しばしば象徴的に使われる 「青い鳥」。
ベルギーの作家、メーテルリンク作の童話に登場する 「幸せを呼ぶ」 という青い鳥の寓話の結末はよく知られるところです。
その意味するところは人それぞれの解釈にゆだねるものなのでしょう。
「まだ見ぬ鳥との出会いを・・・」 などと野外を駆け回っておりますが、探しているものは一体どこにあるのでしょう、何なんでしょう?
珍しい鳥、姿かたちの美しい鳥?
そんなことを考えながら、初めて出会った ”青い鳥” の写真を一枚。
イソヒヨドリ という名前の様ですが、また紛らわしいネーミングです。
一見して ヒヨドリ とは風貌が異なるように思うのですが、首を伸ばして口を開いた写真など見ますと、そう見えることもあるかもしれません。
「ルリ」とは呼ばれない、少し彩度の落ちた青色も繊細で、光の加減では青灰色に見え、ヒヨドリの色要素とシンクロするかもしれません。
ヒタキ に近い種とありましたが、それも、もう一つピンと来ないのですが。
色彩を除けば、どちらかと云えば アカハラ の雰囲気に似ているように感じます。
初めてでしたので珍しい鳥なのかと思いましたが、意外にも広い分布で観察される鳥の様でした。
この色彩は目を引きますので、目の前を横切れば気づいたことでしょう。
見ているようで、見ていない。
青い鳥はすぐ近くにいるもので、探しに行くものでは無いのか。
それとも探し回った果てに、初めて見えるようになるのでしょうか。