野鳥を見に 立田山周辺の散歩・カモの行進 2021年 2月末

立田山を訪れる時、小鳥たちのイキイキとした姿を撮影したいといつも思うのですが、これがなかなか思う様にはなりません。 

コゲラたちは撮影のチャンスをけっこうくれるのですがキレイな写真となると、これが難しい。

背中からのシマシマばかりで顔が写っていない・・・ とか。

 

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コゲラ

コゲラたちはコツコツと幹を叩きながら、樹木を裏表なく練り上がっていきます。

ひと当り終わると、次の樹へ飛び移ります。

忙しそうに駆け回っていますが、さほどヒトを警戒する様子もありません。

今回撮影できたのはこんな程度、またチャレンジしてみます。

 

■撮影地 : 熊本 立田山 

 

 

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ソウシチョウ

立田山自然公園に隣接する 泰勝寺 の境内で ソウチチョウ に出会いました。

ソウシチョウはもともと 飼い鳥 が野生化したというだけあって、カラフルな羽衣が特徴、お茶目な瞳をしています。

鳴き声は聴けませんでしたが、数羽が観察できました。

 

 

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泰勝寺の敷地内にはさほど大きくもない池があり、そこでくつろぐマガモの姿を横目に見つつ、奥へと進みます。
往時の侘びた茶室建築が残り、細川家歴代の墓石や廟などが祀られております。

かしこの竹林が奏でる音と、古く苔むした石たちの表情が調和した静かな散策路には私たちの他に人影も無く、時おり響き渡る乾いた竹の裂音すらも意図してつくられた庭であるかと感慨に耽ること暫く。 

軒先を飾る 鬼瓦 や 石灯篭 の一つをとっても細川家の審美、「美」を追求する眼と、そしてそこには利休の「侘び」が今も変わらず、ただ静かに礎としてそこに在る・・・、 そんな感覚にとらわれる散策でした。

  

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墓碑銘を確かめたり、野鳥の姿を探したり・・・

かなりのんびりと過ごした気がしておりますが、その時。

低い塀沿いの細い小道を歩いておりますと、ちょうどその奥、小道に沿うように何か気配がしますので覗いて見ますと、そこにはカモたちの行列。

マガモの群れにカルガモも混じっていたように思いますが、彼らは列を成し、樹間を縫って行軍している様子。

水鳥たちがその足で不器用そうにいそいそと行軍する様は誠に愛すべき光景で、慌てて写真も撮りはしましたが、そもそも彼らは何が目的で暗い林の中を行軍しているのでしょう?

 

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距離にすれば私たちが歩く道から数メートルですので、彼らも我々に気付かないはずは無いのですが、さほど気に留めるでもなく、とにかくせっせと先へ進んでゆきます。

彼らの先頭はやがてヒトの道に行きあたり、そのまま左に曲がって進んでゆく様子が次に掲載した写真の風景。

 

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カモたちの行進

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斜面へとりつくカモ

 何処へ向かっているのか? 何をしようとしているのか? 

そのまま見守っておりますと、今度は道からそれて次々と右手の山の中へと突入しだしました。

カモが斜面を駆け上ってゆく・・・?

 

見るからに何か重要な目的があるようですが・・・ 数羽が山へ分け入ったその時。

群は何かに驚いたかして一斉に飛び立ち、そしてもと居た池に戻って着水。

敷地内には数匹の猫もみられましたので、おおかたその影に驚いたか何かでしょうが、カモの群はもちろん臆病です。

 

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一目散に撤退

結局、彼らの最終目的が何であったかが解らずとても残念でしたが、そもそも臆病な彼らがネコやヒト、その他の予期せぬ障害に遭遇せず、このミッションを果たせることがあるのでしょうか? 斜面を登ると、そこに何があるのでしょうか。

 

どこかへ皆で飛び立つ準備とか・・・ 考えましたが、さらに奥へ進んでも開けた場所などは無さそうで、あとは山が続くだけです。

とすれば、夕暮れにはまだ時間がありましたが、みんなで拾い食いツアー・・ とか。

秘密のエサ場がある・・・ のでしょうか。

 

見慣れたマガモですが、道や山で彼らと出会ったことはとても興味深い体験でした。

ただでさえ臆病なマガモたち・・・ 

この日、彼らが時を改めて再度チャレンジしたかどうか・・・、それはわかりません。

 

■撮影地 : 熊本 泰勝寺