水辺の風景 2021年9月24日 イソヒヨドリの忙しい朝

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以前からこの場所に顔を出したとたんに逃げてゆく鳥がいました。

いつも写真を撮れるようなタイミングでは無く、できるだけ飛び去る姿を見るようにしていましたが、種の特定には至っていませんでした。

 

逃げてゆく後ろ姿の特徴、大きさは中加減、例えればムクドリくらい。

羽を広げて飛ぶ飛影はシャープで、飛び方もヒヨドリセキレイのようなリズムが無く、真っすぐに飛んでいきます。

カラーはごく淡い藤色から薄茶色に見え、全体にキジ模様がある・・・

そんな風に見えていました。

 

結論は想像の域を超えませんでしたが、正体はどうやら イソヒヨドリ のメス。

オスのような瑠璃色は見られず、あるいみ地味な羽衣ですが、きちんと向き合うことができたのは今回が初めてです。

今朝、逃げの早いトリたちが腰を据えて集まっているのには理由があったのでしょう。

それが何なのか・・・ あくまでも推測の域を超えませんが 「恋の季節」 かな。

 

今朝、彼らに気付いた時、少なくともオスメス併せて 3羽 が確認できました。

もしかするともう少しいたのかもしれませんが、電線にはムクドリなどもおりややこしく、それより何より撮影が先・・・ ということで、検証は後から。

 

オスは単騎でいる時のように、大きな声でさえずることをしません。

しばらくは皆、あちこちへ渡っては留まることを繰り返していました。

時には一羽で、また時には二羽で。

そのうち、二羽が飛び立ちランデブーでの旋回を始めます。

川辺にそれなりに大きなマンションがあるのですが、どこかに留まって休むことなく、そこを周回するように飛び続けます。

ランデブーでの周回は私が眺めていただけでもおそらく30分近く続き、それでもいっこうに終わる気配がありません。

私は時間の都合により、あえなく撤収となりました。

粘っていたわりには、ロクな写真が撮れていない(見るのが恐いパターン)のは、いつものことか。

 

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まず考えたのは儀式としての 「恋のランデブー飛行」 みたいなもの。

ツガイとなるための儀式ではなかったか?

ところが後で撮影した写真を見てみると、一緒に飛んでいた二羽はいずれもオス。

ということは、メスを獲得するための競い合いか、または群内の順列を決めるため。

見ていてあまり楽しそうに見えなかったのは、そのためかもしれません。

相手がへばるまで、飛んでいたのでしょうか・・・ たぶんそんなところでしょう。

 

 

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さらに検証していると、メス同士が飛んでいるシーンが捉えられていました。

ということは当初、場には少なくとも 4羽 のイソヒヨドリがいたことになります。

メス同士の方は旋回して飛び続けるようなことはしていませんでしたが、テリトリーを競い合っていた可能性や、やはりメスにも優先権を得るための勝負があったのかもしれません。

こんなこと、そのうち分かる日がくるのでしょうか。

 

■撮影地 : 横浜市 保土ヶ谷区