このシーズンなら シギの群! と期待をして足を向けた八代方面がまさかの不発。 彼の広大な干拓地にトリの気配無く、見渡す海辺も同じ。 堤防際でカモメ一羽、トビ と モビング・カラス を眺めるに留まりました。
また先般の豪雨でどこも水は濁り、せっかく秋らしい陽気となりましたが絵に清々しさがありません。
ウミネコとは違う、カモメでもない・・・ 白色の羽衣がキレイで密な完成された感じ。 クチバシ先のカラードットや脚色・羽先の黒紋などでリファレンスして セグロカモメ かな?ということになりました。 ホイグリンカモメ って線もあります。 とすると、冬鳥飛来の先鋒となるかもしれません。 シギ もそうですが、カモメ類のリファレンスも難しい・・・。
干拓地の風景でした。 じきに稲田も収穫となりますのでカーニバルはそれから、でしょうか。
それならと早めに切り上げて、次へ。 潮目には少し遅れ加減でしたが、あそこならば会えるだろう、と向かったのは荒尾の浜。 ところが、ここがまた何故か殺風景。 東与賀に大集結でもしてるのかしら?
そんな私たちをからかうかのように、アオバトの群が上空を旋回しては林の中へ消えていきます、浜にはなかなか降りてくれません。
エンジンを止めた車の窓を全開にし、ハッチも開いたまま、貝殻片の多い浜が奏でる潮騒を聞きながら少しのんびりと過ごします。 先週までの猛暑日ではこうはいきませんでした、やっと秋らしい爽やかな陽気です。
次第に浜が広がってきて、シギ・チドリにはちょうどよかろうと思うのですが、海上を流れ飛んで行く群も見られず、これはホントにダメな日なんだなと実感します。
そんな中、保護色でまったく分からなかったのですが、浜で休んでいたと思われるチドリの群、そして チュウシャクシギ も一羽だけ、カラスに追い立てられてか出動となりました。 動いて初めてわかる、動くまで分からない。
チドリはさっさと他所へ飛んで行きましたが、シギはそのまま干潟で餌を採り始めました。 少し寂しい、この日を象徴するような風景は表題写真としています。
まあ、こんな日もあるさ。 敗北感に打ちのめされながら帰路につきます。
道中そういえば、留鳥のくせにこのところ カササギ を見かけないね・・・などと話をしていると、それが聞こえたかのようにどこかで独特な カササギ の声が。 やっぱり居るんだ。
「水辺の風景」でもありませんが、ドラッグストアーの駐車場から、久しぶりに 戯れる カササギ たちを観察撮影。 電柱-屋根-畑・空地-別の電柱 という具合にあちらこちらへ飛び移りますが、この時見かけたのは5羽。 家族で行動を共にしていることと思いますが、若鳥が多いのか、顔部などよく見ると皆けっこうボロ。 これから奇麗になるでしょう。
もっとイキイキと、そしてキレイに撮れるはずだったのですが、結果がもう一つ。 カササギ は尾羽のグリーンが写せればいいなと思っていたのですが、撮影しやすいロケーションであったにも関わらず、もう一つもの足りない写真に。 今後の課題にとっておきます。
初めて出会うまで「カササギ」という名前は聞いたことがあっても全く馴染みなく、それこそ 「サギ」 なんだと思っていました。 東京育ちなので オナガ は見知って育ちましたが、まさか カササギ は オナガ の親戚的なカラス族とは。
あの頃は何でも カモ・カラス・カモメ・・・ と総称ひとくくりでした。 カササギ はとてもローカルな存在ですので、それこそこの辺りでは珍しくもない鳥ですが、いったいどれほどの人が 「カササギ」 がこんな鳥と知っているのでしょう。
■ 撮影地:干拓地/八代 ・ 海岸/荒尾 ・ カササギ/玉名市