撮影システムを刷新することに。 きっかけはアオバトの撮影でした。
現行撮影機材が非力なのはわかっておりましたし、限界を感じてもいましたが理由にするのも嫌でしたし、時には後で眺めて嬉しくなるような写真が撮れたり、何よりもカジュアルな手持ちの撮影を存分に楽しんできました。
愛用してきたキャノンの G3X は、出会った時に自分でも呆れたほどのスペック。 特に 600㎜ までの望遠ズーム能力は圧巻でしたし、気軽に撮影を楽しめるものでした。
それまでの私はあまり 望遠レンズ というものに縁が無く、それも600ミリとなれば 超望遠 のレンジ、見るもの全てが新鮮であり、驚きの連続でした。
撮影した画像は累積で数万枚になるでしょう。 それでも、そろそろ替え時かな・・・ という判断でした。
新しいシステムは FUJI ですが、使いこなしにはもう少し時間と場数が要るようです。 いつも何とはなしに撮影していたオフィスのスズメちゃん、ちょうど比べるのによい被写体から少しずつ検証していきたいと思います。 キジバトも、ね。
キジバトは編集なしで、ちょい暗すぎました。
そして次は夕暮れ時の河辺。 こちらも何度となく撮影してきたホシゴイ。 僅かにトリミングしていますが、編集は無し。 二枚目は居残りのマガモかな、これも何度となく撮ってきた絵です。
仕上がりの感想として画質や精彩感など、スペックに比例して目に見えて向上していると思いますが、何よりも暗いシーンに強い事がオドロキでした。 ISOが上がっても ”見れるくらいの写真” になる、これは楽だな。 暗部もベタに潰れず、撮影の幅が広がる事は間違いありません。
続いては日暮れ後の撮影。 たまたま街路樹に 「お腹の白い鳥が集まっている」 という情報を得て、正体を確かめつつ、撮影してみました。
トリの正体は ハクセキレイ。 セキレイが集団帰巣するとは知りませんでしたので、ちょっと驚きましたし、話を聞いた時は 「ムクドリでしょ」くらいに思っていました。
こちらも僅かにトリミングしたのみ、撮りっ放しの画像です。
望遠は 300ミリ、カメラに手振れ防止はありませんが、それでもまあ像を結んでいるのはレンズに備わった機構のためか、撮り手のウデのせいか。
【 FUJIFILM X-T30 300mm f/5.6 1/30 ISO3200 】
これまで ISO3200 というレンジは経験した事がありません。 粒子は荒れ加減ですが、証拠写真には充分。 白い羽衣がマゼンダに色付いているのは、隣のスタンドの照明によるもの。
まだ僅かな枚数ですが、撮影してみて気付いた事。 それは撮影後の編集作業が激減した事でした。 色や明暗の補正をほとんど行わずに済むようです。 これにはちょっと驚かされました。