリアです。 

 

収穫が終わっているのでしょうか、水面が広く広がっているハス田にはいつもシギが集っています。 この日はコチドリが多く見られました。 

 

 

海辺の水路、ここではよくミサゴを見かけます。 例により電柱などの上に陣取り、下界を見まわしています。

 

 

カイツブリは子育てを終えて・・・ と思いきや、改めて営巣を繰り返している様です。 独り立ちした幼鳥を見かけますが、新たに巣づくりに励む姿も目立ちます。

 

 

水草の生い茂る水面を忙しく飛び回るツバメたち。 ついつい撮りたくなってしまうのですが、相変わらずロクな写真になりません。 

 

像を結んでいるだけでも、まだマシ。 フィルムカメラではありえない、シャッターのムダ押し。 ツバメの飛影、本当に美しい・・・ 憧れの被写体なのですが。

 

帰りの道すがら、河原で出会ったホオジロ

夕暮にサギを撮影、カワセミがちゃっかり入ってました。

 

■撮影地 : 熊本市

 

水辺の風景 2022年8月11日 清流をたどる

 

昨年も行った清流をたどるドライブ。 川辺の美しい風景を今のうちに目に焼き付けておきたい気持ちがあります。 ダムの計画、常態化している豪雨災害による治水や護岸の工事など、いつまでも変わらない景色ではいられないカモしれない。 

川辺川から、人吉の球磨川へ抜けるドライブ。 野鳥の撮影はさっぱりでしたが、それはそれ。 撮影に好さそうなポイントなども探りながら進みます。 この日はお盆休みということもあり、釣人や河原に乗り入れる車、川遊びの子どもなど、そもそも野鳥撮影には向かない日でした。 そして、とにかく暑い。

 

 

 

人吉に入ったのは夕方。 球磨川のほとりで。

ここからは 球磨川風景。

 


■撮影地 : 熊本県

 

夏鳥を探しに 2022年8月7日 干拓地から菊池川へ

とにかく暑い、この夏の気候。 であれば涼しげな川辺、できれば上流の方に夏鳥を探しに行こうと出かけました。 夏にしか出会えない鳥に、少しでも出会っておきたい。

が、予定は未定。 目標はいくつかあったのですが、マウンテンサイドまでたどり着く前に干拓地にはまってしまい、昼過ぎには方針を変更して河川の堰へ足を向けてしまいました。

ただ、新しい出会いもありましたので、まあ、そんなもんなのでしょう。 

 

サギたちの飛行

干拓地で私たちを出迎えたのは、多くのサギたち。 例によりトラクターにへばりついています。 コサギアマサギが混群となって舞い上がるところを撮影。 

 

 

ツバメはどうやら幼鳥たちの訓練中。 どこへ行ってもツバメたちが飛び回る様子が見られます。 おかげでまたツバメ返しの撮影にはまり長時間を浪費した挙句、ろくな写真も撮れず。 

 

タヒバリ? 保護色で見つけるのがムズカシイ・・

 

干拓地を出て、今度は海岸沿いを進みます。 アジサシ や アオバト に出会えないかと、何度もこのエリアを訪れていますが、この日も残念。 

トビは巣材でしょうか、ゴミや枝をせっせと運んでいる様子を観察。

 

そして訪れた川辺、ここは独特な水の景色が楽しめます。 私の好きなゴイサギをはじめ、久しぶりにカワセミも撮影しました。

 

 

噂には聞いておりましたし、何度か期待した事もこれまでにありましたが、ヤマセミの姿を見るのは初めて。 写真はさておき、経験としては一歩前進、かな。

 

■撮影地 : 熊本県玉名市荒尾市

  

 

水辺の風景 2022年7月24日 港エリアの散策 カイツブリの子育て

忙しく営巣し、産卵するカイツブリたちの姿を観察したのはちょうど二週間前でした。 その後には梅雨の末期のような大雨もあり、水辺はいろいろと変化もあったろうと思いましたし、カイツブリの作る浮巣などはひとたび増水すればどうなるかわかったものでは無いと思っていました。 

ただ、難を逃れればちょうど今頃、彼らは子育ての真っ最中に違いなく、改めて海辺の水路を訪れました。 

 

 

居たいた、ヒナは4羽。 予想通り子育て中のカイツブリ。 ただヒナたちは思ったよりも大きく、もう親は背中に乗せていません。 ちょうど降り出した雨の中、かたまって水路を往きます。

 

 

このエリアに最低でも3組くらいのツガイが見られますが、こちらはどうやら抱卵中。 交代で巣を守る様子が今回も観察できました。 彼らが時おり発する ”ケレ エレ ケレ ケレ・・・・” という独特な呼び鳴きが静かな水域に響き渡ります。  

 

