少し温かい日和に慣れてしまうと、再び訪れる冬の寒さがまた身に沁みます。
春を待つこの季節、山鹿の町で 『百華百彩』 という試みがあるというので、訪れてみました。
既にご存知の方はもちろん、ご興味を抱かれた方はぜひ足を運んでみては如何かと思います。
今回はあまり語らず、写真をできるだけ。
■山鹿灯篭浪漫 ・ 百華百彩 (山鹿探訪なび)
山鹿といえば、灯篭。
鶴田氏のイラストでも有名な、女人が頭上に灯篭を
乗せての ”灯篭踊り” ですが、この灯篭、実は精緻な
バス道から八千代座へ至る緩やかな坂の途中、写真の
クラシックな建物は民芸館になっており、灯篭のほか
当地の民芸、鶴田氏の美人画が飾られています。
小さくほの暗い展示室、灯篭美人の切れ長な瞳は
見るものを惹きつけます。
天井には多数の灯篭が吊り下げられて、
独特な雅やかな雰囲気を楽しむことができます。
山鹿といえば、やはり温泉。
往時にはその中心として賑わった公衆浴場、
”桜湯” の貴重な記録写真が展示してありました。
浴槽の中は人が溢れるようで、地元の人々に
深く愛された湯場であることがわかります。
山鹿を散策していると、その桜湯を再生する
事業が進められていることがわかります。
応援したいと思いますし、ぜひ訪れてみたいと
思います。
地元の皆さん、がんばって下さい!
■化粧品メーカーのイメージにも使用された
鶴田氏の美人画。
独特の美しい世界です。
■天井から吊るされた多数の灯篭
民芸館を出た頃には、ほどよく日も暮れ始め、先ほどまでは
まだ準備中だった灯篭に少しずつ灯が点され、”百華百彩” が
始まります。
小さな町です、好きなように散策すればよいのですが、表の道を
歩いていると、何やらエキゾチックな石門に気付きます。
金剛乗寺というお寺さんへと続く、小さな路地の参道ですが、
路傍には竹灯篭が並べられ、点された灯りに誘われるように
奥へ進みますと、小さなお寺の山門へとたどり着きます。
小さな境内の前庭ですが、そこにも楽しく美しい演出が
待ち受けています。
白と赤で統一された、和傘の色彩と、
小道に沿って並べられた竹灯篭からこぼれる
やさしい光の競演。
思わずシャッターを切りたくなる光景が
目の前に広がります。
この時も何人かのカメラマンが思い思いの
構図にカメラを構え、撮影に奮戦していました。
いい写真は撮れたでしょうか?
小道が山門から放射状、V字型に開いて
配されており、なかなかビューポイントを
見つけられず、苦労しました、私は。
再び、八千代座へと向かう道すがら。
それぞれのお店やお宅が、統一感を大事にしながらも、ちょっとした工夫なども取り入れて、
道行く人の目を楽しませてくれます。
■地元民芸の 『まゆ人形』 かな?
そして、八千代座の前へ。
ちょうど眺めていると、八千代座の正面、軒に連なる提灯にも灯がともり、
昔ながらの情緒あふれる光景を堪能することができます。
■八千代座の前の通り
■夕闇に浮かび映える 『八千代座』 の大看板。
提灯に染め抜かれた紋は八つの 「チ」 の中に
「ヨ」 と、洒落てます。
こちらは看板をきちんと確認しなかったのですが、
「実行委員会(?)」 さんでしょうか?
楽しませていただきました。
期間中、何かと大変でしょうけれど頑張って下さい。
ありがとうございました。