2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

滑るような書き味 --CARAN d'ASHE・ボールペン--

万年筆の書き心地に関する文章をよく拝見致しますが、経験上、かなり主観的な要素が 強く影響する分野ですので、人に紹介する時にはできるだけその "微妙な部分" には触れないように心がけています。 私などは、好きなものは多少使いづらくても、そこを押し…

旅の記録。 --集印帖--

連日30を数度こえる暑さが続いていますが、ここ数日はどことなく心地よい宵の風に、早くも秋の気配を感じずにいられません。 季節が変わると、また何処からともなく旅ごころが湧きあがってまいります。 ほんと、旅は良いものですね。 ひと言で旅とか旅行と…

レコードプレイヤー再考 --その3--

結局、プレイヤーは妻の実家で、これまた30年間の深い眠りについていたものを引き取り、偶然にも同メーカーの類似製品であったことを幸いに、2台から良いところを共用して何とか使用できる環境となりました。 さらに都合の良いことに、新たな1台は、ほぼ同…

レコードプレイヤー再考 --その2--

昔の機械 (といっても30年ほど前のことですが) というのは視覚的に理解可能なシンプルさがありますが、使い続けるためにはメンテナンスが必要です。 入手したプレーヤーは、駆動はベルトドライブになっており、モーターの軸回転力をアルミ鍛造のターンテ…

レコードプレイヤー再考 --その1--

手元にはいま、お客様からお預かりしているクラシック・オペラ関連のレコードが大量にあります。 名盤と呼べそうなもの、数枚組みの豪華版も多々有り、モーツァルト、ヴェルディ、プッチーニ、etc、お好きな方はおられるものと思っております。 売却を前提に…

放鳥 --憧れの大空へ--

心ならずも、ほとんど "室内放鳥" のスタイルでくーさんと暮らしてきました。 くーさんは相変わらず、ヒトに対して付きまとうわけでもなく淡々としているようで、 それでいて、確実に私に対して "親しみ" のようなものを示してくれます。 休日にお座敷で昼寝…

くーさんの オレ様的水浴び について。

トリはみな水浴びが好きなようです。 好きという表現は少し違うかもしれません。そこに水を見ると本能的に水浴びの体勢をとります。 蛇口から落ちる水の発する水滴音なども、その気にさせる要因のようで、うちのコザクラ達ももちろん大好き、手を洗おうとす…

両面使用の万年筆 --Parker180--

裏表、両面で文字を書くことができる・・・、2種類の異なる線種を書ける・・・1970年代、往年の名品、パーカー75全盛の頃、かなり生産されたモデルですのでご存知の方も多いかと思います。 試用してみるとわかるのですが、胴軸の細さ、そしてキャップをお尻…

カタクナな瞳。 --ツバメのヒナ--

ツバメはヒトの社会とうまく折り合いを付けて巣をつくり、ヒナを育てることでよく 知られています。 民家などの軒先に巣をつくり、しばらくの子育てをヒトのすぐ間近で行います。 近頃では商店など、センサー式の自動ドアを巧みに使いこなすツバメもいるとか…

歩く鳥、セキレイ。

6月に入り、時おり倉庫の中に妙な音が響き渡ることに気付きました。 正体はセキレイのヒナ、何かがきしむような甲高くやかましい騒ぎ様で、一体何の音かと最初は驚きましたが、この頃やたらと前の道でセキレイの番に会うことに思い立ち、 少し観察してみれ…

オナガのフルブレーキ。

すずめ、カラス、そしてハト。 都会で出会える野鳥の種類はそうは多くないかもしれませんが、ここにご紹介した オナガは、私には子どもの頃より馴染みのある野鳥でした。 東京や横浜では良く見かけたのですが、ここ九州に移ってからはとんと見かけることが …

元祖エクセル --統計ノート--

数値管理や集計に用いられるノートで、ツバメノートやライフでは "統計ノート" と タイトルされています。他にも集計ノートとか、集計表(シート)とか呼ばれております。 こうした集計計算などは完全にPC主流の時代、活躍の場もだんだんと少なくなってき…

忘れ得ぬ美しさ。 ポルトプリュム万年筆

仕事柄、多くの筆記具に触れる機会があるのですが、"忘れることができない" という形容をしたくなるようなモノが、やはりあります。 それが今も手元に残っていれば、そもそも "忘れられない" などという言葉は使わない でしょうから、そこに 『逃がした魚は…

LIFE/横書原稿用紙 --もう縦書きには戻れない方へ--

原稿用紙(作文用紙)というのは子どもの頃、読書感想文や作文など、学校の授業で 使われた方がほとんどかと思います。 思い出しませんか? 未記入の原稿用紙と向かい合う、とぎ澄まされた時間・・・。 私自身は仕事で商品の寸評など、短い文章を書く機会が…