オフィスのガラス戸に、いつからかピタッと白い蛾がとまっています。
好き嫌いはひとまず置いて、なんともまぁ繊細で美しいこと。
こんなのを見ていると、創造主たる神は・・・
という気もしてきますが、昆虫記。
ガラスだから、内側からちょっかいを出すのですが、微動だにしません。
動かず、生体反応なし。
表側からは大きなマンタのような羽でわかりませんが、裏から見ると、不釣り合いに思えるほど
大きな眼を持っています。
良く見えているだろうに、こちらの挑発には一切のりません。
動かないことに、決めているようです。
昆虫を見ていると、外からの視覚的な刺激に機敏に動いて反応するものと、そうでないのがいます。
この蛾などは、動かないものの代表例で、擬態を演ずる蛾ではごく普通かもしれません。
たまたま全く馴染まないガラス板に張り付いているので思い切り浮いていますが、
白い壁や白樺のような樹木の幹にとまっていると、判らないかもしれません。
長い進化の過程で、動かぬことによって種を守ってきた昆虫です。
昆虫ってオモシロイですよね、時にコワいですけど。
.
.
■裏側からは大きな眼がよくみえます。
昆虫のディテールなど見たくない方は、スルーして。
撮影:2014/10 熊本市内