4月初め。
ミモザも花が終わり、剪定の決行となりました。
まとまった時間は週末にしかとれず、小雨降る中での剪定作業。
毎日眺めている樹なので 「知らないうちに・・」 という事でも無いのですが・・
それにしても大きくなりました。
地植えして 3年 くらい、巨大化したといっても過言ではない、他の追随を許しません。
あまり成長が早いと寿命が縮まりそうで、それもイヤな感じです。
さて、ミモザの枝は複雑に、そして奔放に伸びて、今は鬱蒼としています。
プルプレアとレッドの2本が植えられており、ほぼ同格の成長具合。
それこそ花でも愛でるように枝先のカラーチェンジを楽しむことができますが、剪定となるとそこをカットすることになることもあり、いつも気の進まない作業です。
が、ココロを鬼にして。
とにかく頭でっかちなこのスタイルを今の季節に改善しておかないと、台風で倒壊することになります。
過去には吹き荒れる嵐の中、傾きかけた樹をサポートに縛りなおし、行き当たりばったりの滅多切りをした経験を忘れてはなりません。
台風のニュースなどで、その最中に外で作業をして大けがをしたり、時には落命してしまったり、「何でそんなわかりきった危ないことをするんだろう・・・」 と思いましたが、やっちゃうんですね、これが。
そこに瓦でも飛んできて頭に当たれば、一丁上がりです。
だから、今のうちにやらねば。
もっとも昨シーズンは 「65メートルの風が吹く」 と気象庁が誠しやかに云うので、恐らく庭木などまったく救う事は出来まいと諦めましたが、予想に反して大風にもならず、事なきを得ました。
方針は普通ですが、とにかく 透かし剪定 に励み、そして 切り戻し剪定。
・管理限界を超えるので、そろそろ高さを抑える
・透かし剪定で風通しを好くする
・風に強い樹形にするため、切り戻して全体をコンパクトにする
・ミノムシの大発生で傷んだ枝を優先的に選定する
今年、上部はもう三段くらいの脚立では届かず、高枝切りバサミを用意。
さあ、準備は整いました。
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この日は結局、日没までの作業となりました。
もちろんミモザだけではなく、オリーブ2種 と ロシアンオリーブの植木も剪定項目。
剪定後のミモザ。
写真で見ても 「まだまだ甘いな・・・ トップがまとまって無いな・・・」
と思うわけですが、これくらいやっておくと内部の見通しも利くようになり、気軽に仕上げの剪定が可能かなと思います。
まだまだ切ると思いますが、厄介な仕事だなといつも思います。
オリーブは シプレッシオーネ と ミッション が地植えしてあります。
以前、アルベキーナも地植えしたのですが、あまり喜んでくれない感じ?で、どうにも低く這う枝が地に着いてしまうため、大きな鉢に植え戻しをしました。
オリーブの剪定はミモザに比べれば楽なもの。
望ましくない枝も判別しやすく、さほどストレスも感じません。
それに対してミモザなどは美しい部分をカットしなければならず、剪定にネガティブなエネルギーを消費するためか、とにかく疲れました。
ロシアンオリーブは今年、今までに無いほど花付きが好く、ヒヨドリにもさほど荒らされずに済んだこともあり「このまま放っておけば、赤い実がたくさんできるだろう・・・」 と思いつつ、もうすぐアブラムシの発生する季節ということもあり、終わりかけた花のまだ付く枝を泣く泣く 透かしたり、戻したり。
一日作業を終わってみれば、何という量の廃棄枝、とても一度には出せません。
よく考えることなのですが、自然の樹形って、いったいどんななのでしょう。
放っておくと、いったいどうなる?
管理できない高さは困る、というのが一つのわかりやすい理由ですが、ミモザもトップを抑えないとどのくらいになるのでしょう。
病害虫の発生が無ければ、ナチュラルな美しい樹形になるのでしょうか。