水辺の風景 2023年3月12日 港湾内のカンムリカイツブリ

 

カンムリカイツブリ にはいろいろな場所で、比較的よく出会いますが、大きな湖水などではとにかく遠くて・・・ ということが多くあります。 それに比べ、港湾内で出会うことができれば、着いたり離れたりはあるものの、撮影はしやすかったりします。

 

エビを捕まえ、吞み込んで

 

潜って、浮上する場所がたまたま目の前という好機に恵まれ、この日は最近距離での撮影。 近くに私たちがいる事に気付くと、また少しずつ距離を取っていきます。 

 

スナメリ と カンカン

潮吹きの孔が見える、目も僅かに・・・

どうやら港湾内にイルカの一種 「スナメリ」 が来ていて、時おり鉛色の背すじがぬるりと水面に現れます。 見えるのは背だけ、顔や背びれを見れなかったのは残念ですが、たまたまカイツブリを撮っているところに登場。 カンムリカイツブリはまったく気にしていない様子。 写真では大きさがよく解ります。

 

 

季節は3月、ずいぶんと個体差が見られる彼らの羽衣。 この日に出会った数羽の中で、こちらが最も夏羽感が出ています。 

 ここ熊本での繁殖は見られない彼ら。 いつか・・・彼らの求愛ディスプレー、美しい姿を見に行きたいと思っています。

 

この日は カンムリカイツブリ を見に行って、そして会うこともでき、スナメリ までも観察することができて幸運でした。 

 

 

堤防内の耕作地では、コチドリ。 セキレイが不思議そうな表情で見守っているのが可笑しく印象的でした。 

 



■撮影地:熊本市 

 

 

水辺の風景 2023年3月11日 早朝の江津湖で

 

「水辺の」というくくりですが、見上げ写真から。 

居るんだ・・・、居る時はこんなか・・・ という出会いは アオバト の群。 野鳥の会の方々のように、すぐに数えるクセがないのでいい加減な感覚ですが、20羽くらいでしょうか。(もうちょい居たかな?) 湖畔の高木の上部に、陣取って居ました。 

江津湖で会えるという事は知識としてありましたが、観察は初めての経験。 もしかしたらウチに居候した アオちゃん も混じっているカモ。 

会社からさほど遠くも無い江津湖、こんな風に群がいるのだから、会社で出会ったのもさほど驚くような事ではないかもしれない。 

想えば昨年の夏、荒尾の海岸へ海水を飲みにやってくる アオバト を見に行ってから、ずいぶんと身近なトリになって来たような気がします。 

 

ここでも、アオバト を追い立てるのは カラス。 追い立てられる、飛び立ち逃げる、そして戻って来る・・・ 繰り返します。 

 

 

この日はじっくり カワセミ でも見られないかと、夜明けと共に起き出して出陣。 到着した頃にはもう明るくなっていましたが、この公園はやはりヒトが多い。 そのせいもあってカモたちなどはこの時季、さほどヒトを警戒しません。 目的のカワセミは好く響く声を聞くも、近付かずで残念。 

下は 「見られる」 情報は心得ていたものの、すぐに隠れてしまう性格などもあってか、今まで出会うことの無かった クイナ。 アオバト の動きを捉えるためにシャッタースピードを上げていたままの撮影で、結果は悲惨。 楽しみを残す結果に。 

 

突然の出会いに露出設定が追い付かず・・・ ヒドい。

ツグミ、多いな。

 

 

■撮影地 : 熊本市

 

野鳥をちょっと見に 2023年2月26日 立田山の小鳥たち

 

夕暮れ前の時間。 ちょっとだけ、立ち寄りました。 表題写真は ジョウビタキ

今季はもしかして鳥たちの北帰行が早いのではないか・・・? などと、さしたる根拠もなく、少し焦りを感じます。 

結局、今年もきちんと撮影ができていないのが ルリビタキ。 いつもこの辺りに・・・というのは感じているポイントがありつつ、まともに撮影できていません。

ところで、ここでいつも出会うのは メス だと思っていたのですが、もしかしたら幼鳥? という疑問が生じました。

未完成で複雑な色味が写真に写っています。

 

 

こちらは ジョウビタキ。 ルリビタキ のいる場所には ジョウビタキ も姿を現します。  入れ替わられると、だんだん何だかわかんなくなってきます。 

 

 

 

そして、いつものやつら。

 

 

■撮影地 : 熊本市 

 

