熊本・八代市 金剛干拓地を訪ねて 2021年 1月

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アトリの群れ

この年末年始、期せずして毎日のように鳥の姿を求めて動き回る機会を得ました。

それならいっそ、と最後の休日を利用して当地を訪れてみました。

有明海に面するこの干拓地で目の当たりにした光景は圧倒的でした。

写真ばかり掲載するのもどうかと思いつつ、記録として多くの写真掲載となりました。

 

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カワラヒワの群れ

いつかは大きな群れに出会い、そして、それを直に感じてみたい・・・

という願望がありましたが、それは カモ や グース など水鳥のイメージで想い描いておりました。

今回まず出会ったのはカワラヒワの群れ、といってもこれくらいでは大きな群れとはとうてい云えないかもしれませんが、それでも私たちには初めての体験。

カワラヒワ はちょうど スズメ くらいの小さな鳥ですが、写真を整理しておりますと、群れにはスズメも混じっていることに気付きました。

 

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電線スズメ。

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電線ムクドリ

干拓地は群れる小鳥ばかりではなく様々な野鳥を観察できる場所です。

そして、常に猛禽類が空から目を光らせている厳しいフィールドでもあります。

 

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ミサゴが多く見られました。

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小形で精悍なチョウゲンボウ

大きな群れをつくる事は、外敵から身を守るのに有利と聞いたことがあります。

その効果がどれほどかは分かりませんが、この日、もっとも大きな群れで驚かしてくれたのは アトリ。

そういえばアトリの紹介写真ではよく群れの姿が見られましたが、こういう事であったかと、思い知る体験となりました。

 

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その数はどれほどなのか・・・

暇があれば数えてみたいところですが、鳥たちが発する鳴声、そして翼の音。

小さな鳥ではありますが群れて飛び立ち、黒い雲となり、うごめき旋回する様子を間近に感じることができました。

 

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水鳥の姿はもちろん見られます。

干拓地には多くの水路がめぐりまわされ、小さなカイツブリが潜水を繰り返し、餌を探すカワセミの姿も見られました。

 

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イグサの畑で出会ったタシギ。


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水を張った耕作地に一羽だけ見られた ツクシガモ、飛来する数の少ないといわれる種ですので幸運でした。

翼のグリーンがとても印象的。

 

堤防をのぼると有明海の眺望が開けます。

干拓地におりますと、どうしても海岸線をとりまく堰堤が高く、海を直接望めません。

せっかく訪れましたので、帰る前に堤防を上って景色を楽しもうという事だったのですが、そこは程よく干潟と化した有明海独特の景色。

少ない数ではありましたが、美しい クロヅラヘラサギ の姿を見ることができました。

 

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カモメの視線が気になります。

クロヅラヘラサギ絶滅危惧種

観察した中の一羽の脚には識環が付けられていることが写真でも判ります。

大切にしたい風景だと、改めて感じる機会でした。