水辺の風景 2025年9月7日 フェリー航路と港エリアの風景

オオミズナギドリ

夏季のテーマとしている 海鳥 の観察。 暑い日はまだまだ、おそらくまだひと月ほどは続くのかもしれませんが、先日には台風も一つ通過し、移り変わる風景の中に 海鳥 の姿を探しに行きます。

今回は 朝イチ便 に乗船。 まずは出航時、港の様子。 堤防に集うトリたちを眺めながら進みますが、前回とはやはり少し様子が違います。 ものすごく大きな群などが居るわけでは無く、よくよく見ていかないと分からないのですが、見送りに(してねえ)並んでいるトリたちの種類、いつもの ウミネコ・カツオドリ だけでなく、シギ・チドリが混じる様子がよくわかりました。 写真は遠く不鮮明でリファレンスがままなりませんが、チュウシャクシギハマシギダイゼン の姿も確認できました。 

秋の渡りシーズンが始まっています。

 



次のテーマはカツオドリ。 まだ、白いのが居るかな?

浮き灯台のてっぺんに白いのが。

 

居るには居ましたが、何というか・・・ 好いポーズを全く撮らせてくれません。 顔を上げてくれたのはホンのわずかなタイミングだけ。 通り過ぎるあいだの短い時間、こればかりはどうにもなりません。 それでも、観察できた事には意味があります。 次の興味は、いつまで居るのか?。
以下は 復路 の写真、状況は変わりませんでした。 飛翔シーンとか、ぜひ撮ってみたいのですが。

 

 

外海に出て・・・といってもこの航路、所詮は有明海八代海の内海航路ですが、あまり陸には近づいてこないために船上からしか観察機会のない オオミズナギドリ を探します。 前回はごく僅かな数、それも船からはるか遠くに観察できただけでした。 この日は 朝イチ便 ですので少しは期待できるかと、相方と 左舷・右舷 に分かれて陣取り、洋上の飛影を哨戒します。 

 

イルカと海鳥

右舷で見られた風景は例によって イルカ と海鳥。 イルカはシーワールドの様に気前よくジャンプしてくれるわけもなく、見られたとしても体のごくごく一部。 今回はこれでもよく撮れた方です。 イルカ だか スナメリ だかは判別不能ですが、2頭以上いる事がわかります。 その近くには ウミネコ・カツオドリ、そして オオミズナギドリ。 鳥たちが、イルカを見ているように思います。 

 

 

オオミズナギドリ が水面を滑空する姿、何とか美しい画像に留めたいと思うのですが、こればかりは場数を踏むしかありません。 まず、航路で運好く出会い、さらに運良く近くを飛翔、下手クソなりに運よく画像が結ぶこと。 そのためには程好く順光でアイキャッチもはまり、シャッタースピードも上がって海もキレイに・・・ そういえばPLフィルターを忘れていました。 ただ、風景写真ならいざしらず、これ以上手数を増やすのもどうか。 などなど。

 

クロツラヘラサギセイタカシギ の群を眺める

 

朝イチ便での往復、9時半には解放されます。 船を降りれば、そこはいつものフィールド、港エリア。 シギ・チドリ、秋の渡りシーズンです。 誰か来ていないか、堤防内の耕作地を流します。 

 

エリマキシギ

 

すると、やはり居ました、普段はあまり見かけないシギ。 こちらはどうやら エリマキシギ、背中に突き出た羽根が見分けのポイントに。 そして同じ場所にもう一羽、こちらは セイタカシギ。 よく出会う種ではありますが、誠に不思議な生物で見飽きません。 そういえば先ほどフェリーで帰港の際に港湾地帯の奥の方(一般は立ち入れない海側の敷地)、けっこうな数の群が休んでいるのを遠目に確認していました。 耕作地へは採餌のためにチラホラと飛来するように感じています。 

 

 

忙しそうに飛び回る ショウドウツバメ もそろそろ見納めでしょうか。 他には トウネン が僅かに見られ、見ている前に単騎で突っ込んできた アオアシシギ。 役者が揃ってきた感じです。

 

■ 撮影地:熊本市島原市