朝、玄関を出て庭を見ると・・・ ミモザの木が倒壊していました。 昨夜、確かに荒れ気味の気象で、時に強い風も吹いたかもしれませんが、大騒ぎするほどの荒天ではありません。
今までそこに在った樹が、そこに無い。 抜ける景色。 本当に悲しく残念ですが、まったく予想しなかったことでもありません。 ただ手を打たなかった、打てなかったことが悔やまれます。
倒れたのは ミモザ・レッドクリスタル の樹ですが、去年の台風ですでに傷んでおり、まだ養生中でした。 地上部で大きく二股に、株立ちの様に成長した木でしたが、強風でその半分が株元で削げて倒れたものの、半分は生き残った状態。
春からの芽吹きもありましたが力弱く、枝葉の量も少ない状態であったため、当面の風には大丈夫だろうとたかをくくってこの始末。 ある程度大きくなった樹でしたので、サポート杭などもそれなりの長さが必要で、それを地中深くまで打ち込むスキルに自信がありませんでした。
出社前に気付いても、すぐにどうこう出来ず。 帰宅は早めても7時くらいですが、何かできることがあるか?
先日、ちょうど乾燥してはじけるまでになっていた豆鞘からタネを収穫したところでした。 が、種から育てるのはずいぶん難しいらしい。 挿し木で受け継ぐことができないか、6本ほど選び、この日のうちに床をつくりました。 素人なので、こちらも確率は高くないとは思いますが、何かやらずにはいられない気持ちでいっぱいです。
私はずっとマンション暮らしであったため、それまでの人生で、樹をこんなにも大きく立派に育てた経験がありませんでした。 ミモザは成長が著しく早いことで知られますが、その分ということか、風に弱いなど倒れやすい性質も知られています。
こんなに美しい樹を、私は他に知りません。 一年を通して目を楽しませてくれる素敵な樹でした。
週末、雨の合間をみて倒木の撤去作業。 廃棄は相当な量ですので雨中での作業は進みません。 何か少しでも記念にと、リース素材にしてみました。 生木ですので今は好いですが、乾燥すると、どうか。