空から見た日本

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”空から見た日本” などとタイトルするにはあまりにも小さなお話しなのですが。
窓際の席に座ると、晴れた日にはいつも移り変わる外の景色を眺めるのが楽しみで、
この海岸線は知多半島? とか、この地形はフォッサマグナに違いない、とか、
興味の種は尽きません。
 
雲の上に出れば、地表のことは見えませんが、雲の絨毯も眺めていて飽きることはありません。
もちろん、国内線での移動時間など知れたもので、ヨーロッパへ飛ぶ時など、果てしも無く続く
シベリアの横断などには辟易致しますし、思い出すだけでお尻が痛くなります。
 
飛行機に乗って、楽しみなことの一つ、富士山を見ること。
航路、座席、それに気象状況。
いつも見られるとは限りませんが、雄大な富士の姿は胸を打つものがありますし、
やはり単独峰としての美しさは、別格です。
 
この日は東京へのアプローチがちょうど日暮れ時で、夕景の富士を見ることができました。
少々離れたところからの遠景ですが、やはり美しい。
 
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ところで、この日のフライトは熊本発、羽田行きで、飛び立って間もない頃、九州から四国へと
進む空の色はあくまでも青く澄んで、特に何も感じないほど健全な景色でした。
少し遠くを眺める時、そう、ちょうど天と地の境目、消失点あたりに見えるもののことですが、
これが大阪やもちろん東京を含む大都市圏に差しかかろうという頃には、そこにはある違った
景色が見えてしまいます。
 
それは、汚れた大気、スモッグ。
空から眺めると、明らかに都市圏の大気は黄ばんで不健全なものに見えます。
自分も東京育ちですから、ああ、あんな空気の中に居たのだなと、妙な気分になります。
それに比べれば、九州熊本の空気はキレイなものだ・・・
などとのん気に構えておりましたが・・・
 
ここ熊本ではここ一週間、どうも空気の様子が違います。
晴れているのに、なんだか霞が掛かったようで視界も利かず、うっすらと色が付いたような・・・
そう、空から見たあの都市圏の大気の色なのです。
テレビ報道によれば、大気汚染物質の滞留が起こっているのだとか。
それもよりによって大陸からの流れモノだなんて。
 
福岡の空も、テレビで見る限りはひどい状況でしたが、汚染物質だなどといわれて
いい気持ちはしないどころか、息苦しささえ感じてしまいます。
大陸から飛来するもので、黄砂というのがありますが、こんなのが毎年の通例になるのは、
本当にイヤですね。