和名 【 ヒドリガモ 】 英名:Eurasian Wigeon
カモ科マガモ属
私の身辺・環境では観察機会の多い種ですが、冬季は江津湖でのんびり眺めることができ、雌雄の別がはっきりわかります。
バランスの整ったキュートな顔立ち、先黒の白いクチバシも特徴です。
オスは頭の茶色と頭頂部の白、笹の葉のような背の長い羽根などゾーンとコントラストが美しく、メスはやはり茶白の斑点模様で地味ですが、よく見ると細かな斑点紋様は緻密で美しいことに変わりはありません。
表題に掲載したオスの写真、マナジリのあたりにグリーンがうっすらと混じっておりますが、この部分は個体差があるように思います。
江津湖での観察では、潜りが得意なオオバンが水中から取ってきた水草を、片端から取り上げて食している様子が見られます。
オオバンは怒った様子も特に見せませんので、それでうまく回っているのでしょう。
翼鏡は明瞭鮮やかなグリーン。
群の撮影などしていると時おり聞こえる、高く澄んだ笛の音のような ”ピューーーィ” という鳴き声はヒドリガモが発するもの、江津湖では オオバン と、そして小さなカイツブリが発するヒステリックな声と共に、冬の野鳥観察には欠かせないBGMです。