少し早めにオフィスを後にし、一週間ぶりに夕暮れ前の白川を訪れました。
いつものようにサギたちが集い、ゴイサギが川面を見つめています。
そんな中、堰の上を楽し気に舞い踊る小鳥が一羽。
遠目に チドリ かとも思いましたが、ふわりと舞い上がり、地上を小走りする様子は セキレイ 独特のもの。
白から淡い茶褐色に見える羽衣は、私がよく知る セキレイ たちのものとも違うように思われました。
落ち葉をついばんだり、砂中から何かをほじくって見たり。
とにかく楽しそうに遊ぶ姿が微笑ましく、しばらく眺めておりました。
そうこうするうちに、ふわりと中州に舞い降りたもう一羽の黒い小鳥。
二羽は戯れるように付いたり離れたり、明らかに親しみを感じるものでしたが、色もまったく異なる二羽。
黒い小鳥の正体は セグロセキレイ・・・、そこで、納得。
一人で楽しそうに遊んでいたこの鳥は セグロセキレイ の幼鳥でした。
確かにあとから写真で見ますと、どことなくあどけない雰囲気。
いまの季節、ヒナや巣立ったばかりの幼鳥に会える可能性が高いことは分かっていましたが、それを頭に入れておかないと 「新種?」 ってな早とちりに。
それにしても、若鳥の見せてくれた表情は 「生きる喜び」 に満ち溢れていて、私には眩しすぎるくらい。
見るもの触れるものすべてが新鮮、楽しくてしょうがない という感じ。
好奇心に満ちあふれる姿に心を打たれました。
いつもと変わらないように見える、白川・水辺の夕景。
それでも、少しずつ移り変わる季節を感じることができます。
■撮影地 : 熊本市 白川