昔の画像データを整理していると、いろいろと懐かしい風景がよみがえってきます。
キジバトとの交流も、その一つ。
当時、私たちはキジバトのはぐれ雛を保護し、そして育て、放鳥までのひと月半ほど、濃厚な時間を過ごしました。
貴重な経験でしたが放鳥、別れの寂しさは筆舌に尽くしがたいものでした。
その経験は 放鳥記 ・ くーさん として大切に記録しており、今でも時おり読み直してはひとり微笑み、涙を流すことすらありますが、ある意味わたしの人生を変えた出来事でした。
放鳥後、どこにいてもキジバトの姿を目で追い、話しかけ・・・ 気づけばまわりにどんどんキジバトが増えてきたのは、もちろん餌を与えたからに他なりません。
が、彼らの生活や習性、彼らが使い分ける鳴き声の意味さえぐっと身近なものとなり、毎日通うオフィスの敷地を縄張りとして死守する力強いツガイとの交流は、その後長く続くことになりました。
野鳥の一生は短く、数年とは続かないものですが、その子孫たちがまた私のところへ遊びに来る、そんな愛おしい時間をくれたキジバトを、私は今も愛して止みません。
写真は当時、私が彼らのためにしつらえた水飲み場に飛来し、眺めている前でゆったりと水浴びを楽しんでいた時のもの。
近距離での撮影ですが、顔なじみですので安心してくつろぐ様子がうかがえます。
水浴びというよりも入浴そのものですが、うまく撮影出来ておりましたので、記録として掲載してみました。