試写を兼ねていつも訪れる海辺へ足を運びました。 設定を誤ってほとんどの画像がドアンダーになり見るに値せず、テストにも何にもならず。 今回は一枚だけ掲載。
次第に潮が満ち、カモたちに囲まれて居心地が悪くなったのか。
この日は堤防内の耕作地で タシギ が見られました。 いっしょにいた セキレイ はよく見られる キセキレイ とは少し雰囲気が違う様です。
水路ではハシビロガモが寄り集まって食事中。 オオバンも混じって夢中の様子ですが、そこに何があるのでしょう?
■撮影地:熊本市
有明海に面する熊本の海辺。 潮の干満が激しく、水鳥たちの理想的な逗留地になっています。 ヒトが普通に散策できる場所などは広大なロケーションのごく僅かな部分。
河口から干潟と呼べる遠浅の海辺、さらには近接して広大な干拓地が造成され、耕作地があることも鳥密度には大きく影響していると思われます。
多種多様な水鳥たちがくつろぐ風景は、さながら楽園。 とはいえ生態系が整っている世界、芦原の上には チュウヒ が舞います。 その数もさることながら、観察できる種の多さに驚かされます。
遠浅の海ですが港湾付近は船舶利用のため水深があります。 ここではカモメが舞い、この日は カツオドリ がさかんにエサを採る様子が見られました。
そして、防波堤に囲まれた広い干拓地。 今の季節、やはり耕作地にはタゲリ。 数歩進んでは立ち止まってルックアップ。 長時間観察していると、多くのカモたちは干潟の潮際に休み、お腹がすくとまた耕作地へひとっ飛び。 行ったり来たりを繰り返すようすが伺えます。
■撮影地 : 熊本市
連休を利用して九州の北部を巡りました。 緯度が変われば鳥も少し違う、というほどでは無いにせよ、グース や アイサ などはやはり当地・熊本よりも北部に観察記録が多く、この機会に出会ってみたいと思いました。
まず訪れたのは海の中道、海浜公園の辺り。 出迎えたのはホシハジロを中心にした大群。 ホシハジロ の群に出会ったら 「オオホシハジロ」 を探そうなんて思っておりましたが、余裕なし。
野鳥観察のポイントになっているいくつかの小さな池を訪れます。 ミコアイサ のメスと ヒシクイ のペアを見つけましたが・・・ 遠いこともあり写真は記録の証拠写真にしかなりませんでした、残念。
旅程もあるので出待ちはできません、またの機会を夢見て次へと進みます。
■和白干潟へ
この時季に何度か訪れたことのある和白干潟へ。 むーん、潮が・・・ 引きすぎて鳥たちが遠いな、こりゃあ。 ミヤコドリの姿も見えますが、引き潮でこの状態、これ以上は望めそうになく撤収。
■門司港へ
宿泊した門司港、翌朝。 防波堤内でカンムリカイツブリ を見かけて撮影するも AF が不調で失敗。
小倉方面へ向かう途中、海面に浮かぶ小さな白いカタマリを発見して停車。 おっ、ハジロカイツブリか。 こちらも熊本ではあまり出会う機会が無い鳥と感じますが、居る所には居るって事でしょうか。 近距離での撮影機会を得ました。
カイツブリは種によらずよく潜りますが、ハジロ は上に向かって勢いを付けて水中へ突入する様子がよくわかります。
■響灘ビオトープへ
ここでは幾種類かの猛禽類、その他にも出会える鳥がいるようでしたが・・・出待ち無しでひと当たりしましたが、不発。 写真は アオジ かな。
ここはそれなりに広さもある芦原と水場がありますが、何故かカモに好かれていないようで、冬の水場としては殺風景に映りました。
■屯田貯水池へ
いきなり見つけてびっくり、ハクチョウ? 居るんだ・・・
見かけたのは コブハクチョウ で、半野生的な存在であることが資料本から伺えましたが、個人的には初めての出会いでしたので少し嬉しかった。 でもこいつら、見ていると寄ってきます。 寄って来られると、引いてしまう・・・
