

前回、予期せぬ嬉しい出会いがあったフェリー航路。 このお盆休みを利用して再び訪れます。 ただ、数日前に当地を襲った豪雨は相当なもの、私のテーマとしている 「水辺の風景」 はそれが起こる前と後では様相が大きく異なります。
豪雨から数日を経過して、それこそ河川の表情はずいぶんと穏やかさを取り戻しました。 ただ、荒れた河川が注ぐその先、海はどうでしょうか・・・? そう簡単には戻らないでしょう。
そして例えば、カツオドリ。 港湾エリアでも流されてきた流木が滞留し、流れ込む濁流で水の色もいつもとは異なります。 水が濁れば、上空から魚影を探す鳥たちは狩場替えを余儀なくされます。 港湾エリアに集まりつつあったカツオドリたち。 大移動となっていなければよいのですが。

出航間もなく見えてくる防波堤。 ずいぶんと数は少ないようにも思えましたが、カツオドリたちの姿が確認できました。




そして、浮き灯台。 いました、ひと回り大きな白い羽衣、間違えようもありません。 相変わらず単騎で寂しいとも思えますが、カツオドリの群に適合しているようで何よりです。
船が通過する僅かな時間、ファインダーを注視してシャッターを切りますが、今回は基底部に陣取って羽繕い中。 あまり動きも無く、頭を上げている瞬間は僅かでした。
同じ場所に留まっているとすれば、帰路はもう少し近くを通過することになります。 そちらに期待。


例によってトンボ返りの島原航路。 上陸してもフェリーターミナルから足を延ばす間もない再乗船となります。



島原港の鳥たちに送り出され、ここからは帰路。 トンボ返りと云っても帰路は夕方・17:45発ですので、往路とは大きく光の加減が異なります。 シャッタースピードを予め数段落として臨みます。







往路よりも近距離ながら、僅かな時間のこと。 今回もいわば ”後ろ姿” がほとんどで、なかなか好いポーズをとってもくれません。 こればかりは致し方なし。 また会う機会が、あるでしょうか。










エンディングは変わりゆく(かもしれない)熊本港の夕景。 フェリーにでも乗船しないとなかなか眺められない景色。
今回、白いカツオドリは見ることができましたが、オオミズナギドリの姿は視認できませんでした。 夏場はできるだけ訪れることにしているこのツアー。 何やかんや言ってもいつも、ミズナギは見かけているように思うのですが、それ自体が幸運なのか、今回は気象の影響などで特別なのか。 経験を重ねていかないとわからないところです。