放鳥記 ・ ぴより

11. 空中キャッチ

その日、ぴよりを見ていて、ふと思いついたのですが、 「もしかして、キャッチするかも・・・?」 私の視線に気付いて 「ナーニ?」 というその表情と、「ホッ?」 という短く発する、 小さな如何にも可愛い鼻声がたまらない・・・ というのはさて置いて、さ…

10. 害鳥 ぴより

とある集まりがあり、その日もぴよりを籠に入れつれてゆき、別室においていたのですが、ある夫婦が「鳥好き」というので、 「雛をつれてるんですよ」 と云うと案の定 「なになに、見せて」 ということに。 「何の鳥?」 と尋ねるので 「ヒヨドリです」 と答…

8. 日光浴は、本能

■撮影 2012/07/05 カゴの中で日光浴する ぴより 出会いから24日目 キジバトの雛がそうしたように、ぴよりも強い陽の光を浴びると、自然と羽を開き ご覧の日光浴ポーズ。 ハイキーで瞳がワルっぽいのがいい感じ・・・ ぴより骨折中の初日光浴スナップです。 …

9. 両脚骨折?

とまり木にオトナしくじっとしているので、つい窓際などにおいてそのままにしていると、突然のフライト。 お世辞にも上手な飛行とは云えず、むしろヘタクソ。 まっすぐ飛びたち、羽が不揃いのせいか、片側に軽く弧を描きながら分かりやすく壁に当たって、ば…

7. とまり木

ぴよりがずいぶんと鳥らしくなってきたので、ここは野鳥らしく「本物の木枝になじませねば・・・」 と、近場の楠から手ごろな枯れ枝を拾って “止まり木” をこしらえました。 お気に召したようで、そこにちょこんと止まっている姿を微笑みながら眺めている私…

6. 成長が止まった・・・

少し前に "みるみるうちに大きくなって・・・” などと触れた、ぴよりの成長。 ところが、その成長 (といっても体重に限ってのお話ですが)が止まってしまいました。 計測してみると数日間、体重にほとんど変化がありません。 羽は伸びているのは明らかで、…

3. 生まれたてのウルルン瞳

どうでしょう、この羨ましくなるようなフレッシュでツブラな瞳は。 まっ黒で、瑞々しくて・・・ でもこの頃のクローズアップディテールは、ちょっと怖いですね。 丸見えの地肌とか、ヒゲかなんかの様に見える、生えかけの、羽が開く前の束とか・・・ (私た…

2. 震えるクチバシ

ヒナは親鳥に “お腹へったよーっ” と猛アピールするのが仕事。 ヒヨドリでは兄弟が4羽くらい居るそうですから、生存競争もキビシいことでしょう。 故に、エサをねだる際のビジュアルは強烈です。 顔全体が、それこそ大きな口、しかもそれを小刻みに震わせて…

4. みるみるうちに・・・

大きくなってゆく、ヒヨドリのヒナ、フィヨーり(仮称)。 ”野生に返すので名前は付けない!” というのはやはり不便で、仮称フィヨーリに。 出会った次の日の体重測定では 32グラム。 そのまた4日後は、びっくりの 44グラム。 増えたなぁ。 本日がちょうど8…

5. ヒヨドリの場合。

コザクラインコは今まで数羽の雛を見てきました。 2年ほど前にはキジバトの雛を。 今度は ヒヨドリ ですが、種が異なると違うものですね、性格が。 性格と云うよりも習性と云ったほうが正しいでしょうか。 まず、ヒナの食事について。 コザクラインコでは数…

1. 雛、来る。 -- ヒヨ編 --

日曜日の夕方、イベント帰りでくたくたの、いつもの帰り道。 お城の脇をくねりくねりと曲がりながら登って行くと、視界の隅をかすめた微かな違和感。 居てはいけないものが、そこにいたような・・・ あってはならない光景を、見たような・・・ 鳥か? でもな…