いかにもオシドリの好きそうな薄暗い水場がそこここに見られましたし(ドングリがあるかは分かりませんが)、時に観察できる様でしたので期待しておりましたが・・・ 飛来していたことが分かったのは写真を見てから、写ってました。
かなりの広さがあるエリア、湖面は入り組んでいるために全体の見渡しは効かない場所でした。 けっこう歩きましたが、小鳥たちも見え隠れする散歩は楽しかった。
■遠賀川河口にて
夕暮れ前にもう一か所、と訪れた河口。 海岸沿いの遊歩道でイソヒヨドリが私たちを迎えます。 着かず離れず、先へと誘う様子はヒトミシリしないイソヒヨならではの楽しい時間。 今季は庭にやってくることもあり、すごく身近に感じる鳥です。
自宅の庭や住宅地の中で見かけることが多いのですが、名前通り ”イソ” での撮影、本当に楽しい時間でした。
大胆に鳩を描いたこの羽織。
あまり詳しくないのですが 「漆箔」 という技法でつくられているということで、一目惚れして入手。
実物に触れてみると、確かに生地に粒々と点描が施されており、ちょっと違うかもしれませんが 印伝 のような風合いになっています。
それも気に入った理由の一つですが、何といってもこの大胆な構図と美しい鳩の描写。
逃げることができませんでした。
アンティークの一点モノ、機会を逃せば再び出会えることも無いかと、ちょうど暑い夏の頃、羽織など見ているだけで暑苦しいのもお構いなしに入手。
むかし着物は小さなものが多く、押し付けられた妻の着こなしにも寸足らずでしたが・・・ 合わなくってもいいのさ、飾ることだってできるし。
ほとんど連休というものが無い生活に陥っている中で、年末年始は貴重な時間。 私に撮って2023年は特別なものでしたが、それも残すところ僅か。
気ままにのんびりと鳥地を巡ります。
■2022年12月30日 立田山
立田山を散策。 落葉樹の葉が落ちた森は夏よりもむしろ明るいのかも知れず、鳥たちの声が絶え間なく聞こえてきます。
主役は シロハラ や ヒヨドリ、小鳥では メジロ の数が圧倒的に多く感じられますが、みな忙しそうに動き回っています。
夏の森では声が聞こえても、その姿を探しきることができなかったり、日差しの届かない樹下での撮影がままならなかったりと、何一つ撮影できない事もよくあったりしますが、冬の森。 時に明るい場所に姿を現す鳥たちを撮影することができます。
■12月30日 江津湖
立田山からはちょうど帰り道、素通りもできずに冬の江津湖へ。
夕暮れ前のひと時、時おりヒドリガモのかん高い声が辺りに響きます。 ここも少し散策しただけで多くの鳥たちに出会う場所。
■12月30日 熊本港周辺
本年最後の日・大晦日、そして元旦。 鳥たちにはいつもと変わらない、冬の一日。 貴重な連休、いつもの水辺からスタート。
来るものは拒まず、でまずは ホシハジロ に引っ掛かります。 いつでも撮りたいフレンドリーなカモ。 この冬に何度か訪れて、ここでは多くの種類のカモが観察できることに気付きました。
この日は理想的な光の中、ミサゴのランデブー飛行を撮影する機会を得たのですが、まともに映ったのは僅か数枚でした。 やはり 「ここ一番」 で確実に抑える技術が備わりません。 まあ、また会えるさ。
■2023年1月1日 天君ダム
オシドリの群を見に行こうか。 以前にも一度訪れた天君ダムに足を向けます。
この場所はとにかくダムの湖面が遠いのですが、群が飛翔する風景が強烈に目に焼き付いています。
が、この日は不発。 多少は姿も確認できましたが、群と呼べるような状況ではなく、湖面に張り出す樹木の下、薄暗い影から出てきません。 残念。 行き当たりばったりで動きますので、不発もままあります。
