トンパの鳥

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トリのモチーフについて、一つ。
中国は雲南省、山深い卑怯に伝来する、原始的な絵文字 (象形文字) に 『トンパ文字』 があります。
麗江奥地に少数民族の文化を背景に生まれたトンパ文字に現される 「トリ」 たちの、そのあまりにも
イキイキとした表情に当時魅せられた私は、当然のごとく、もっとこの愛すべき絵文字のことを知りたく
なり、参考になる書籍を求めに走りました。
 
すると、ことトリに関する文字だけでも、雀や孔雀、フクロウといった固体種を表す文字に加え、もちろん
「翼」 などの名詞や 「飛ぶ」 「鳴く」 といった動詞に至るまで、多種多様なトリのモチーフが存在することに
驚かされました。
よく見てみると、「なるほど・・・分かる!」 というものから、「何故これがそうなるの?」 というような絵まで
ある訳ですが、そこには共通して、古来よりヒトが 「トリ」 に対していだき続けている 「親しみ」 が見て
とれるような気がしてなりません。
 
こんな素敵な絵文字が現代に伝承され、今も町角に見ることができるこの地を、いずれ訪れることが
あるでしょうか。
その古い街並みは、遠く離れた日本の源風景を想わせるそうです。
道行くヒトの顔立ちも、何か日本人にとって気の置けないものであるとか。
 
写真は出会った時に衝動的に入手してしまった、トンパ文字の額装です。
何を表しているのか、想像できるような気も致しますが・・・ 如何でしょう?
 
●私が参考にした書籍
 「トンパ文字 ~生きているもう1つの象形文字~」
 王 超鷹 著/マール社
 
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