翡翠海岸のヒスイ

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「ヒスイ海岸」 という場所がある。
そこではヒスイが拾える・・・
日本にそんな場所があるなんて、なんて素晴らしいんだろう!
 
鉱物採集などというコトバもまだ知らず、結果的にはそのきっかけとなったのがこのヒスイ採集。
富山から新潟にかけての海岸転石を探しまわるのが、一般的な楽しみ方。
上級者になると、産気づいたサケのように川を登り始めますが、その後はまた海へと帰ります。
 
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海岸で、私を含めたシロウトはまず 「緑色」 の石を探すのですが、それが話を難しくします。
もちろん宝石級の鮮やかなグリーンを発色するものが見付かれば、それは大層なことで、「おめでとう!」 のコトバに値しますが、確率はとても低いでしょう。
ヒスイのグリーンは 「白い岩石の一部に生じた ”シミ” みたいなもの」 と思えば、あまり遠回りをせずに済むかもしれませんが、回り道もまた楽しいものです。
よく間違えて採集される石に 「ネフライト」 がありますが、これなどは地味ですが見飽きない魅力を持った石で、今も手元にいくつか残して楽しんでいます。
 
当時、横浜とヒスイ海岸とを往復するヒスイの採集に、いったいどれ程の経費を投じたかは不明。
でも、楽しい思い出ばかり。
 
中央道は八ヶ岳パーキング、満天の星空に掛かる天の川と流れ星、青木湖畔、鏡のような湖面に映る紅葉の神秘的な世界、急峻な川岸側道と隋道を抜けてたどり着く、小谷の小さな村、くたくたになって辿り着いた海岸で、他にメニューも無く食べる ”たら汁” の味・・・
目を閉じれば浮かぶ、深碧の美しい海、寄せては返す波の音・・・。
 
やはり、旅はいいねっ。
ヒスイの収穫なんかなくても、プライスレス!
 
■写真 : ラベンダーヒスイ
 ごくごく淡い、ラベンダー色の染み。
 裏側には、これまた僅かながらグリーンも見られ、見つけた時は嬉しかった!