写真はほとんどその道中。 いつも電柱など人工物でばかり撮影していた チョウゲンボウ、この日は樹上の撮影ができて幸運でした。
ダムの上から見渡す景色。
ということで、次のオシドリポイントへ。
■2023年1月1日 御船町 鳥獣保護センター近辺
こちらも居るには居ましたが・・・
数が少なく薄暗く、そして動き出さず。 すると、こんな写真しか撮れません。
帰りがけ、駐車していた場所にルリビタキのメスが現れましたが、尾の瑠璃色が見えるポーズでは抑えることができませんでした。
■1月1日 浮島神社
帰り道、浮島神社へ寄り道。 今年はヨシガモは来ていないか、ついでに確認しておきたかったのですが、姿は見られず。 湧水の池は水が澄んで美しく、光のきれいな写真が撮れる場所です。
寒い日の朝、湧水の水面を蒸気が覆う中での撮影が課題ですが、いまのところ機会がありません。
■1月2日 HOME 我が家の庭で
この日はたまったガーデニングの課題に取り組むため、自宅謹慎。 ただ庭作業をしていると、この冬ここをテリトリーにしている鳥たちが覗きに来ます。 電線写真。
■1月3日 白石堰へ
せっかくの休みと思うと、少し遠くへ足を運びたくなりますが、久しぶりに白石堰を訪れようという事になります。 が、この日は カワセミ にも ヤマセミ にも嫌われます。
写真は道中、有明海沿いの風景。 昨年も同じころに観察できた カンムリカイツブリ の群に出会うことができました。 遠いばかりで風景写真ですが、記録まで。
■1月3日 干拓地にて
不発となったポイントを後にし、帰りがけに干拓地に立ち寄ります。 この日は珍客で、普段はさほど人の集中することの無い干拓地にギャラリーが集まっていました。 姿だけでも見ておこうと、我々も出待ち。 ロクな絵は撮れませんでしたが、見ることができてよかった。
年末年始の鳥地巡礼も今回はここまで、でした。 まだまだ続く冬の野鳥シーズン。 フクロウの仲間を見るのは初めてでした。 巾の広い羽根をゆっくりと動かして飛翔する姿。 いつかもっと近くで写真におさめてみたいと思います。
頻繁に出会う水辺の鳥、オオバン。 といいながら、実は野鳥を見るようになるまでその存在さえ知らなかった事が情けなく、不思議でしょうがない。
そんなオオバン、珍しい鳥では無いのですが、初めて見かけたケンカの風景です。
群の中での、またはオス同士の争いなんでしょう。 いろいろと鳥たちの喧嘩風景も見かけるものですが・・・ 彼らのそれは ケリ合い。 水面でばちゃばちゃと、お互いにのけぞりあってケリを繰り出します。 笑っちゃいけないんですが、なかなか微笑ましい風景です。 二羽で争っているところへチャチャを入れるヤツもいたりして、おもしろい風景でした。
ハジロカイツブリとは初めての出会い。 単騎、カモたちの群に混じってみることができました。 いつも眺めている並カイツブリと同じくらいの大きさか、モノトーンに赤目。 カイツブリ独特の可愛らしさです。
図鑑を眺めたら、このハジロの夏毛、派手! なかなか見れるものでは無さそうですが、いつかはそんな機会があるでしょうか。
水路脇の休耕地にツクシガモ。 首を伸ばして寄せ合う姿はツルのよう。 今までで最も近距離の撮影になりました。 独特な形のピンクのクチバシ。 犬コロのような可愛らしさ、体躯は大型のカモです。
この季節、見上げていると多くの鳥たちが空を行き交います。 この辺りで大きな群をなすのはミヤマガラス。 同じ場所にしばらく滞留して観察していると、確率的に猛禽類の飛来に遭遇します。 とっさに撮影したタカはシルエット写真でしたが、羽根紋様を確認するために画像処理。 オオタカの若鳥とか・・・ なかなかリファレンスが難しいデス。
家に帰ると、イソヒヨドリが迎えてくれました。 慣れてのことか、あまり逃げようとしません。
■撮影地 : 熊本市