少しは朝寝していたい、日曜日。 問答無用、キナコが6時から騒ぎ始めますので起床。 お腹減ってると思うのですが、さほど食べません。急に大人びて来ましたので、赤ちゃんスタイルの餌やりがもう限界に来ているのかも・・・ など、考察はいくらでもあります。
せっかくの早起きです。 キナコのことはさておき、カメラを携えて朝の川辺へ散歩。 朝の光は柔らかくフレッシュで、いつもの風景も違って見えます。
できるだけ涼しいうちにと午前中から入ったガーデニング作業。 気付くと雑草をとっている自分がいます。 キリなし。 しかし熱い、この湿度も耐え難い。 ニュースではよく耳にしますが、ヒトはこうやって倒れるんだろうな・・・ 実感として理解できます。
キリの無い作業はキリ上げて、最近全く訪れていない山裾の森へ向かいます。 訪れたのは夕方前の4時頃か、久しぶりの森に圧倒されます。 森の中ってホントに暗い。 気付けば腕には蚊。 元気じゃないと、来れません。 海はいいなぁ。
などとしおれている間もなく、辺りに大きな鳴き声が響き渡ります。
「ホ ・ ト ・ トギチュ・・・」
おぉ、近い。 ぜひ見てみたい。
「ホ ・ ト ・ トギチュ・・・」
絶対、その辺にいる。
間近で聞く、ホトトギスの声。 遠くで鳴いているのは聞いたことがありますが、やはり間近で、静かな森の中で聞く声はひと味違う。
残念ながら姿を視認することはできませんでした。 上層部の梢か、最上部だったのか・・・ 上の方から聞こえた気は致しましたが、森で最上部レイヤーに居る鳥は結局のところ視認が難しい。
5月も終わりの森の中。 ん・・・、もう一種類、一流の声が聞こえる。 オオルリではないし・・・誰だっけ? 聞いたことはあるような気がしても、イメージが直結しません。 少し離れてはいても、よく通る美しい声で鳴いています。
さっそくサントリーで確認。
「夏の鳥で・・・森で・・・ あ、もしかしてコレか?」
「お!ビンゴ。 キビタキだ、間違いないね。」
とその時、黒黄色の小さな高速飛行体が飛来、目の前の木に留まりこちらを眺めています。
そのうち出会うとは思っていましたが・・・、いつもながら予期せぬ出会いは嬉しいもの。 ああ、この好奇心を隠しもしない人懐っこい眼差しは間違いなくヒタキのもの。 本当に愛すべき種族です。
■撮影地 : 熊本市 白川/立田山