 

しばらくは続くと思われる子育て。 今度は背中のっけをぜひ見てみたいと思います。 

水路で見られた鳥たちの風景、夏の風景。

 

アオサギ

ツバメ

シギ


■撮影地 : 熊本市

 

明治期金工・匠の美 盛之作 彫金 高肉象嵌 蜂図金煙管

 

金材が用いられた羅宇煙管、雁首には筆跡が彫られ K20 の刻印がございますが、本品の見せどころは吸口の方、巧みな彫金の技術で蜂図が施されております。 陰陽を巧みに組合わせた立体的な作風は金・銀・赤銅などを効果的に用いた 高肉象嵌 の彫金技術。 

 
天下泰平の江戸期、戦国の世では実際的な兵器であった刀は徐々に装飾性を帯び、様々な技巧が凝らされた刀装具が用いられるようになります。

刀装具を華やかに飾った金工の技。 明治を迎えて刀の製造も無くなりますが、その技術を用いる場はこのような装身具へと移り変わってゆきます。 

 

本品などは徹底したリアリズムの美を追求する往時、名工の匠を存分に楽しむことができる作例、「盛之」 銘は 村上(凌雲)盛之 の作と推定されます。
金材が用いられた明治期日本の大変貴重な金工作品かと思います。

 

 

 

 

水辺の風景 2022年7月10日 思いがけない出会い

 

何も期待せずにふと訪れてみた港エリア。 ハスの花とシギでも見ようかと、堤防内の蓮田や水田をのんびりと流します。

まず迎えてくれたのは アオアシシギ のツガイ。 大きなハスの葉と小さな白いシギ。 

時おり発するかん高い鳴き声が可愛らしく思えます。 

 

 

車を堤防へ向かってゆっくりと進めてゆくと、どこの干拓地も似たようなつくりですが、海際に広めの水路があります。 ここは以前から カイツブリ などを観察しているポイント。 この日もやはり カイツブリ が見られましたが・・・ 遠くにカモのシルエットがひとつ。 カルガモ

望遠のファインダーでのぞいて見ると、逆光ながらカルガモとは少し違うような・・・ 目の周りが白い? この顔はもしかして・・・

 

 

間違いなくそれは オシドリ のオス、こんなところで エクリプス と出会うとは。 なぜこんな所に?

車を対岸側の堤防に回し、今度は順光で確認。 オシドリに間違いないようですが、こちらをしきりに気にしている様子、ただでさえ警戒心の強い種です。 ドングリマナコの可愛い姿、この真夏に見られたのは幸運でした。

 

 

そして、カイツブリ。 水路の中にこまかな水草が一面に水面を覆っているゾーンがあり、そこに カイツブリのツガイ が居ましたが、その脇には仁王立ちのアオサギ。 カイツブリは警戒し、しきりに鳴きたてている様子ですがそこはアオサギ、役者が違います。 一向に気にする様子もありません。  

 

 

対岸へ移って見下ろしてみると、カイツブリたちが騒いでいるワケがすぐにわかりました。 そこには彼らの浮巣がありました。 さらに観察していると、巣には真っ白な卵が一つ。 アオサギに近寄ってほしくないハズです。 

 

 

車からでしたが、見ている私たちにアオサギは嫌気をさして飛び立ちます。 すると、カイツブリたちの活動がにわかに活発になります。 潜水を繰り返して巣材を運んできたり、巣を整えたり。 また時には気まぐれのように抱卵してみせたり。 二羽で巣を離れる時にはいちいち卵を隠して見せるのが微笑ましい。 

しかしなぁ、その巣は上手くないと思うよ。 サギはその場所、気に入ってるようだし。 アオサギが卵を食べるイメージは浮かばないけど、ヒナはどうかな。 

とにかく健闘を祈ります。

それにしても卵、カイツブリの小さな体から考えるとデカくないか?   

 

■撮影地 : 熊本市

 

日々のスナップ 2022年7月8日 ウスユキバトの Lalique と Poirot

Poirot 右 Lalique 眠いね。

 

彼らを我が家に迎え入れて、も何年経ったでしょう。 アラドリでしたので、当初からあまりヒトに寄り添うような生活はムリと、気を付けて接してきました。 それでも、少しずつ、少しずつ・・・

近頃はしばらくの間なら手のひらにも乗っていられますし、ヒトの近くで寛いでいる様子が目に付きます。 

彼らが比較的自由に遊べるように ”ハトの遊び部屋” をつくっていましたが、いっしょに居られるリビングで放鳥してみることで、親密感がさらに増してきました。 

付かず離れず、強要せず。 彼らが見せてくれる寛いだ表情は何よりの贈り物です。 

 

ヒトのそば、フロアースタンドのアームがお気に入りの場所