クーとポーの、長い一日。

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奥にいるのが、クチバシのトリミングを終えた クー。

ウスユキバトがやってきて、早いもので、もう2か月以上の時が経ちました。

いまだ私たちに慣れ合う気は無い様ですが、かといって怯える様子ももう無く、距離は縮まっているように思えますが・・・

のんびりやろうと決めましたので、気長に参ります。

彼らの鳴き真似をマスターしましたので、会話を交わすような楽しさを、近頃では覚えています。

 

昼の間はゲージで過ごしますが、帰宅後には部屋を閉めて、多少は飛びまわれるようにしています。 結果的に、彼らは小さな部屋を一部屋与えられているようなもので、飼鳥としてはけっこう贅沢な身分にも思えます。

 

ところで、前々から一羽のクチバシが長すぎることは気になっていたのですが、近頃その先端が少し曲り、揃わなくなってきたことに気づきました。 飼鳥によくある症状で、かなり昔にコザクラインコで上側が異常に伸びた経験がありましたが、その時は幸運にも自然に余分な部位が取れて、事なきを得ました。

手乗りのインコなら、まあいろいろと食べる手伝いもしてあげられたりしますが、今回はいまだ慣れ合わないチビ鳩。 そもそも、ついばむ食べ方が能率悪く、この分では早晩にも栄養失調になりそうなので、獣医さんにトリミングしてもらうことを決断しました。 早いほうが、よいと。

 

日曜日は休診でしたので、土曜日に決行。 朝からオフィスへクーポーを連れ出しましたが、彼らにしてみれば初のお出かけ。 仕事をしながらウォッチしていましたが、何かいつもより楽しそうで。 緊張を解きほぐそうと、のんきなオカメインコを一緒にしておいたのもよかったのかもしれませんが、クーはこの後に待ち受ける地獄を知りません。

 

滅多なことでその様にはならぬ様に気を付けていますが、彼らを追い立てて捕獲する時、捕まえられたウスユキバトは動悸も激しく ”ホッ ホッ ホッ ホッ ・・・” と、この世の終わりの様な、小刻みな小さな声を出したりします。 これがまた、食べられる側の小動物の悲哀を感じずにはいられないもので、聞いてる方が切なくなります。 

 

トリミングの施術は、さほど見ていてドキドキすることも無くあっさり完了しましたのは、ひとえにドクターの腕前と、押さえつける看護師さんの技量でしょうか。 感心する間もなく終了、とても自分ではこうは行かぬものと、今回の決断を正当化するのに十分な結果でしたが、クーは一度、死を覚悟したことでしょう。 またこのウスユキバト、捕まえたりすると、えらく羽が抜けるもので、初めて見るドクターも驚かれておりました。 これは鳩が猛禽類などに襲われた時、簡単に羽が抜けることで逃げる機会を伺うような進化を遂げているものと聞いていますが、とにかくよく抜けます。 

後は、今までと違うクチバシ形状を、違和感なく上手に使いこなせるか、ですが、まあ大丈夫でしょう。 

 

最後に。

クチバシが伸びたり曲がったりするこの症例、トリミングはもちろん当面の障害を取り除く施術ですが、また進行するかもしれません。 根本的な問題は、どこにあるのでしょう? 疾病なのか、はたまた遺伝や体質、生活習慣とか栄養バランス、とか・・・

また、調べてみましょう。

 

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来た時から長かったクーのクチバシ。