カモ図鑑をつくろう! fig. 08 ヨシガモ

和名 【 ヨシガモ 】 英名:GADWALL  

カモ科マガモ

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冬季・オス 2021年 1月 熊本 浮島神社にて

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冬季・メス 2021年12月 和白干潟にて

初めてその姿をファインダーに捉えた瞬間を、忘れることができません。

というと何度も出会っているようですが今季、冬の間に出会ったのは一度きりでした。

オスを見かけ、その写真を撮るので精一杯でしたのでメスがそこにいたかもわからずじまい、画像も残念ながらありません。

また来期、きっと出会う事があるでしょう、楽しみです。

 

冬季、オスの姿は優美です。

ナポレオン・ハットと云われる頭部、優雅にえりあしの頭髪をなびかせたような独特のシルエット。

トップにブラウン、そこから顔全体がグリーン基調の光彩を放ちます。

グリーンは光の加減によりブルーへと変化します。

首元は ブラック&ホワイト のラインがまわり、ヒトに例えれば フォーマル なタキシード姿を想わせます。

そして胸から脇腹にかけては小紋模様のグラデーション、背には淡い白基調の肩羽根がなびき、そしてそして・・・、サイドに流れる落ちる優美な尾羽。

眼差しといい、全体の雰囲気はたしかに オカヨシガモ に通じるものがありますが、圧倒的な美しさを備えた姿です。

 

観察は湧水豊富な水源地の池でしたが、気付いたのはオス一羽だけ。

ヒドリガモオオバン が多く見られましたが、他にも マガモカルガモ など、多くの水鳥が集う場所です。 

ヒドリに混じり、やはりオオバンの獲物を分けてもらうように池の中ほどでクルクルと泳ぎ回っていました。

 

優しい目をした、とにかく美しい冬の鳥です。

また会える日を楽しみにしています。

  

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冬季・オス 他のカモに混じって 2021年 1月

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オス 頭部の美しい光彩

2023年2月 皇居にて