水辺の風景 2023年2月24日 都会の鳥はトリやすい 皇居お堀にて

 

いつも苦労して遠くから、そして慎重にその姿の撮影を試みているトリたち。 何でこんなトコに居んの? 近いし、逃げないし。

ここは皇居、何ていうか・・・ 都会のトリたちは人慣れしてんな。 水鳥たちも、小鳥たちも。 

 

 

今季は見れずかと、半ばあきらめていた ヨシガモ が目の前に。 小鳥たちも撮ってくれと云わんばかりの距離感。 明るくもない日でしたが、テレコンバーターさえ不要で撮影できる、この気軽な感じ。

やはり距離が近いってのは好いもんだ・・・ と、しみじみ思いました。

 

■撮影地 : 東京都千代田区














 

野鳥を見に 2023年2月11 ~ 12日 タゲリ風景と山鳥たち

 

水を張った耕作地にタゲリが集まっていました。 空が写りこむこの場所で撮影するのが好きですが、耕作地の状態というのは思いのほか日に日に変化します。 水も張られていたり、いなかったり。 

 

服従のポーズ

畑の上空で ホバリング する ヒバリ

 

■撮影 : 2月11日 玉名市

 

 

この日は 立田山 へ。 久しぶりに ソウシチョウ に出会いました。 

 

地面に積もった枯れ葉を掘り返す シロハラ

 

■撮影 : 2月12日 熊本市



 

 

野鳥を見に 2023年2月5日 干拓地に舞う猛禽類

今季、この地に留まり姿を楽しませてくれている コミミズク。 私は初めて出会う鳥ですが、とてもユニークで美しい。 獲物を求めて低空をゆったりと舞います。 何月頃まで姿を楽しませてくれるのでしょう。

 

 

今回、鳥認識のAF機能をもつカメラと、機能の無いカメラとでテストを兼ねて撮影する機会でしたが、明暗がはっきり分かれてしまいました。 

鳥認識の無いカメラで飛翔する姿を写すのがとても難しい、というか、合焦すらできない問題を、どのようなテクニックでカバーすることができるのか・・・、それとも私にはできないのか。 

当面の課題です。 

 

■撮影地 : 玉名市

 

2020年1月20 哀悼 小さなウスユキバト・ラリク の急逝と 残された ポアロ のこと

 

深夜、私たちもちょうど眠りの深淵にたどり着いた頃の出来事でした。 

一階で鳥たちが眠っている辺りから「ターンッ」と大きな音が響いてきました。 普段から聞き覚えのある音で、ウスユキバト が止まり木から紙の敷いてあるケージの床へ飛び降りた時に発する音。 

ただ・・・ この時の音は何かが決定的に違っていました。 音は大きく鋭く、深刻な響きをもって瞬時に私たちを覚醒へと導きました。 

さらに、続いて放たれた声は間違いえることの無い ウスユキバト の悲鳴。

「キョ キョ キョ キョ ・・・」

異変に気付きベッドを飛び出した妻の悲鳴が階下に響きます。

 

初めの音は ラリク が止まり木から床へ落ちた音

そして、声は恐らく ラリク 絶命の叫び 

 

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ずっといっしょに暮してきたウスユキバトの ポアロ と ラリク。 ショップでは ツガイ とされていましたが、やがて二人とも女の子であることに気付きます。 だって、二人で競うように卵を量産しましたから。

 

長く売れることなくショップで足止めとなっていた二羽の小さな鳥。 「見かねて引き受けた」というのは全く違うのですが、我が家へ迎えることになった時に店員さんが 「どちらを連れて帰りますか?」 といった言葉が忘れられません。 止まり木の上にふくれて並ぶ小さな二つのお団子。 生まれたベルギーの地から、ずっといっしょに過ごしてきた二人。 引き離すことなど、できる訳がありません。 

 

ラリクについては、何か生来の問題があるかもしれない事を薄々感じていました。 くちばしが伸びてしまう症状があり、エサをついばむことが難しい様子を見かねて一度は獣医さんにトリミングをお願いした事もありました。 当初からずっと毛並みが悪く、折れた羽根の抜け替わりもままならない事など、何か代謝もうまくない様子。 

