豊かな湧水の地・熊本、水は鳥たちを誘います。
野鳥のホットスポットには必ず豊かな水があります。
訪れた 浮島神社 の池も、湧水独特の透明度が高い水質。
水量や水質、また水温が安定しているのは鳥たちにとって、望ましい条件でしょう。
寒い冬の朝、年間を通して18℃ほどの水面に立ち上るモヤ、そして活動を始める水鳥の風景を楽しむのが、ここ流。
少し寝坊しましたが、それでもまだ十分に冬景色を楽しむことができました。
オオバンには、実にいろいろなシーンで出会います。
真黒な羽毛のものと、少し灰色がかった羽毛のものが見られます。
江津湖での観察といわず、いつも他のカモたちにマークされ、水中からとってきた獲物をねだられている、不思議な生態。
さらに不思議なのは、そのカモたちと喧嘩するシーンは見られないものの、同じオオバン同士ではよく小競り合いをしていること、でしょうか。
冬が深まり、カイツブリと出会う機会がめっきり増えました。
もぐりの達人ですが、意外にも毛がふわふわとして、カモなどの水をはじくような密な防水仕様ではないように見えます。
何だか子猫でも見ているような可愛らしさがあります。
一羽だけ ヨシガモ が見られました。
光の加減により、頭部の羽毛がブルーからグリーンへ変化する様子は圧巻です。
胸から尾にかけて、青海波のような繊細な幾何学模様が覆います。
この日はバンが多く観察できました。
クチバシが赤くないのは、まだ若い成鳥なのか。
スキがあれば水から上がり、草むらで餌をとっていますが、何を食べてる?
水上を泳ぐ姿も見られますが、水かきも小さいようでカモたちほどの推進力が得られず、脚を必死で漕いでいるように見えます。
■以上、撮影地 : 嘉島 浮島神社
同じ水系、すぐ近くに江津湖があります。
今日は江津湖でも初めての出会いがありました。
この日、オカヨシガモはけっこう見られた様ですが、例によりメスがなかなか判別できません。
細かな文様が全身を覆う、独特の外観が美しい種です。
中州に三羽、羽を休める白い羽根、どうやら クロツラヘラサギ の様です。
日中見かける時、いつもこんな風に休んでいます。
背中にうずめた顔、僅かにのぞく目尻の様子から クロツラヘラサギ とわかります。
以下は毎日庭を訪れる ジョウビタキ。
人なつこい小鳥、冬しか出会えないのが残念です。
■撮影地 : 熊本市