カモ図鑑をつくろう! fig. 12 オシドリ

 和名 【 オシドリ 】 英名:Mandarin Duck 

 カモ科 オシドリ

 

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オス 2020年 11月 荒尾市

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メス 2020年 11月 荒尾市

2022年8月 熊本で出会ったエクリプス

 

特にユニークで美しい冬季・オスの姿容から、広く知られている鳥かもしれませんが、私などは実際に見る機会を得るまでは 「写真の中で見るトリ」 でした。

それなりに大きな群をつくるようで、二度の観察機会はいずれも 「群」 のスケールを感じる楽しいものでした。

ですが、とにかく彼らまでの距離は遠く、そして暗い。

 

荒尾市の池では遠く対岸、木々の枝が水面にせり出したような暗い場所を好んで休む様子を、もう一方はダム湖を上から眺め下すようなロケーションで、現在の機材ではカバーできない領域でした。

 

それでも夢中で撮影した写真から、強引に画像処理を施して掲載しています。

個別の姿かたちや表情を美しく捉えた写真、オスのユニークなディスプレイの様子、飾り羽根のディテールなど、まだまだ撮影課題が多く残っています。

 

それにしても、やはり冬季のオスはユニークで美しい。

どうしたらこんな色彩・風貌の生物が生まれるのか・・・

トリの世界はやはり面白い。

そのオスも冬季・繁殖期を過ぎると、メスのような姿になるというから、また不思議。

 

ものの資料では 「どんぐり」 というのがキーワードとも受け取れるのですが、「どんぐりの実を好んで食べる・・・ 水中に落ちた実を食べる・・・」 など。

とすると、エサ場は限られてきますので マガモカルガモ の様に 「いろいろな場所で出会うことができる」 という種では無いことが想像できます。

「広く(ヒトの近付かない)静かな水面で、落葉広葉樹が生い茂った斜面に面する水辺、特にドングリ類が多く実るところ」 となりますと・・・

当地でも、観察できる場所は限定的に思えます。

なお一点、群を眺めていて思うのは、メスよりも圧倒的にオスの数が多いこと。

オシドリに限ったことでは無いようですが。

 

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ダム湖に休む大きな群の風景 2021年 2月 御船町

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時おり飛び立ち、上空を旋回して戻ります。

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樹下でくつろぐ表情 2020年 11月 荒尾市