両面使用の万年筆 --Parker180--

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裏表、両面で文字を書くことができる・・・、2種類の異なる線種を書ける・・・
1970年代、往年の名品、パーカー75全盛の頃、かなり生産されたモデルですのでご存知の方も多いかと思います。

試用してみるとわかるのですが、胴軸の細さ、そしてキャップをお尻に付けた時の短さ、このあたりの特徴がまず目に付きます。
そして何と言っても近未来的な、このペン先の表情が独特です。
 
書き味は言葉で言えば 『カリッ』 とした感じ。
極細の裏書きは尚のことですが、その分、糸のような繊細な線を描写することができます。
"万年筆の裏面書きはペン先にとってあまり良いことではない・・・"
という常識もあり、裏使いに使用していると何か "後ろめたいような" 気分になるのが
自分でもおかしく思います。
万年筆をよく使う方であれば、裏使いでは意外と細い線が書けるということはご存知かもしれませんが、こちらはそれを製品にしてしまった、何とも合理的な設計です。
 

現在はこのような製品の供給は無いと思います。
パーカーの万年筆史上、この時期だけに生産されたモデル、歴史の1ページを垣間見ることができます。


 製品ページ
 http://store.shopping.yahoo.co.jp/papeterie-la-mer/dspkr-180gds.html