それでも、何か特別な手当てもせず、いっしょに楽しく暮してきました。 私は楽しかった。 ただ・・・先ごろ少し生気が無い様子に驚き、体重もかなり落ちていたために毎晩時間をつくり、上手くついばむことができない ラリク がゆっくりと食事をできる環境を整えたのは数週間前の事でした。 サプリメントなども与えながら様子を見て、体重もはかって 「ずいぶん回復した」 と思ってしまった・・・ 

異変はそんな中で起こりました。 

 

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残された ポアロ が可哀そうで、愛おしくて・・・ たまりません。 

彼ら鳥たちが連れの ”死” を如何に認識するのか。 鳥たちと長く暮らしていれば当然行き当たるケースです。 経験から、それを嘆き悲しむとか、そういう事では無い・・・ と感じています。 

ただ・・ 静かな部屋の中、ポアロ のひときわ悲し気な哭き声が響きます。

ほー ほー ほー ほっ・・  ほー ほー ほー ほっ・・

どこかに隠れて出てこない ラリク を呼んでいます・・・ たまりません。

 

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寒い日が続きます。 夜間などは連れ添う相手がいなくて、さぞ寒いでしょう。 体調を落としていた ラリク のためにもケージ用のヒーターが付けてありましたが、やはり寒いだろうな。

 

ラリク の分も、ポアロ と遊ぼう、楽しい時間を過ごそう。

仕事から帰宅後の遅い時間になってしまうのは、我が家では致し方ない事。 それでもゆっくりとした時間をつくり、テーブルにゴハンも用意して・・・ 時には他のインコにかき混ぜてもらいもし、とにかくいっしょに居る時間をつくります。

ウスユキ隊はショップで長居の、所謂 「アラドリ」 と云うこともあり、親しみを見せてくれるくらいにはなっていましたが、慣れ合うことはありませんでした。 それでも、ポアロとの距離が少しずつ縮まっていくような感覚を覚えます。 

虚弱ということもあったのでしょうが ラリク の方は、まあ自発的にということは無かったにせよ、掌に休ませてあげればしばらくじっとしている事もあるくらい、軽いスキンシップはとれるくらいになっていました。 今にして思えば、いつも ポアロ と私の間には ラリク がいました。  

ポアロは元気で飛び回るのも上手なこともあって、スキンシップは殆どありませんでした。 ただ、鳴きまねで呼び掛ければまめに鳴き返す性格、鳴き合い呼び合いは大切なコミュニケーションだと考えています。 

ラリク が逝ってしまってからというもの、ポアロ が極端に鳴き続けるようになった気がします。 一日中でも鳴いているようにさえ感じます。  

 

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そんな生活が数日、続きます。 

私がテーブルでPC作業をしていると、ラリク もそうでしたが、ポアロ もキーボードの上に載って休もうとします。 何でその場所が好きなのか、あまりよく解りません。 が、とにかく大好き。 私がマウスを使っているうちにノートPCのキーボードを占拠します。 タイプのために手を差し出すとテケテケと立ち退きますが、気付くとまた占拠。 仕事になりません。

 

二人で並んでキーボードに乗り、隙あらば目を閉じて眠ろうとしていた姿が微笑ましく、私には幸福な時間でした。 今は ポアロ が一人、キーボードの上でじっと私を見つめています。 

 

その時、くつろいでいた ポアロ が首を幾度か縦に振り、そして突然ふわりと私の頭に舞い上がりました。 ポアロ が頭に乗った・・・?

ほー ほー ほー ほっ・・ 

予期せぬ突然の出来事。 しかし・・・ なんて皮肉な事でしょう、涙が溢れます。 

ポアロが自分から乗ってきてくれたのは心から嬉しい事、ただそれはラリクを失う事で初めて実現するとは。 こんなに悲しく、こんなに切ないことが、あるでしょうか。   

 

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ラリクが逝って、もう10日ほど経ったでしょうか。 ポアロにはできるだけ、どんどんと新しいことをさせるようにしています。 毎日が新鮮、とまではいきませんが、できるだけ放鳥の時間をとることで、私たちとの距離も無くなっていきます。

ポアロ はほんとに体の小さな鳥ですが、他のインコたちが出ていると果敢にモビングを試みます。 勇敢で気の強い ポアロ。 以前はラリクを守っているかのように目に映りましたが、一人でもポリシーは変わらないようです。 

 

ポアロ との新しい生活。 嬉しい事も、楽しい事も、まだまだ探していけそうです。 それでもやはり、ポアロ がケージの中でポツンと一人、目を閉じている様子には、なかなか馴染めそうにもありません。