■ 熊本港からフェリーで
長崎県の雲仙、いつもの港エリアから眺めている対岸の景色、目と鼻の先です。 フェリーを使えば一時間で島原へ到着。
いつもとても楽しみなのは往路と復路、フェリーの甲板から眺める港エリアの海。 ウミネコはもちろん、浮灯台に集うカツオドリをほど近くで観察することができます。 港湾エリアは一般に立ち入れない区域が多く、水深のある外洋際を拠点にしているカツオドリなど、陸からではなかなか観察できることはありません。 離岸してしばらく、私の大好きなインダストリアルな海風景を楽しみます。





■ 雲仙の森へ
この朝、出発が早かったこともあるでしょうが、一か月以上も続いている玄関を出た時に感じるあの ”暑苦しさ” 圧力が僅かながら変わった感触を得ました。 ただ予報では相変わらず 日中・38度(熊本市内) とか伝えておりましたので気のせい(願望?)かもしれません。
今回、標高が高いエリアに脚を伸ばします。 森での ”出待ち” 撮影、昨日は 20℃ という情報もあり、本当に久しぶりに長袖を持参して出発します。
前回ここを訪れたのはもう少し遅め、昼間際の時間帯であったように記憶しています。 今回は7時のフェリーで渡りましたので、到着は9時前。 久々に足を向けた森での撮影・・・ くっ、暗い。 こりゃダメだ、どうやって撮影する?
考えた末に採用した撮影方法はカメラの プログラムモード を利用したスローシャッター撮影でした。 結果的に少し木漏れ日が落ちても ISO はずっと上限としていた 3200、SS は当初 1/15 ほどが常用されていました。
動くものはまったく押さえられませんが、小鳥たちは素早く動き回る反面、瞬間的な停止も繰り返します。 EV補正を大きくマイナスに振って連続シャッターを切り、静止状態のものだけを後から選別する作戦。 いつもは SS優先 の撮影、プログラム・モードを使うのは何か屈辱的な気もしましたが、いちいち迷って動かした挙句、失策を繰り返すよりは好かろうと、テスト撮影の上で決めました。


三脚を据え、ターゲットになる水場へ照準を合わせて待ちます。 前回もそうでしたが、水場を求めて鳥たちが次々と飛来します。 片端から撮影しましたが、暗所のために本日は ISO = 3200 で通す結果になり、あまり拡大したくない画像に。













































● ソウシチョウ
前回訪れた時も感じましたが生息個体数が多く、この水場を中心に群れているように思います。 外来種で増える傾向とか・・・、まあいろいろとあるようですが、この色彩と一流の鳴き声には恐れ入ります。 この日は一日中、彼らの流麗な囀りを聞いて過ごしました。
●キビタキ
比較的早い時間に突然現れた オール抹茶ラテ色 のヒタキ。 キビタキ とは思うのですが全体がほぼ ラテ・グリーン 一色の羽衣に見え、それが森での撮影にありがちな青緑を帯びて見えるために思い当たらず、その可愛らしさに驚きました。
その後、もう少し分かりやすく色の出た個体などもやってきて、結論から云えば 「幼鳥なども含めて個体差が結構ある」 ということでしょうか。
●クロツグミ(メス)
これまでにも チラ見 はあったものの、クロツグミ のメスをきちんと観察するのは初めて。 かなり派手な黒斑点、ワイルド。 せっかく目の前で水浴びをしているのに、高速シャッターを切れないのがとても残念でした。
■ 海での特別な出会い ~ 大水薙鳥 ~
今回の特別な出会いは 大水薙鳥。 私にとって少年の頃から憧れていた海鳥です。

いつかは出会ってみたいと、フェリーに乗る時は常時甲板などで哨戒するのですが、そうそう出会えるものでは無い、とくにこの航路では、と半ば諦めており、それこそ、この連休に遠出して別のスポットを訪れてみたいと考えていました。 ただ、この酷暑と自分の気力体力から遠征は諦めることにし、今回の計画となった経緯があります。
確率の問題とは分っているのですが今回、期せずしてその願いが叶いました。 残念ながら背にネズミは乗っていませんでしたが。
彼らと遭遇したのは船が港を出てから、さほど間もないエリアであったことには驚きです。 こんなに港の近くまで来ることがあるのか。 まあ、彼らにすればひとっ飛びの水域、どこへでも行くのかもしれません。 この季節はやもすると子育て中、外洋の無人島などでの繁殖が知られている彼ら。 彼らはいったいどこからやって来たのか。
当初は 2羽 かと思いましたが、後から細かく写真を確認してみると、恐らく 6~7羽 の群であったようです。
小っ恥ずかく、悔しいので書きたくも無いのですが、そこは記録日記として使用しているブログのこと、正確に記録せねばなりません。
実は、彼らの存在に気付いたのは帰宅後の写真整理の中でした。 無論そのようなケースはままあるので海上を飛翔する怪しいものは片端から押さえておくのですが、どうせならその場で気付きたかった。 その場で楽しむのと、後から写真で気付くのでは大きな差があります。
大水薙鳥、遠目でカモメなどに混じるとなかなか判別が難しいと感じるのは入門者故かもしれませんが、今回その特徴イメージを頭に焼き付けて、次は・・・、次の機会があるならば、絶対に視認をと誓うのでした。