コミュニケーション ~ 危険回避 ~

鳥同士がコミュニケーションをとっている・・・
と思える光景は、つぶさに観察をしていても、いなくても、よく見かけます。

私の身辺身近なところで観察をしております都合で、登場するのはまたまたキジバトですが、そもそも彼らは他の野鳥に比べ、あまり声を発しません。
よくドラマの背景音などに使われる ”デデポッポー” と云われる、独特な調子の旋律はポピュラーで、多くの方が耳にしているとは思いますが、またその多くは”声はすれども姿は見えず・・・”
ですから、キジバトが発するメロディーであるとご存知ない方が殆どであろうと思います。
それは高いところにとまって単独で奏でるものですので、コミュニケーションの一種ではあっても「会話」 とは少々違うように思います。

それ以外では、オスが求愛の行動で、多くの鳥がそうであるように、人間から見ると非常にコミカルな動きと共に奇音を発しますが、それはまたの機会ということで・・・、

実際に目撃した光景の中に ”危険を知らせる声” というのがありました。
それは、つがいで地面のエサをついばんでいる時、オスの ポー が発した声(音)なのですが、そう、カタカナ的に表現すれば ”グーーー” でしょうか。
低い唸り声のような感じで、それを聞いた瞬間に、相方の動きがぴたりと止まりました。
瞬間、それまでの動きを止め、頭を上げ、おそらく上方探査などしているのでしょうが、はたから見ると文字通り ”固まった” 状態になり、解除されるまで数分かかることもあります。

彼らが危険と判断するものは、上空に飛来したカラスであったり、生垣に顔を覗かせたネコであったりしますが、時には私には分からない何かであったりも、します。
単独でいる場合にも、もちろんよく固まりますが、その場合には唸り声が発せられることはなく、一人でしばらく固まっています。

”ぐーー” という唸り声が合図であったことは疑いの余地が無いように思えましたし、
今まで幾度かそのような局面を目撃しました。

* * * * * * * * 

彼らにとって、いつも傍らで見ている私が ”危険因子” ではないことは無論わかっておりましたが、今日は思いも掛けず、一人で遊びに来ていたポーが、例の唸りを発し、そしてフリーズ。
もしかして、私に危険が有ることを知らせてくれた?

実は二度目の経験で、前回はよもやと思いもしましたが、やはり私に伝えているのだと
確信するような体験でした。
キジバトとの連帯? 何ともありがたく、おかしな話です。

まあ、教えてくれるのはいつも ポー なので、彼はもしかして、数年前に私が放鳥した
”くーさん” である可能性も、本当にほんの僅かではありますが存在します。
それなら、育ての親みたいなものですから、ありえないことでは無いでしょう。
だって、家族ですから。

イメージ 1


■ 危ないヨ。