トリのモノ DECOY デコイの魅力

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水鳥たちに魅了され、冬の間は眺めに行ったり、写真を撮ったり。

アンティークに長く関わっていることもあり、Decoy を求めるようになったのはごく自然な流れであった様に思っています。 

 

ただ、当初のとっつきの悪さは現在でも尾を引いています。

即ち、Decoy が本来、狩猟の道具 「囮・おとり」 であること、鳥たちを引き寄せる道具として長く使われてきた歴史を直視したくない気持ち。

古い Decoy には水に浮かべる工夫や流されない工夫が、実際の道具である証として残されています。

時には散弾銃の弾痕までも見られる様です。

狩猟の伝統と歴史を否定する気もありませんが、マガモの臆病な黒い瞳を見る時、どうしても カモたち と ヒト の関係はキレイごとだけでは行かぬことを想わされます。 

 

蒐集はアンティークから現代の作家作品まで、要は 「 好きか、嫌いか 」 の話でしか無いのですが、アンティーク品の中には先に述べた理由により、食指が伸びないものがあります。

Decoy は北米を中心にした市場であり、日本ではコレクターも少ないかもしれません。

価格が吊り上がりませんので、買い手としてはウェルカムな事ですが、その分、好いものを見かける機会も少ないという事かと思います。

ノミで手彫りされたものは、やはり古いものに多く見られるようですが、全体に温かみのある仕上がりです。

反対に、現代の機械を使った細密な表現を追求するものもあります。

製作の年代に関わらず、 Decoy の見どころは デフォルメ にあるかと思っています。

どんなに技巧を尽くしても、水鳥たちがもつ羽衣の本当の美しさを表現する事はできないでしょう。

ところが、削りは粗く、彩色にリアリティーがなくとも、一見して鳥たちの素養を豊かに表現しているものも見られます。

そこに強い魅力を感じてしまうのは、私だけではないでしょう。

 

 

【 Decoy 図鑑をつくろう!? 】

 

fig. 1 Pintail 

タイトルから、和名・オナガガモ の Decoy とわかります。

底面には作者のサイン REBECCA があり、制作は 1981 となっています。

私が初めて魅了され、手に取って触れた一体ですが、少し首をかしげて見上げるような視線と豊かな表現には驚かされました。

 

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fig. 2 Canadian Goose by Tsubogen 

現代の日本を代表する工房の作と思います。

この工房の作品は一目見てそれと分かる個性を備えています。

光沢のある仕上げであったり、頭部・クチバシへの成形が特徴的です。

こちらは首のフォルムが好きで購入したもの。

裏には Canadian Goose とありますが、それはどうかと思います。

とはいえ、そんな事は問題でもなく、気に入って飾っています。

 

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fig. 3 Canadian Goose Antique Piece 

長さが 75センチ ほど、とても大きな作品ですが Canadian Goose といえば、そもそも大きな雁ですので リアリティー とも云えます。

いつ頃の製作からを Antique とするか分かりませんが、古い作例です。

底面には穴があけてあり、地面に差して実用された可能性もあります。

羽根紋のペイントなどもいい加減ですが、時代を経てよい雰囲気になっています。

 

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fig. 4 Duck  Antique Piece 

こちらも Antique 品、カモらしいふっくらしたシルエットが綺麗な Decoy です。

クチバシや頭部のフォルムが気に入っています。

塗装も剥げて、眼も無くなって・・・ 何ガモなのか、往時がわかりません。

そのうち気が向いたら目を付けてみようなどとも思いますが、試しに仮配置などしてみますと、眼を付ける位置ひとつで表情がこんなにも変わるかと、驚かされます。

アンティークですので、これはこのままにしておくカモ。 

こちらも底面に大きく穴があけられています。 

フランス仕入れのものという事で入手しています。

 

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fig. 5 Aythya valisineria  Vintage Piece 

こちらは USA のプロダクツ、あまり詳しくは知りませんが、BIG SKY CARVER のロゴはよく見かけるものです。 どちらかといえば写実的、実像に忠実な作りこみが特徴のデコイをよく見かけます。 こちらは オオホシハジロ でしょうか、リアルサイズに近いものですので存在感があります。 

 

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