9. 両脚骨折?

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とまり木にオトナしくじっとしているので、つい窓際などにおいてそのままにしていると、突然のフライト。
お世辞にも上手な飛行とは云えず、むしろヘタクソ。
まっすぐ飛びたち、羽が不揃いのせいか、片側に軽く弧を描きながら分かりやすく壁に当たって、ばたばたと落下。
他所の子もこんなもの? ←オヤバカ
 
見るからにいい加減で左右不ぞろいなハネではいたしかたないかとも思いますが、自然界でそれをやったら、間違いなく生命の危機。
人間の庇護のもと、安心して飛んでしまうのでしょうか。
 
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生命の危機といえば、脚の故障についても同じことが云えます。
骨折なのか捻挫なのか・・・
鳥が脚を痛めて動けなくなるなどという、嘆かわしい事実。
その骨折現場を目撃したのですが、畳の上から座卓の上に飛び乗ろうとして失敗、畳の上に落下するという、あまりにもショボいアクシデントが原因。
直前にも同じようにヘタクソ飛びで片足を痛めているところへもってきて、大事なもう片方の脚も痛めてしまうなんて・・・ ショック。
「おまえ、それでも鳥か?」 という気持ちです。
 
やはり痛いらしく、とまり木には居られないし、どうにも自分で体を支えることができずヨタヨタしています。
これではぴよりの体が休まらないし、私たちもずっとかまってはいられない・・・
ホントにどうしたらいいんだろう・・・
 
というので作ったのが、写真のぴよりベッド。
新聞紙をフリーシェープに、それこそ “おまる” のような形にしただけのものですが、体重を支えられない脚は、下へ抜けるように空間幅と高さをを調整し、ぴよりは両脇で体を支えるようなイメージです。
前は頭を乗せられ、後ろは日々長く延びてゆく尾羽を損傷しないよう、ちょうどアルファベットの「U」形に開放。
中を抜くことで糞もそのまま下へ落ち、清潔も保てるって寸法です。
 
と、人間がいくらリキんでみたところで、肝心のぴよりが使ってくれないとどうにもならないのですが、結果は効果てき面、写真の通りです。
こーゆーのをまさに「はまる」と云うのでしょうが、ラクチンだったんでしょうね。
ぴよりは結局2週間近く、このベッドと共に過ごすことになりました。
原因はいずれもヘタクソフライトでしたので、少し回復の兆しが見えても心をオニにして、とにかくもうちょっと羽が揃うまでは“飛ばさない”を心掛けました。
ベッドを気に入ってくれたのは結構なことですが、複雑な心境です。
  
■撮影 2012/07/01 脚を痛めてふつうにしていられない ぴより
  出会いから20日
  
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