水辺の風景 2023年5月21日 三度、海岸へ

シギ・チドリの楽園。 前回訪れて、もう今季は最後かなと思いつつ・・・ 居なくなるなら、それならそれで ”居ないこと” を確かめたい。 などと理屈をこねて三週連続の海岸観察。 

 

シロチドリ

潮の塩梅を確かめて訪れた、朝の海岸。 爽やかな天候なれど、一見してやはり鳥たちの居ない寂しい風景。 そんな時でもよくよく見れば、チドリが一羽。

シロチドリと遊んでいると、群が飛来。 群はアオバト・・・そうか、もう来てるのか。 季節は夏なんだな。 

 

荒籠に取り付く群

「あるいは・・・」と頭になかったわけではありませんが、ハトたちがミネラル補給に海水を飲みに来るのはもっと先のことと思っていました。 彼らの行動パターンは既に昨シーズンに学習済み。 海岸をまず偵察し、問題なしとみれば皆で降り立ち、そして水を飲みに降りてゆく。 そして散る、撤収。

 

 

もうシギの季節は終わり・・・と云っても、それでもそれなりには居ます。 居る、というよりも、訪れては去ってゆく感じでしょうか。 まずはダイゼン隊、わずかにチュウシャクとオオソリハシシギも見られます。 上げ潮に乗って、南から飛来。 見るうちに キアシ*シギ の群もアオバトの消えた荒籠に取り付きました。

  

 

満潮を挟んで前後、という法則により場所を変えます。 現地の大先達にコアジサシのポイントを案内していただけるという嬉しい機会をいただき、車で移動します。 

しばしコアジサシ達の撮影に挑みますが、例により打ちのめされます。 複雑でキレのある飛び方の彼ら、ほとんどまともに捉えることができません。 悲しい。 次は何かもっと工夫を・・・ と心に誓うのでした。

 

反省。

トウネン がいっしょに

くわえた小さな魚が光ります

 

さて再び海岸へ。 

潮はずいぶんと引き、見渡せば大きな群とはいかぬまでも、そこかしこに小さな集まりが食事中。 眺めていると、今度はみな少しずつ、南へ移動しながら場所を変えてゆく様子に気付きます。 飛翔写真はみな画面で右側の「北」から南方向へ。 

 

オオソリハシシギ は A21

 

この、小さな群れが目の前を横切り飛翔する写真、もっと腰を据えて撮影してみたいと思いながら、あまり撮り切れずにいます。 少なくとも今回はと、三脚を使用して流し撮りの練習に励みます。 

 

まだ慣れない夏の日差しにあてられてクラクラの帰り道。 出会いがしらのカササギに車を停めます。 カササギの撮影も、どうも見上げ電線写真ばかりで先に進んでいません。 子育てシーズン到来、じっくり取り組みたい課題です。 

 

 

■撮影地 : 荒尾市玉名市